海外からのラジオ放送

普段は内蒙古放送が良好に聞こえているが、1430と2300からの一時間は激しい中国語CNR1が出てくる。
これはこの時間台湾からの｢中国の声｣地下放送が出ているからだ。

徹底的につぶさなければならないということから、強力なジャミングがかけられている。ジャミングといってもCNR1を複数波かけている。
1月の時点では放送終了後も出ていたが、今はすぐ停波している。しかし早くからCNR1を出しているときがある。25日のチェックではジャミング用のCNR1は2238にまず最初の一波が、これはやや弱い。2245’40”に強力なのが出てきた。内蒙古をつぶす勢いである。

妨害対象の｢中国の声｣は2257’30”に出てきた。1月はCNR1が少しずれていたが、今は安定している。25日のスペクトラムをとってみた。周波数校正がしてないので表示はずれている。内蒙古NMRBとCNR1が7270kHz丁度に出ている。

Voice of China
2300-2400 7270kHz till March 28?
1435-1535 7270kHz

  

以前はよく聞こえた局だが、今はオーストラリア向けがかろうじて聞こえる程度。

クロアチア放送Voice of Croatiaの英語ニュースが0700に数分間出ているが、これが29日以降は多分聞かれなくなりそう。
24日の公開された夏スケジュールでは、現在の15360kHzシンガポール中継が、11675kHzへQSY。しかも放送時間が繰り下がり0800-1200になる予定。

この周波数ではますます聞こえなくなってしまう。この局もヨーロッパ向けには7355kHzを使用する。スケジュール表にもあるように、7375kHzは例年通り5月9日まで使用、以降9925kHzに変更される予定である。
  

Ａ09スケジュールで顕著なことがある。
それは7200kHz以下の国際放送局やインドなどの地方局が、7300kHzを中心に大移動をしていることだ。

これは世界無線通信会議(WRC-03)の決定によるもので、ヨーロッパ、アフリカ、アジア太平洋地域の7MHzハムバンドに100kHz幅の周波数が追加され、2009年3月29日に発効するため。(南北アメリカは従来から7300kHzまでハムバンド。)

すでに中国は7120kHzを7445kHzへ3月1日から移動している。ロシアの声日本語も7265、7380kHzを、イラン、トルコなども7300kHz以上を使用するようになる。これでこの夏スケジュールで、7200kHz以上は今以上に混雑し、大混線になりそうである。

25日1500現在までに判明しているA09スケジュールで7200kHz以下を使っている局はない（台湾･北朝鮮を除く）。  

各国の新しいスケジュールがDXサイトなどで公開されているが、そんな中Voice of Turkeyの夏スケジュールに何とJapaneseの文字が。

TRT Voice of TurkeyのA09スケジュールによれば、東ヨーロッパ言語の一部がすでに2月から中止されている。その代わりウイグル語など放送時間の拡大もある。

発表されている日本語放送は2000-2100UTCに9635kHzでリストされている。日本時間では朝5時からとなるがさてどうなるか。
今のところTRTのウェブサイトには何も書かれてないように見える。

Voice of Turkey JAPANESE
2000-2100 9635kHz
http://www.trtjapanese.com/international/news.aspx
  

今年から放送時間を減らしているRTI。この夏スケジュールで更に縮小が図られている。A09スケジュールはDXLDにも発表されている。
どれほど削減されたのか比較できるように昨年末現在のスケジュールと夏スケジュールを並べてみた。

