2019年12月14日

12月13日ふるさとの風

1300代の朝鮮語と日本語放送、7295kHzが聞こえている。9530と9705kHzは聞こえない。この時間帯は毎日同じ番組が出ている。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間の行事の一環として政府主催国際シンポジウムが12月14日、土曜日に開催される。この模様は0500-0730(1400-1630JST)に日本語と朝鮮語で短波放送で台湾送信で生中継される。

ふるさとの風ニュースは11月25日、安倍総理は、総理大臣官邸でバチカンのローマ教皇フランシスコ台下と会談、そのあと総理は、要人及び外交団等との集いで発言内容が出ている。
今週の一曲、朝鮮語は1993年のヒット曲ORIGINAL LOVEの「接吻」である。今年10月にも登場している。日本語は、1975年のヒット曲バンバンで「いちご白書をもう一度」、2017年9月以来の登場である。
「ふるさとの声」は11月16日新潟市で開かれた「忘れるな拉致県民集会」における中原八一新潟市長の挨拶が出ている。
「日本政府からご家族の声」は横田早紀江さんからのメッセージ、2019年5月国民大集会での収録である。

1300の「しおかぜ」は6145と7245kHz、両波とも中国の混信でほとんど聞こえない。6145kHzが時々朝鮮語が浮かんでくる程度。混信さえなければ実用レベルと思われる。しかしなぜかしおかぜは中国の出ている周波数を選んで出てくるのでどうしようもない。台湾送信は比較的渾身のない周波数を選んでいるのに、八俣送信は故意に混信させる周波数を選んでいる。
1405の「しおかぜ」は6070と6095kHzである。この時間はふるさとの風を出しているので、混信のない周波数が使われている。13日も実用レベルで聞こえている。

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが混信の中聞こえている。9560と9705kHzは全く聞こえない。懐かしい日本の歌は「翼をください」が出ている。この時間の番組は12月3日から最初の曲が変更され一巡した。
拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。当時24歳であった。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日死亡したとされる。結婚した事実もなく、何の前触れもなく心臓マヒで死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年9月に北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。死亡を確認する客観的事実は何もない。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ、お姉さん平野フミ子さんからのメッセージは2018年12月8日に熊本市で開催された北朝鮮拉致問題解決に向けた講演会からの収録。続いて2016年11月4日、長崎ブリックホール国際会議場において、政府拉致問題対策本部、長崎県、長崎県拉致問題早期解決議員連盟の共催により、「拉致問題を考える国民の集いin長崎」の国民集会での訴えから。最後に2015年8月日本政府制作のご家族ビデオメッセージから。
今日の一曲は1976年のヒット曲沢田研二の「コバルトの季節の中で」、この曲は1978年秋から約一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2019年12月3日と同じである。

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2019年12月13日

12月12日「しおかぜ」

12日木曜日1300の「しおかぜ」は、いつになく強力である。八俣からの6145と7245kHzはローカル局並み、S9+40dBを超す強さで入感している。木曜日は英語放送である。後半から次第に弱くなり聞きづらくなってきた。
そして1405の6095と6070kHzはさらに落ち込み、6095kHzにはジャミングが確認できる。聞き取りは可能である。日本語放送で、先週放送された「ふるさとの風」が出ている。

一方1300代の拉致対策本部の朝鮮語と日本語放送は全く聞こえない。台湾からの電波は完全にスキップ、7295kHzが時々音になるレベル、実用には程遠い。

1430の「ふるさとの風」も7290kHzが何とか聞こえている。9705と9560kHzは全く聞こえない。なんと朝鮮語で始まったが、すぐ日本語に切り替わった。懐かしい日本の歌は「汽車」である。
拉致問題解説は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、平壌で生活していると伝えてきた。その後よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので、偽遺骨を出すなど客観的なことは何も示されていない。
ふるさとの声は松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんから、2019年5月、東京の国民大集会での収録から。そして2019年2月に収録したメッセージである。続いて弟松木信弘さんからも2019年5月国民大集会と2019年2月の収録メッセージである。
今週の一曲は、ミュージックボランティア、うらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」で、松木薫さんへの思いを込めて作られた曲である。この番組は2019年12月2日の放送から最初の曲のみが変更された。

