海外からのラジオ放送

毎日4時間30分の放送を行っている「西蔵之声」、このうち30分が中国語番組が出ている。
このところほぼ毎日同じような周波数で聞こえている。切り替え時間が多少変動しているだけで、使われる周波数も決まっているみたい。1330以降は変動が無い。

放送時間は：
1100-1200 Tibetan
1200-1230 Chinese
1230-1530 Tibetan

5月21～29日の周波数は
1100-1205 15550
1205-1234 15562
1234-1305 15547
1305-1330 15562
1330-1400 15515, 15430, 17560
1400-1430 17560

5月30日の周波数は
1100-1205 15550
1205-1237 15562
1237-1310 15547
1310-1330 15562  more

30日1400の「しおかぜ」、一時間も前から6135kHzはジャミングが出ている。八俣からの電波は強力で、日本語放送が良好に聞こえている。

1430の「ふるさとの風」9960kHzは、かなりジャミングがうるさい。「冬の星座」と「月の砂漠」、ふるさとの声は市川修一さんへのメッセージ、2009年10月の収録音声が使われている。

1600の9780kHzは連日極めて強力な信号が届いている。ジャミングは全く分からない。市川修一さん家族のリクエストで、井上陽水の｛心もよう」。この番組は1月7日、9日、25日、2月3日、12日、3月11日、20日、4月15日、5月3日、12日、21日と同じである。  

5月26日にXYZさんが4450kHzでDRM信号がキャッチされている。
http://ani.atz.jp/DX/bbs1/?page=0&page%3A25=%8E%9F%82%CC25%8C%8F#3422

DRM信号が確認できたのはこの26日だけでその後は出ていないようだ。ところが29日には、それと全く同じ信号が6600kHzで受信できた。

問題はその出ていた時間と周波数である。26日は4450kHz、と3840kHzに出現している。いずれも平壌放送を中継している「韓国民族民主戦線(NDFSK)」の周波数で、この放送が出ていない時間にDRM信号が出ていたこと。

しかし29日は「人民の声」の周波数、北のジャミングが出ていない時間帯、しかもDRM信号が出たのはわずか2分弱。その前後の時間は人民の声が出ている。謎だらけのDRM信号である。

常識的に考えれば、北朝鮮もDRM送信機があり、それの操作を間違え電波が出てしまった。あるいは韓国が、放送時間延長による送信機運用の不慣れから操作を間違えている。何にしてもようわからん。

29日の6600kHzの運用状態を詳しく再チェックした。
May 29, 6600kHz;
0434'35"-0453'27" Voice of People
0453'28"-0504'20" carrier only
0504'21"-0504"29" off the air
0504'30"-0506'15" DRM signal
0506'16"-0514'54" off the air
0514'55"- Voice of People
0648'55"- jamming on

さてこのDRM信号、北か南かどちらが、おチョンボをしたのか、今後も要チェックの周波数である。
ID番号が1と出ているが、これはおそらくデフォルトではこう表示されるのかも知れない。  

多くの人が利用している周波数リストのうち、EiBiが28日に更新された。これとAoki listを一緒にしたエクセルファイルがいつも公開されている。

HFCCリストも合体されており、それなりに便利なリストである。周波数漏れや、修正などをする上で大いに役立っている。
現在放送中の周波数なども分かりPERSEUS受信機以外での受信で、局名確認の手助けになる。

DTKリストも更新されいくつかの細かいところが変更されている。ここにも書かれているように、完璧なリストは不可能で、日々変更されるのを、実際に聞いて調べるしか方法は無い。

そして最大の情報源としては、活発なBBSなどの受信情報が大いに役立っている。紙メディアしかなかった時代ではとても作ることができない周波数リストが、今こうして利用できることは作り手側としても喜ばしい。  

29日0100台に13680kHzで強力なSOHが聞こえていた。ほぼ終日出ているようで、ジャミングも時々は出てくるが、なぜか止まってしまう。2200台はNHK第一と混信している。SOHは20Hz低く出ている。
13870kHzもよく聞こえている。このほか11500、9150、8400kHzなどが終夜出ているみたい。

2200台、7.5MHｚの周波数は、全て記録はしているが、受信状態が悪くIDの確認が困難。
Daily special
May 29 SOH
1230-1300 15760
1400-1430 15780 (1409-1508 firedrake)
1500-1530 15765
1530-1600 12110
1600-1630 11560

30日0000台に聞こえるSOHと火竜ジャミング、赤字はジャミングなし。
18180、17920、17300、16600、16100、15970、15140、14620、13870、13680、12960、11500、9150、8400  more

29日、1400からの6135kHzはジャミングを抑えて強力に聞こえている。土曜日は朝鮮語放送が聞こえている。

1300からの9950kHzの朝鮮語と日本語も、あまりジャミングの影響は無く内容は十分聞き取れる。

1430の9960kHz「ふるさとの風」日本語放送、いつものように日本の歌「冬景色」で開始、ふるさとの声は有本恵子さんへ。2009年10月の録音である。受信状態は極めて良好である。
リクエスト曲は、Bay City Rollersの ｢サタデイ・ナイト｣。1月6日、2月2日、11日、20日、3月1日、19日、28日、4月7日、14日、5月11日、20日と同じ番組である。