Radio Taiwan International A09	Radio Taiwan INternational B08(-Dec.31)
2200-2400 CHN 11885 TWN 100 2200-2400 CHN 11710 TWN 300 2200-2400 CHN 6105 TWN 100 2200-2400 SeA 11635 TWN 100 2200-2400 CHN 6150 TWN 100 2300-2400 CHN 9685 TWN 100 2300-0300 CHN 9660 TWN 100 CBSM 0300-0400 Fri/Sun CHN 11885 TWN 100 0300-0400 Fri/Sun CHN 15245 TWN 100 0300-0400 Fri/Sun CHN 15290 TWN 250 0400-0600 CHN 11885 TWN 100 0400-0600 SeA 15290 TWN 250 0300-0400 Fri/Sun CHN 11640 TWN 100 0400-0600 CHN 11640 TWN 100 0400-0500 SeA 1008 TWN 600 1000-1100 CHN 1422 TWN 50 1000-1400 CHN 6150 TWN 100 1000-1500 CHN 6085 TWN 300 1000-1700 CHN 11665 TWN 300 1000-1700 CHN 603,1008 TWN 500/600 1000-1700 CHN 7185 TWN 100 1000-1200 CHN 1503 TWN 600 1000-1400 CHN 9780 TWN 100 1100-1300 CHN 11710 TWN 300 1100-1700 CHN 9680 TWN 100 1300-1330 CHN 1503 TWN 600 1300-1400 SeA 15265 TWN 250 CBS2 1300-1500 SeA 7445 TWN 100 CBS2 1300-1700 CHN 1098 TWN 300 1400-1800 CHN 7130,6145 TWN 100 CBSM 1600-1700 CHN 1503 TWN 600 1600-1700 CHN 7365 TWN 300 1435-1535 CHN 7270 TWN 300 V.of.China	2200-0500 CHN 11885 TWN 100 2200-2400 CHN 11710 TWN 300 2200-2400 CHN 6105 TWN 100 2200-2400 SeA 11635 TWN 100 2200-2400 CHN 6150 TWN 100 2300-2400 CHN 9685 TWN 100 2300-0300 CHN 9660 TWN 100 CBSM 2300-0400 CHN 15245 TWN 100 0200-0500 SeA 15290 TWN 250 0000-0500 CHN 11640 TWN 100 0400-0500 SeA 1008 TWN 600 0400-0500 SeA 15320 TWN 100 CBS2 0400-0600 SeA 15270 TWN 100 CBS2 1000-1100 SeA 9415 TWN 100 CBS2 1000-1100 CHN 1422 TWN 50 1000-1400 CHN 6150 TWN 100 1000-1500 CHN 6085 TWN 300 1000-1700 CHN 11665 TWN 300 1000-1700 CHN 603,1008 TWN 500/600 1000-1700 CHN 7185 TWN 100 1000-1200 CHN 1503 TWN 600 1000-1400 CHN 9780 TWN 100 1100-1200 SeA 11635 TWN 100 CBS2 1100-1300 CHN 11710 TWN 300 1100-1700 CHN 9680 TWN 100 1300-1330 CHN 1503 TWN 600 1300-1400 SeA 15265 TWN 250 CBS2 1300-1500 SeA 7445 TWN 100 CBS2 1300-1700 CHN 1098 TWN 300 1400-1800 CHN 7130,6145 TWN 100 CBSM 1600-1700 CHN 1503 TWN 600 1600-1700 CHN 7365 TWN 300 1435-1535 CHN 7270 TWN 300 V.of.China 2300-2400 CHN 7270 TWN 300 V.of.China