  
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2019年12月12日

12月11日ふるさとの風

1年12月11日、数字だけを並べるとどちらからも同じ並び、回文日付の押印を郵便局で行っている。今日は記念切手の発売があり、臨時の窓口で対応していた。記念押印をする切手マニアもまだまだ健在のようだ。

日照時間の一番短いこの時期、台湾送信は完全にスキップ状態。連日受信状態は極めて悪い。割るどころか全く聞こえない周波数もある。
12月11日、1300代の放送も聞こえない。7295kHzが音になるレベルでかろうじて聞こえている。

1300の「しおかぜ」はトワいながらもなんとか音になるレベル、6145と7245kHzで朝鮮語放送が聞こえている。
1405の6095と6070kHzも混信がないので、弱いながらも聞こえている。

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが混信の中聞こえている。若干八俣の電波が総じて優勢のようだ。懐かしい日本の歌は「雨降り」が出ている。2017年9月以来の登場かも。
拉致問題解説は曽我ミヨシさんについて。拉致問題解説は曽我ミヨシさんについて。1978年8月12日夜、近所に買い物に出掛けたままひとみさん(当時19歳)と共に行方不明になった。日本政府の無策ぶりが露呈した事件で、2002年10月ひとみさんが帰国するまで、拉致されていることさえ分からなかった。その後の調査で在日朝鮮人が関与していることも分かっている、実行犯女性工作員キムミョンスクを2006年11月に国際手配、犯人の引き渡しを求めているというが何の解決にも至っていない。
ふるさとの声は、曽我ひとみさんから2019年9月、東京で開催された国民大集会で収録した日本語のメッセージである。続いて2019年3月収録の日本語と朝鮮語(日本語放送では「朝鮮」を一切使わないで韓国語と言っている)のメッセージが出ている。
今日の一曲は1984年のヒット曲チェッカーズの「星屑のステージ」である。

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2019年12月11日

12月10日「しおかぜ」

10日1300の「しおかぜ」は6145と7245kHzが聞こえている。大陸からの混信が弱く概ね良好である。火曜日は日本語放送で、失踪者家族から寄せられた手紙の一部が読まれている。
1996年4月14日名古屋市で失踪の安西正博さんへ、お父さんの茂雄さんから、
2002年3月3日東京都荒川区で失踪の宮本直樹さんへ、お父さんの正栄さんから、
1983年12月28日大阪府堺市で失踪の山内和弘さんへ、お父さんの治男さんから、
1975年3月23日大阪市で失踪の竹内久美子さんへ、叔母さんの竹内春代さんから、
1987年12月末、埼玉県大宮市で失踪の佐々木正和さんへ、お姉さんの美智子さんから、
1998年5月12日福井県越前町で失踪の林雅俊さんへ、お父さんの俊雄さんから、
1956年1月14日徳島県美馬町で失踪の戸島金芳さんへ、妹さんの関谷美智子さんから、
1976年8月10日福島県原町市で失踪の坂上良則さんへ、お姉さんの舟山キヨ子さんから、
1985年10月1日青森県弘前市で失踪の木本佳紀さんへ、お母さんの和子さんからのお手紙、
1960年6月19日東京都江戸川区で失踪の山下平さんへ、妹さんの鴇崎幸江さんと林田美津枝さんから、
1975年8月北海道札幌市で失踪の山田妙子さんへ、妹の阿部順子さんから手紙、
1954年4月22日石川県で失踪の小西能幸さんへ、お姉さんの黒川敏枝さんからの便り、毎日放送している短波放送を聞いてほしいと訴えている。
非公開のOさんへ、妹さんからの手紙

