2008年05月17日

四川放送は甘粛、陝西から


被害状況は報道されないが、インフラの復旧状況が逐一放送されているのは今までに無かったこと。

四川省内の放送設備は壊滅的な被害を受けているようで、それが復旧するまで、ラジオ放送は甘粛、陝西、寧夏、雲南、重慶などの省市のラジオ・テレビ局から放送していると伝えています。

携帯電はもまだ1732の基地局が使えず、固定電話が一部で開通しているなど細かな報道までされています。四川汶川の地震で28881人の死亡(17日午後4時北京時間)と言うのも発表しています。

余震も震度4以上が17日11時(北京時間)までに145回、そのうち震度5以上は23回、最大は5月13日1507(同)の6.1と詳しい報道振りです。海外からの緊急援助隊は、日本、ロシア、韓国、シンガポールの4ヶ国が救援活動を行っています。

四川放送局の7225kHzも0900前から聞えており、9740kHzと同じ第一放送を出しています。1100以降は多分別番組になっているものと思われます。

以前にも書きましたが、信号が強いことからやはり四川からではなくその近郊から送信されていることに間違いないでしょう。災害時に役立つのはやはりこのラジオ放送です。広範囲に届く短波ラジオ放送が見直されることでしょう。  
Posted by Hiroshi at 19:46Comments(0)Taiwan/China

2008年05月17日

四川大地震

中国国営テレビ、地震募金参加のニュースにやらせ発覚
こういうニュースを聞くと、ヤッパリ。もう別に驚きもしません。
義援金募集には行き先の分かる方法でやってください。ただ単に気の毒などと思わないで相手を見てから。

赤十字サイトにハッキング被害、募金用銀行口座情報が改ざんされる
「金報」は中国赤十字のウェブサイトがハッキングされ、四川大地震募金用の銀行口座番号が書き換えられていたことを伝えた。

中国人記者、報道されない被災地の現状を明かすと題する記事を大紀元日本5月17日の記事から転載します。

中国の某新聞記者が四川大地震の被災地で現地取材した報道が、当局の報道指針に沿わないため、当局の検閲を受け報道されることはなかった。これに憤慨した当該の記者が匿名で海外の中国情報サイト「博訊ネット」に投稿、被災地の救援活動や、海外の救援隊の受け入れ、中国当局によるメディアの報道規制などについて、裏を語った。
 この投稿の一部内容は次の通り。

 メディアの報道規制

 北京の本部に送った2つの現地取材は責任編集者に没にされた。あれは、2人の記者が被災地の最前線で20時間以上取材し、被災者の血と涙が滲む末の記事である、私の怒りは抑えられない。

 目の前で、この天災が徐々に人災となり、被災者の悲しみは怒りに変わりつつある。

 マスコミは、政府から「国民の士気と愛国心を高揚させる報道を中心に」と要求されている。メディア宣伝は、救援活動よりも猛烈に中国全土で繰り広げられている。各メディアは毎日、「わが政府は、すべての代価を惜しまず全力を挙げて、現地に救援部隊を増援させている」と報じ、「首相がパンと漬物しか食べていない」とのような文言に、子供の救出に成功した感動のシーンが中心になっている。あえて報道の前進といえば、一部のマイナス的な情報の報道も出されていることである。インターネットによる情報伝達に加え、現地の状況があまりにも深刻であるため、情報の封鎖が現実に不可能になっているからである。

 数日前に、各大手新聞は、一人の武装警官が土下座して、もう一度、自分に子供を救出する機会を与えてほしい、との報道を出した。しかし、我々が被災現場で毎日目の当たりにしているのは、多くの親や、親族が救援者に土下座し、身内の救出を頼んでいるのが現実だ。もちろん、このようなシーンは中国政府のメディア報道で見ることはできない。