Hokkein (Amoy) 0500-0600 CHN 1422 TWN 50 1000-1100 CHN 15465 TWN 100 1200-1300 SeA 11715,1206 TWN250/100 1300-1400 CHN 11635 TWN 100	Hokkein (Amoy) 0000-0100 CHN 11875 TWN 100 0500-0600 CHN 1008,1422 TWN600/50 1000-1100 CHN 15465 TWN 100 1200-1300 SeA 11715,1206 TWN250/100 1300-1400 CHN 11635 TWN 100
Cantonese 0200-0230 NwA 15440 WYFR 100 0400-0430 SeA 15320 TWN 100 1000-1030 SeA 15270,11635 TWN 100 1200-1230 CHN 11915,6105 TWN 250/100 1500-1530 SeA 11550 TWN 250	Cantonese 0200-0230 NwA 15440 WYFR 100 0500-0530 SeA 15320 TWN 100 1000-1030 SeA 15270,11635 TWN 100 1200-1230 CHN 11915,6105 TWN 250/100 1500-1530 SeA 11550 TWN 250
Hakka 0230-0300 NwA 15440 WYFR 100 0430-0500 SeA 15320 TWN 100 1030-1100 SeA 15270,11635 TWN 100 1230-1300 NeA 6105,11915 TWN 100/250 1530-1600 SeA 11550 TWN 100	Hakka 0230-0300 NwA 15440 WYFR 100 0530-0600 SeA 15320 TWN 100 1030-1100 SeA 15270,11635 TWN 100 1230-1300 NeA 6105,11915 TWN 100/250 1530-1600 SeA 11550 TWN 100
English 0200-0300 NeA 5950 WYFR 100 0300-0400 NwA 5950 WYFR 100 1100-1200 SeA 11715,7445 TWN 250/100 1100-1200 Thur SeA 1206 TWN 100 1600-1700 SeA 13840 Issoudun 500 1600-1700 CHN,SAs 11550 TWN 100 1700-1800 CAf 15690 Issoudun 500 1800-1900 EU 6155 Issoudun 250 2200-2300 Thur SeA 1206 TWN 100	English 0100-0200 SeA 11875 TWN 250 0200-0300 NeA 5950 WYFR 100 0300-0400 NwA 5950 WYFR 100 0300-0400 SeA 15320 TWN 100 0700-0800 NwA 5950 WYFR 100 1100-1200 SeA 11715,7445 TWN 250/100 1100-1200 Thur SeA 1206 TWN 100 1600-1700 SeA 11995 Issoudun 500 1600-1700 CHN,SAs 11550 TWN 100 1700-1800 CAf 11995 Issoudun 500 1800-1900 EU 3965 Issoudun 250 2200-2300 Thur SeA 1206 TWN 100
Russian 1400-1500 wSiberia 15225 Issoudan 500 1400-1430 Moscow 738AM Moscow N/A 1100-1200 NeA 11985 TWN 100 1700-1800 Moscow 11705 Issoudan 500	Russian 1400-1500 wSiberia 15430 Issoudan 500 1100-1200 NeA 11985 TWN 100 1700-1800 Moscow 6120 Issoudan 500
Japanese 0800-0900 NeA 11605 TWN 250 1100-1200 NeA 9735 TWN 250 1300-1400 NeA 9735 TWN 250	Japanese 0830-1000 NeA 11605 TWN 250 1100-1230 NeA 9735 TWN 250 1230-1400 NeA 9735 TWN 250