1324:47に「日本政府からのメッセージ」が出ている。後半1330からも失踪者家族からの手紙が読まれている。引き続き受信状態は良好である。
1967年1月28日北海道釧路市で失踪の吉田雪江さんへ、姉の及川静江さんからの手紙、
1952年10月27日京都市で失踪の渡邊晃佐さんへ、弟の訓秀さんから、
1991年3月28日韓国で失踪の大政由美さんへ、お母さんの悦子さんから、
1994年2月3日フィリピン東方海域で失踪の仲桝忠吉さんへ、妹さんの與那原一子さんから、
1963年6月川崎市で失踪の高橋太一さんへ、お姉さんの大湖弥代江さんから、
1966年7月失踪の小林榮さんへ、弟さんの七郎さんから、
1977年9月16日下関で失踪の安村(尹)文夫さんへ、お姉さんの中島政子さんから、
1969年11月4日東京都渋谷区で失踪の上田英司さんへ、お母さんの貞子さんから、
1988年失踪の林田幸男さんへ、奥さんの雪代さんから、
2001年失踪の賀上大助さんへ、お母さんの文代さんから、
1998年失踪の中村三奈子さんへ、お母さんのクニさんから、
1953年失踪の徳永陽一郎さんへ、お姉さんの森川洋子さんから、
1976年失踪の国広富子さんへ、妹さんの辻口文子さんから、
1996年失踪のMさんへ、お父さんのKさんからの手紙

以上の方々の手紙が読まれた。1354:50にも「日本政府からのメッセージ」が出ている。番組本体は5年以上前と同じだが、日本政府からのメッセージは2018年から更新されている。
日本政府からのメッセージ内容は以下の通り。
「日本政府からのメッセージです。1970年代から1980年代にかけ、多くの日本人が不自然な形で行方不明となりました。北朝鮮は2002年9月の第一回日朝首脳会談において、初めて拉致を認め謝罪し、再発防止を約束しました。同年10月には5人の拉致被害者が24年ぶりに日本に帰国しました。しかし残された被害者の方々は、今なお全ての自由を奪われ、長きにわたり北朝鮮にとらわれたままの状態で現在も救出を待っています。
北朝鮮による日本人拉致問題は日本政府にとって最重要課題であり、最優先で解決すべき問題です。すべての拉致被害者の方々が、一日も早く帰国を果たし、再開を待ちわびるご家族と再び抱き合うことができるよう、日本政府はあらゆる施策を駆使し、全力で取り組んでいきます。
日本政府は日本語番組ふるさとの風、韓国語番組イルボネパラムを毎晩9000kHz帯で放送しています。日本語番組「ふるさとの風」は夜十時半から、韓国語番組「イルボネパラム」は夜十時からそれぞれ30分間の番組を4回放送しています。ぜひお聞きください。」

この番組は2018年11月20日、12月11日、2019年1月8日、29日、2月19日、3月12日、4月2日、23日、5月14日、6月4日、25日、7月16日、8月6日、8月27日、9月17日、10月29日、11月19日と同じ内容である。3週間ごとに再放送されている。

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は9705、9530、7295kHzである。開始時は強力だった台湾からの電波は次第に弱くなり、1330の日本語放送はほとんど聞こえなくなってしまった。7295kHzが何とか聞こえている。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間の行事の一環として政府主催国際シンポジウムが12月14日、土曜日に開催される。この模様は0500-0730(1400-1630JST)に日本語と朝鮮語で短波放送で生中継される。
ふるさとの風ニュースは11月25日、安倍総理は、総理大臣官邸でバチカンのローマ教皇フランシスコ台下と会談、総理は、要人及び外交団等との集いで発言内容が出ている。
今週の一曲、朝鮮語は1993年のヒット曲ORIGINAL LOVEの「接吻」である。今年10月にも登場している。日本語は、1975年のヒット曲バンバンで「いちご白書をもう一度」、2017年9月以来の登場である。
「ふるさとの声」は11月16日新潟市で開かれた「忘れるな拉致県民集会」における中原八一新潟市長の挨拶が出ている。
「日本政府からご家族の声」は横田早紀江さんからのメッセージ、2019年5月国民大集会での収録である。

