短波放送「しおかぜ」の特定失踪者問題調査会が16日、しおかぜの集いを開いた。集会には拉致の可能性があるとされる特定失踪者の家族や、政府から認定された拉致被害者の家族などが参加。
最初に、集会の実行委員長大沢孝司さんの兄、昭一さんが挨拶、「拉致の疑いがある失踪者は現実にたくさんいる。わたしたちも拉致被害者だと思っており、一刻も早く救ってほしい」と訴え、拉致被害者の家族会代表田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんが、「拉致被害者は政府が認定しているだけでなく、これだけ大勢いるということを訴えていきましょう」と呼びかけた。
そして、調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の公開録音が行われ、特定失踪者の家族ひとりひとりが今も消息がわからない肉親に向けたメッセージを収録した。集会は政府にすべての被害者の救出を求める要望書を採択。
この集会は東京と大阪で同時に開かれ、最後に「ふるさと」を両会場で大合唱し幕となった。
この模様はインターネットでライブ中継されていた。まもなくオンデマンドでも見ることが出来る。