  

今週のふるさとの風では、「しおかぜ」についても放送時間などを伝えている。

受信状態も極めてよく、ジャミングは全く分からない。1500からの9690kHz朝鮮語番組も良好に聞こえている。この後1530の9965kHzも24日は強力である。この周波数はパラオ送信。

9880kHzで受信した拉致問題解決のコーナーで紹介されたしおかぜと番組最後の周波数アナウンスの録音。


3月29日からの周波数ロゴを作りました。ご自由にお使いください。

  

今年1月に大陸向けを縮小したが、この4月1日からは日本語放送を少しだけ変更する。放送時間が一日4時間30分から3時間に縮小される予定。

現在、0830-1000と1100-1400UTCの放送を、4月1日から0800-0900、1100-1200、1300-1400UTCに変更する。周波数の変更はない。

RTI Japanese: from April 1
0800-0900 11605kHz
1100-1200 9735kHz
1300-1400 9735kHz

ロシア語放送は、NHKも中継する中波738kHzを1400-1430に使用する。
これ以外の言語も放送時間が少しだけ縮小されている。0100と0300の英語も中止される。  

23日月曜日、1400の5985kHz｢しおかぜ｣は日本語番組、ジャミングがかなりうっとうしい。下側からのジャミングがきつい、ノッチで下側を切り、パスバンドで上側のジャミングを切るとほぼ満足な状態で聞こえてくる。

この5985kHzに関しては、アンテナの指向性を変えても殆んど変わらない、むしろ無指向性アンテナのほうが受信状態が良いくらいだ。

1430の9880kHz｢ふるさとの風｣、23日から通算90週目の番組となる。いつものように受信状態はきわめて良好である。
今週の一曲は1971年のヒット曲、五木ひろしの｢横浜たそがれ｣

　よこはま　たそがれ　ホテルの小部屋
　くちづけ　残り香　煙草のけむり
　ブルース　口笛　女の涙
　あの人は　行って行ってしまった　あの人は　行って行ってしまった　もう帰らない

　裏町　スナック　酔えないお酒
　ゆきずり　嘘つき　気まぐれ男
　あてない　恋唄　流しのギター
　あの人は　行って行ってしまった　あの人は　行って行ってしまった　もうよその人

　木枯らし　想い出　グレーのコート
　あきらめ　水色　つめたい夜明け
　海鳴り　燈台　一羽のかもめ
　あの人は　行って行ってしまった　あの人は　行って行ってしまった　もうおしまいね

番組の最後でアナウンスされた政府拉致対策本部広報放送の3月29日からの周波数は以下の通り。
1430-1500　11825kHz　ふるさとの風
1600-1630　9780kHz　ふるさとの風
1500-1530　13725kHz　日本の風
1700-1730　9820kHz　日本の風
1333-1357　9585kHz　ふるさとの風
1530-1556　9965kHz　日本の風
  

日曜日のみBVBNから出ているCMI｢荒野の声｣。

Media&Broadcast equipmentやによれば、2月から5955kHzへ変わったはずだが、一度も聞こえたことがない。BVBNではいままでの7265kHzで出ていいることになっている、で2000からの放送は22日も7265kHzで聞こえていた。

BVBNのサイトではVoice from the Wildernessとしてリストされている。
この番組は毎日1300から9830kHzで放送されている北朝鮮向け宣教放送と同じ。A09は以下のように変更される。

Voice of Wilderness　A09
2000-2100 Sun. 7410kHz
1300-1400 daily 11680kHz

わざわざこんな周波数へ変更して、北朝鮮で聞こえるのかな。それともジャミングをかけられている腹いせにでも。  

UAE送信のVoice of Hopeのモン語放送、このところ受信状態が悪く確認できない。11760kHzに出ていないことだけは間違いない。

20日に同局のサイトが更新され15550kHzとアナウンスされている。しかしこれは3月29日からの新周波数と思われる。念のため15550kHzをチェック、といってもあの強力なジャミング放送では手も出ない。

手がでなけりゃ足を出そう、ということでPerseusでチェック、RFAテニアン送信波とジャミングの火竜が1波とCNR1が2波の他に、2325頃からもう一つのキャリアが出てくるのが確認できる。そして2358にRFAが停波、0000にCNR1の時報と共にUAEからと思われる電波も停波するのが分かる。

0000からは正規の放送波CNR1が別送信機から出てくる。Perseusは24時間連続使用していても、周波数校正直後からも変動が続き一時間当たり数Hzほど上へずれていく。この15550kHzのキャプチャー画面も2320にキャリブレーション、その30分後の様子だが、約2Hzずれてきた。（だから安定度が悪いということではない）

ということからこの30分間出ているキャリアーがVoice of Hopeではないかと推定できる。あくまで推定に過ぎないが。この局もA09からTDPではなくVT経由になったようだ。

Suab Xaa Moo Zoo (Voice of Hope) A09
2330-2400 15550kHz Hmong

台湾送信の各モン語放送は29日以降も現在と同じ15260kHzで放送される。

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