1405の「しおかぜ」、この時間も八俣の電波はややスキップ気味、受信状態はよろしくない。先週放送された「ふるさとの風」が聞こえている。

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが激しい混信の中聞こえている。9705と9560kHzは弱く音にならない。懐かしい日本の歌は「月の砂漠」である。
拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に、1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によってヨーロッパから平壌に連れていかれたことが判明している。当然のことながら北朝鮮はよど号ハイジャック犯との関わりを全面否定している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、お兄さん石岡章さんから、2019年2月の手紙が代読されている。2018年は暑い夏と大災害の起きたことを述べている。
今日の一曲は拉致問題の解決を願って歌われている、南こうせつの「国境の風」である。今年11月にも登場している。
この番組は2019年11月30日放送分から最初の曲だけが差し替えられた。あとはすべて同じ内容である。

  
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2019年12月10日

12月9日ふるさとの風

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが激しい混信の中聞こえている。9705と9560kHzは影も形もない。懐かしい日本の歌は「富士の山」である。
拉致問題解説は松本京子さんについて。2006年11月20日に17人目の拉致被害者に認定された。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま拉致され行方不明に、2002年の日朝実務者協議で北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。地元での救出活動や29歳で拉致された経緯などが紹介されている。
「ふるさとの声」は2019年5月、国民大集会で収録されたお兄さん松本肇さんからのメッセージが出ている。続いて2019年2月に収録したメッセージ。
そして2018年11月に「拉致問題の早期解決を願う国民のつどいin米子」で収録のメッセージが出ている。2018年5月の国民大集会で収録したメッセージ。最後に2018年2月に収録したメッセージ。
今日の一曲は1973年のヒット曲、山本リンダの「どうにも止まらない」である。今年7月、今週の一曲にも登場している。この番組は2019年11月28日放送分から最初と最後の曲が差し替えられている。

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2019年12月09日

国際シンポジウム短波生中継

9日月曜日から新しい内容の番組だが、1300代の台湾送信は全く聞こえない。キャリアーの存在すらわからない。そこでリモート受信で番組をチェックしてみた。
最初に毎年行われている、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」政府主催国際シンポジウム開催のお知らせが繰り返しアナウンスされた。この模様は今回も台湾送信で生中継される。