1500の9975kHz、1530の9965kHz朝鮮語放送も良好である。ジャミングもほとんど分からない。
続く1600からの9780kHzは台湾送信、29日の放送では最強である。この時間31mbで最も強い信号だ。  

5月に入り7460kHzで聞こえている中国語の正体がようやく判明した。

何やら難しそうな講話をやっているようで、局名というのが出ない。種々状況から台湾送信ということはすぐ分かっている。百孝篇という教えを説いているのか。

この放送、中波と短波で、民国99年、西暦2010年5月1日から中央廣播電台が始めた。台湾の崇正財団などいくつかの団体が行っているようだ。

大陸華中 華南地區向けに、中波MW 1098 kHz
20:00~21:00 (1200-1300UTC)

華北 東北地區向けに、短波SW 7460 kHz
19:00~20:00 (1100-1200UTC)

番組内容も難しいものばかり。番組内容からして、これには中国もジャミングはかけない。

親愛的朋友大家好：
人生，不一定要當「最好」
但一定要懂得讓自己「更好」
在人生的過程中
心靈打開了 人生是彩色的
心靈若沒有打開 人生是黑白的
希望「打開心靈的鎖匙」這個節目
能提供您心靈 所需要的精神食糧
讓這個社會處處充滿溫馨 帶來祥和之氣
節目內容精彩豐富 句句扣人心弦
名嘴來講百孝篇 人人敬老子弟又孝賢
專家來說人生事 身心健康靈性亦光明
讓這把心靈鎖匙 開啟您智慧之門
來面對人生種種課題！
在此感謝 崇正基金會 崇德文教基金會
玉山寶光聖堂及興毅道場的熱情贊助
讓節目得以順利進行！
期待每天與您在空中相會！

こんな説明もありました。
『百孝篇』全文
1 天地重孝孝當先
tian di zhong xiao xiao dang xian
天と地の間では、孝はもっとも重んじられ、誰も孝に力を注ぐべきです。
2 一個孝字全家安
yi ge xiao zi quan jia an
孝を文字通りに行えば、家族の皆が幸せに過ごすことができます。
3 孝順能生孝順子
xiao shun neng sheng xiao shun zi
孝行者には、親孝行の子が生まれます。
4 孝順子弟必明賢
xiao shun zi di bi ming xian
親孝行をする子どもは、必ず賢明な人になります。
5 孝是人道第一歩
xiao shi ren dao di yi bu
孝行は、人の道の第一歩なのです。  

放送時間を増やしている「人民の声」は、29日は0500に開始している。
6600kHzは0434'35"に番組途中からいきなり出てきた。6518kHzは0454にキャリアーON、0500から放送開始。3912kHzも同様と思われる。

なお、終了時間は28日も2304UTCにキャリアーが切れているのが確認できる。「人民の声」の放送時間は0500-2300の18時間となったようだ。
28日は6600kHzだけが0100から出てきたが、29日は0500開始、まだ流動的なのかもしれない。

ジャミングは0648'55"に3波（3912、6518、6600kHz）全く同時にかけられた。従来からの5890、6003、6015kHzと同じ手口だ。

Voice of the People
0500-2300 6600, 6518, 3912  more

9950kHzの台湾送信、1300からの放送はジャミングと互角の勝負である。平均すれば、ジャミングがやや負け気味、受信には問題は無い。

1400の「しおかぜ」は6135kHz、ジャミングは全く気にならない。気持ち良く聞こえている。28日金曜日は英語放送が聞こえている。

1430、9960kHzのパラオ送信はRTTYが強く、受信状態は悪い。北からのジャミングは分からない。日本の歌「スキー」で放送開始、ふるさとの声は、横田めぐみさんへ、2009年10月の録音。めぐみさん小学校時代の馬場先生からのメッセージも、これは2007年の録音。小学校同級生からの呼びかけと続いた。リクエスト曲は、1976年のヒット曲、因幡晃さんの「わかって下さい」。

1月5日、2月1日パラオ送信初日、10日、19日、28日、3月9日、27日、4月11日、22日、5月10日、19日と同じ番組である。ほぼ9日間隔での放送パターンである。

1500の9975kHzと1530の9965kHz朝鮮語はともに良く聞こえている。ジャミングは影響ない。一日3回の朝鮮語放送は同じ番組が出ている。

2030の「しおかぜ」は5965kHzで聞こえている。開始時ジャミングが少し気になるが、2033過ぎから信号が急上昇、ジャミングはほとんど気にならない。1400と同じ英語放送である。
  

27日に聞こえた15460と15540kHz、28日も引き続き出ている。

15540kHzは1430からはRadio Xoriyo Ogadeniaも出てきて混戦模様、そして1433に、ジャミングにつぶされてしまった。
従来からの11965と9880kHzも聞こえている。更に11755と9865kHzでも出ていることが分かった。9865kHzはFamily Radioにつぶされている。

15460、9880、9865kHzは完全にパラで聞こえていることからルワンダ中継のようだ。後はスリランカ中継のはず。ルワンダ中継波は1457に停波している。

DW Amharic
1400-1500 15540, 15460, 11965, 11755, 9880, 9865

VOAとともにDWも周波数を大幅に増やした。