北朝鮮による拉致被害者救出のために始められたこの放送、今週で通算126週目となる。
とりあえず、今年度中、すなわち2010年3月までは放送される、しかしその後どうなるのかまだ未知数だ。常識的には、たとえ仕分けされようが続きそうだが、トップが、至って冷淡な人間だからなんとも分からない。
どこかの国でたった一人拉致されると大騒ぎして十日もしないうちに解放されたが、相手が北朝鮮となると、もう30年以上もほったらかしである。
拉致事件は、いまだに無かったことにしようとたくらむ人は、効果のないこんな放送止めちまえと言っているとか。このまま国民から忘れ去られるのを願っている。
しかし日本国民は誰一人、決して忘れることは無い。多くの日本国民はこの言葉をちゃんと覚えている。
11月30日、やはり1333の放送は全く聞こえない、
1400の5985kHz「しおかぜ」は強い、ジャミングは完全にスキップしており、全く聞こえない。30日月曜日は日本語番組、拉致被害者家族などからのメッセージが放送されている。
拉致被害者、拉致の可能性のある人たちの親、兄弟から、息子よ、娘よ、妹よ早く帰っておくれと悲痛な呼びかけが行われている。「また明日お会いしましょう、お元気で」。
1430の9880kHzは、フェージングが多少強いがよく聞こえている。懐かしい日本の歌「もみじ」から、続いてふるさとの頼りは、石岡亨さん、有本恵子さんへのメッセージ。
拉致問題の解決を願って歌われる歌は、
桜井純恵さんの「母恋し」、この歌も、毎週放送されている。沖縄民謡で「沖縄音楽の父」と言われる作曲家・宮良長包が83年前に作曲した「母恋し」を新しくアレンジしたもの。
横田夫妻を応援しようと、川崎市在住で沖縄県出身の主婦、上原紀江さんが呼びかけ、同じく川崎市在住のソプラノ歌手・桜井純恵さんが自主製作し、2007年5月にCDが発売されている。
この歌も、冬スケジュールに入ってからも毎週放送されている。10月31日、11月6日、12日、18日、24日に聞くことができた。30日の9880kHzはこの歌の後半、1450頃に電波が寸断、先回の放送24日は聞こえなかった。
番組の最後に、周波数変更のアナウンスがあった。
12月7日から、「日本の風」朝鮮語放送は、現在1700の9820kHzの放送が、1300からになり9655kHzへ変更される。
1600の9780kHzは完璧な受信が出来た。ジャミングも、混信も全くない。
拉致問題の解決を願って歌われる歌から番組終了の周波数変更アナウンスまでを録音した。
この海越えて あの島に 母上います ああ恋し
心ばかりは かよえども つばさなき身の 悲しけれ
み空の風に み空の風に たずぬれど 海の白波 なくばかり
母のたよりは しられざり しずしず夕日は 沈みゆく