ふるさとの風ニュースは11月25日、安倍総理は、総理大臣官邸でバチカンのローマ教皇フランシスコ台下と会談、総理は、要人及び外交団等との集いで次のように述べた。
「フランシスコ・ローマ教皇台下、御列席の皆様、日本政府を代表して、一言御挨拶を申し上げます。
 教皇台下、日本へ、また総理大臣官邸へ、ようこそお越しくださいました。御訪問を、心より、歓迎いたします。教皇と私は、ただいま、親しく会談をいたしました。
 教皇台下には、天皇陛下の御即位に当たって、慶祝の言葉を頂戴いたしました。今朝ほどは、東日本大震災の被災者にも、お会いいただいております。私は教皇のお志に、深く御礼を申し上げました。
 教皇は若いころから、来日を強く望まれていたと仄聞(そくぶん)します。そんな台下との出会いを期待し、本日ここには、大勢の方が来てくれました。麻生太郎副総理が、あちらにいます。教皇と同じ、フランシスコの洗礼名を持つ方であります。皆さん、意外に思われたかと思います。
 さて、教皇をお迎えし、御挨拶を申し上げるに当たって、教皇の数ある一般謁見演説の一つを、取り上げたいと思います。
 2014年1月15日、バチカンでの演説でした。そこで、教皇は、日本で起きたある歴史的事実に、間接的ですが言及されました。今からおよそ150年前、1865年3月17日の出来事です。長崎の大浦という地に、建立なって間もなかった教会を、訪ねてきた人々がありました。男女は子供連れ、総勢十人余り。浦上という地の人々でした。神父、ベルナール・プティジャン神父がひたすらに祈る様子を確かめると、その中から、一人の女性が近づきます。そして、こう訊(き)いた。
 『マリア様のお像は、どこですか』
 その言葉が、よほど衝撃だったのでしょう、プティジャン神父は翌日パリに送った書簡の中に、耳にした日本語そのままを、ローマ字にして書きつけました。
 『SanctaMaria no gozowa doko』
 日本からカトリック神父が一人残らずいなくなって、その時まで約220年。筆舌に尽くし難い迫害の中、信仰を守り続けた忍従の人々がいたことが、明るみに出た、奇跡の瞬間でした。扶(たす)け合い、励まし合って生き延びた共同体には、ある教えが伝わっていたといいます。
 『7代待てば、海の彼方から司祭が来る』
 この時まで、本当に7世代もの長い間、仲間の結束を保ち、信仰を守り抜いたレジリエンスは、時と空間を宗教の違いを超えて、我々の魂を今も、揺さぶらずにはいません。
 しかしながら、歴史とは、苛烈ではありませんか。同じ長崎の、しかも浦上の人々の真上に、やがて、原爆が落ちるのです。
 一枚の、写真があります。ところは、長崎近郊のどこか。時は、1945年、原爆が炸裂(さくれつ)した後の、恐らく夏から秋に変わる頃です。写っているのは、10歳くらいの男の子です。その背中に、力なく瞑目(めいもく)しておぶさるのは、年下の弟のようです。少年が裸足で、直立不動、気をつけの姿勢で立つ、その場所は、焼き場なのです。おぶった幼な子は既に命が絶えていて、彼はその子を、土へ返しに来たのです。
 この写真を教皇は、カードにされた。『唇は、噛み締め続けたせいで、血をにじませている。この子の悲しみを表すものといっては、ただそれだけだった』と解説を加え、『戦争がもたらすもの』いう言葉と署名を付して、広く配布されました。昨日、長崎でなさった祈りの場でも同じ写真を使われています。
 私は、言葉を失います。原爆がもたらした、悲しみと、苦痛の重みに。それを思いやり、大きな心を寄せてくださる、教皇の、祈りの深さに。日本とは、唯一の戦争被爆国として、『核兵器のない世界』の実現に向け、国際社会の取組を主導していく使命をもつ国です。これは、私の揺るぎない信念、日本政府の確固たる方針であります。私たちはこれからも、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら、対話を促す努力において、決して倦(う)むことはないと、ここに申し上げます。
 フランシスコ教皇台下。戦後70有余年、日本の私ども、平和と、自由をひたぶるに追い求め、揺らぐことがありませんでした。国連難民高等弁務官だった、今は亡き、緒方貞子さんが世に広めたのは、人間一人ひとりを強くし、未来に希望を抱けるようにすることこそが、最も大切だとする思想です。これを信じ、信じるのみでなく行動で示す若者たちを、日本は育て続けてまいりました。このことは、私始め、多くの日本国民が、誇りとするところです。今、この瞬間にも、青年海外協力隊の諸君は、世界各地の、最も貧しい地域に入り、活動を続けています。持ち前の粘り強さで、マラリヤに罹ろうとも、貧しい人、弱い立場の人、女性や、子供たちに、希望を与えようと、努力を惜しまぬ若者たちです。
 他方、私たちが平和を享受する今このときも、迫害にあえぐ人がある。理由もないまま囚われの身となり、解放を待ちわびる人々があります。教皇が、『Proteger toda vida』、つまり『全ての命を守ろう』と言われたように、このような絶望の淵(ふち)にある人々の、ただ一人として私たちは、見捨ててはならない。自由を尊び、人権を重んじる私たちは、希望の光が見えず、絶望しか見出せない人々を、必ず、救い出さなくてはならないのです。
 貧しい人、恵まれない人々に常に寄り添い続ける教皇の姿を近くに拝見し、私もまた、世界をより良き場所とするため、たゆまず前進してまいりたいと、決意を新たにしています。教皇の言葉から、一つ引用させていただくことで、挨拶を終えようと思います。
 『課題は、克服するためにあるのです。現実を直視し、しかし、喜びを失うことなく、大胆に、希望に満ちて、献身しましょう』
 御清聴、ありがとうございました。」