 遅れている現場救援活動 

 最悪なのは、被災地に派遣された解放軍の兵士は確かに勇敢で若いが、彼らは必要な装備ない上に、適切な訓練をも受けていなかった。現場では、救出活動の進行が非常に遅れており、どうすればいいのかわからず家屋の倒壊現場で呆然としている兵士の姿をよくみかける。

 被災者は今徐々に悲しみから怒りに変わっている。政府はメディアに、被災者が激高する場面をできるだけ報道しないよう通達した。一方、メディアの報道を介して現地の状況を知る国民は、政府の災害対応能力の低さにより、天災が人災に変わりつつことを知る術もなく、政府に感謝感激の情緒が溢れ出している。


 欧米の救援隊を受け入れない理由

 現時点までに、韓国とロシア、日本の救援隊しか受け入れず、米国などの欧米諸国の人的救援を断っている。私が把握した内部情報によれば、それに以下の2つの理由があった。

 ①最高指導部の「外国の陰謀論」を堅持する左派の高官の間では、この時期に外国の技術支援を受け入れるのは、国家の安全に不利である上、国際社会に中国の弱みを見せ、面子を損なってしまう、との持論が根強い。

 ②政権内部では、「欧米諸国の救援隊を受け入れれば、後に、被災地の詳細状況が暴露され、中国の救援活動の技術的遅れや、現場指揮の効率の悪さなどが指摘される可能性が高い」との説が根強い。内部情報によれば、温家宝・首相を中心とする穏健派は最初から、外国救援隊の受け入れを強く支持しているが、2度にわたり否決された。後に、対立する胡錦濤・総書記が譲歩し、日本の救援隊を受け入れることになった。日本訪問を終えたばかりで、両国間ではまだ友好ムードがあり、日本人も非常に紀律を守るためという。

 中国国内では、政府が外国救援隊の受け入れに消極的である、との情報がインターネットで流れ、それを知った被災者とその親族からは、怒りの声が上がっている。

 いま、政府はメディアに、外国救援隊の活動を慎重に報道し、あまりその実績を強調しないように、との内部通達を出している。

 ここ2日間、私は多くの幼い命を呑み込んだ校舎の廃墟を前に、思いついたことは、もし、あなたは不幸にも中国人の子供として生まれたら、不運にも被災地の子供にならないことを祈ったほうがいいということだ。
  
Posted by Hiroshi at 11:52Comments(0)番外編

2008年05月17日

众志成城.四川雄起!

こういったスローガンがやたら目に付くのがいかにも中国らしい。「众志成城」は一致団結すれば困難を克服できますと言う意味。

その気持ちはよく分かる。未曾有の地震災害に見舞われた惨状を目の前に、素手ではなすすべもない。校舎崩壊で、生存の見込みがないと救助隊が引き上げたと言うニュースも流れました。横断幕を掲げる時間があるなら、その手で瓦礫の一つでも運び出したらと思うのは不謹慎だろうか。

生還の見込みがない、要するに感動的な映像がないから引き上げると言うなんともやるせない、国民性の違いと言えばそれまでだが。

30年前の唐山地震のときとは時代が違う、どんな山間僻地からも生で映像が見られる時代になった。日本からの救助隊の模様もすぐわかります。

そんなことから中国の災害報道番組もかつてない対応をしています。中央の放送も24時間、広範囲に届く短波放送を駆使しています。
震源地、四川省からは短波放送は従来民族語放送しかありませんでしたが、15日に受信したところ、9740kHzで「四川人民广播電台」のニュースチャンネル、中国語放送が出ています。

四川の中国語第一放送は通常、短波で聞くことは出来ません。
SCBS四川人民广播電台
9740kHz 24H Chinese News channnel (0900-1600,2200-0200QRM fr.BBC)
6060kHz 24H、7225kHz(2130-0105、0930-1515) Minorities Service (Chinese/Tibetan/Yui)

  
Posted by Hiroshi at 08:16Comments(0)Taiwan/China