今週の一曲、朝鮮語は1993年のヒット曲ORIGINAL LOVEの「接吻」である。今年10月にも登場している。日本語は、1975年のヒット曲バンバンの「いちご白書をもう一度」、2017年9月以来の登場である。
「ふるさとの声」は11月16日新潟市で開催された「忘れるな拉致県民集会」における中原八一新潟市長の挨拶が出ている。
「日本政府からご家族の声」は横田早紀江さんからのメッセージ、2019年5月国民大集会での収録である。

1300の「しおかぜ」は6145と7245kHzがかろうじて聞こえている。両波とも混信が強い、特に7245kHzはCNR2が強くほとんど聞こえない。
月曜日は日本語放送で、公開されている失踪者の氏名生年月日、失踪場所や当時の年令などが読み上げられている。  
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2019年12月09日

12月8日「しおかぜ」

アジア放送研究会設立40周年記念特別放送は予定通り三日間の放送が無事終了した。連日コンディションもよく良好な受信状態で番組を聞くことができた。8日の終了は1359:05にキャリアーが切れた。
終了しました。

1300代の拉致対策本部の放送はすべて台湾送信で行われている。このところスキップ状態でほとんど聞くことができない。太陽黒点極小期、31mbの周波数は実用的ではないようだ。ただこの放送、途中での周波数変更はしたことがなく、現在のまま3月まで続くことになる。

一方「しおかぜ」はほぼ40日ごとに周波数変更をしているが、いつも中国局の出ている周波数を選んでおりその意図がよくわからない。結果、スキップゾーンでは受信状態が悪い。8日も1405の放送が何とか聞こえる程度、実際彼の地ではどんな受信状態なのか気になるところ。

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが激しい混信の中聞こえているが、9560と9705kHzは全く聞こえない。懐かしい日本の歌は「おはなしゆびさん」、今年7月にも登場している。
拉致問題解説は市川修一さんについて。1978年8月12日、鹿児島県日置郡から増元るみ子さん当時23歳と共に拉致された。2002年北朝鮮は拉致を認め1979年9月4日死亡としているが、泳げなかった市川さんが、初冬に川で溺死したことにして、にわか死亡通知書を2002年9月に急きょ作成、客観的事実は何もなく信用できる内容ではない。これも北朝鮮にとっては死亡したことにしないと都合の悪い拉致事件である。
ふるさとの声は、市川修一さんへ、お兄さん市川健一さんから2019年5月東京での国民大集会にて収録メッセージ。続いて2019年2月に収録したメッセージ。そして2018年4月国民大集会で収録のメッセージである。16年間誰一人帰ることなく、両親は亡くなってしまった。お姉さん市川龍子さんからも2019年2月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は1968年のヒット曲、水前寺清子の「365歩のマーチ」である。これは今年7月にも登場している。この番組は2019年11月27日放送分から音楽のみが変更され、メッセージなどは同じ内容である。

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2019年12月08日

12月7日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は6145と7245kHz、ジャミングはないが、混信が強く受信状態は悪い。土曜日は日本語放送から。今週から新しい内容である。いつものように周波数アナウンスが出ているがまだ古いままである。
まず鹿児島特別検証報告が出ている。去る11月23・24日に実施された特別検証で収録した、前山利恵子さんと村岡育世さんの肉声である。それぞれ霧島市在住 千葉県で失踪した田中正道さんの妹と鹿屋市在住 大崎町の自宅を出て失踪した園田一さん・敏子さん夫妻の娘である。
続いて在日朝鮮人の拉致について解説している。1962年に拉致された人など、日時などの経緯を紹介している。そして文在寅政権の現状について。
「救出への道コーナー」の後、「日本政府からご家族の声」もほとんど聞き取れない。後半1330は朝鮮語放送である。

毎週土曜日は、以前パラオから出ていた「主の再臨に備えて」日本語放送が5945kHzで放送されている。1300-1400と日本語放送の集中する時間帯である。しかし同波のCNR1が強く極めて聞きづらい。過去の番組の繰り返しで、内容は更新されていない、パラオから放送とアナウンスしている。

1300代の拉致対策本部の放送は完全にスキップ、全く聞こえない。最もスキップゾーンを離れた地域ではよく聞こえているようだ。

1430の「ふるさとの風」は7290kHzが混信の中かろうじて聞こえている。7日土曜日は1330と同じ番組が出ている。
「ふるさとの風ニュースは11月16日の新潟県「忘れるな拉致 県民集会」から、藤原内閣府大臣政務官の挨拶が出ている。次いで「ふるさとの唱歌コーナー」は「荒城の月」が出ている。
今週の一曲は1972年のヒット曲、吉田拓郎の「旅の宿」である。この曲は今年8月にも登場している。
「ふるさとの声」は11月16日の県民集会における主催者側から花角英世新潟県知事のメッセージである。
「日本政府からご家族の声」は2019年5月ニューヨーク国連本部で開催されたシンポジウムから、田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんのメッセージである。そして1457に今月のアニメソング「リボンの騎士」が追加されている。

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2019年12月07日

12月6日「しおかぜ」

昨日から周波数変更している「しおかぜ」、1300の6145、7245kHzは混信はあるが、比較的良好に聞こえている。金曜日は朝鮮語放送が出ている。
1405の「しおかぜ」は6095と6070kHzに出ている。両波とも混信はなく良好である。この時間は先週1330に放送された「ふるさとの風」が再放送されている。

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は台湾送信3波が良好である。ジャミングはわからない。この時間は一週間同じ番組が出ている。
1430の「ふるさとの風」は若干弱くなったものの9560kHzが聞こえている。7290kHzは混信で聞きづらい、9705kHzは弱く音にならない。懐かしい日本の歌は「めだかの学校」である。この曲今年6月、「ふるさとの唱歌コーナー」にも登場している。
拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌におり、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻らによって拉致されたことが判明している。北朝鮮側はこれを一切認めていない。北朝鮮側の主張には、北朝鮮が匿っているテロリストが関与した犯罪行為を隠蔽しようとする意図があったと受け止められる。
「ふるさとの声」は有本明弘さんから、2019年5月に東京で開催の国民大集会で、2019年1月にそれぞれ収録したメッセージが出ている。続いてお母さん有本加代子さんから2019年1月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は1979年のヒット曲、クリスタルキングの「大都会」である。最後に日本語と朝鮮語のスケジュールアナウンスなどがあり1457番組終了。この番組は2019年11月26日放送から、音楽だけが変更されている。

  
Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze

2019年12月06日

ア放研40th特別放送

予告通りアジア放送研究会40周年特別放送が始まった。12月6日1320には早くもキャリアーが出てきた。強力である。1330に7525kHzでISから番組開始、日本語、韓国語、中国語、英語で「アジア放送研究会設立40周年記念の特別放送」のアナウンスが出ている。
送信所は公開されていないが、開始10分以上前から無変調キャリアーを出すことから、タシケントからの送信と思われる。充実した番組内容で、近隣諸国最新放送情報では、KBSWSが1557kHzで中国語を開始したこと、中国新疆広播電視台のキルギス語放送などの紹介があった。
台湾電波戦などもあり聴きどころ満載の30分間の特別放送である。
終了アナウンスがありISの途中1359:20に停波した。


2019年12月6~8日
1330-1400UTC 7525kHz

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Posted by Hiroshi at 23:08Comments(0)Japan