19日の特定失踪者問題調査会の記者会見でまた新たに拉致の可能性が高い失踪者が発表された。
続いて「しおかぜプロジェクトについての報告」が行われた。
調査会の財政悪化に伴う短波放送の放送時間短縮等、しおかぜプロジェクトの縮小問題につき、関係各方面のご協力で現在状況は改善されつつあります。まだ予断は許せませんが、当面の活動継続にはめどがたちました。関係各位に心より御礼を申し上げるとともに、活動が安定して行われるよう、今後ともご協力をよろしくお願い申し上げます。
<短波放送「しおかぜ」>「JSRしおかぜ」新周波数へ妨害電波
11月6日付けで総務省は、「JSRしおかぜ」と同一周波数への妨害電波が北朝鮮から発射された物と確認し、国際電気通信連合(ITU)の定める無線通信規則に違反していると認められることから、ITUを通じて北朝鮮に対して規則違反を通報しました。
今回の妨害電波発射確認は、10月26日に新周波数へ変更後11日目となりますが、すでに一部のしおかぜリスナーからは周波数変更後2日目には妨害電波らしき不穏な雑音を捉えており、その後も断続的に妨害電波は「ON」「OFF」を繰り返している事も確認されています。その状況は北朝鮮当局が「しおかぜ」を傍受し、こちらの周波数を確認しながら妨害電波を発射している事を裏付けていると理解できます。
また、周波数変更の翌日には調査会事務所へ若い女性から周波数についての問い合わせがあり、その話し方の語尾には、かすかな朝鮮なまりがありました。正体は不明ですが、周波数変更に関連し、探りを入れてきた可能性もあると思われます。これらの反応から考えれば、「しおかぜ」の存在と猫の目作戦はますます効果を上げていると証明し判断できます。
また、今回夜の放送に割り当てられている5910kHzの周波数はWARC-92拡張バンドであり、デジタル技術を含む新たな変調技術の進展を考慮し追加分配された周波数帯域です。「しおかぜ」は無線局という性格から、国内法では通信という扱いとなるため、拡張バンドの周波数帯も使用可能という事が生かされています。受信する側から見れば、同じ短波帯の周波数ですからなんら変わる物ではありませんが、密集する周波数帯域での周囲との混信を避け、出来るだけ受信しやすくする効果としては非常に有効であると考えられます。総務省側も「しおかぜ」についてかなり考えた上の周波数割り当てであり、努力されている事がよく分かる選定です。関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げます。
放送時間(11月19日現在)
夜 11:00~11:30 周波数5910kHz
朝 5:30~ 6:00 周波数6045kHz
なお、現在、北朝鮮近隣地域での伝搬状況を判断し、一般リスナーからの受信報告も考慮した上で、新たな周波数への移行時期を検討中です。
<バルーンプロジェクト>
さる10月17日、バルーンプロジェクトでご協力をいただいている基督北韓人連合の李ミンボク代表から以下のメールがとどきました。李代表によればこれまで日本側で作成したビラ約22万枚は今回すべて北朝鮮に飛ばし終わったとのことでした。
このビラは内容はほとんど同じですが12万枚が調査会、10万枚が家族会及び調査会の名前で作られています。また、基督北韓人連合のビラにも日本人拉致・帰国者問題などが記されています。北朝鮮が激しい抗議をしてくるのはそれだけ効果がある証拠であり、韓国政府の対応も厳しくなる可能性がありますが、今後も慎重かつ大胆に取り組んでいく予定です。
(李ミンボク・基督北韓人連合代表からのメール)
さる10月と11月は北朝鮮の相次ぐ抗議(22回目)でこれまでになく緊張した雰囲気となり、少し利口に対応しなければならないことを勘案し事業報告をのばしていました。
秋に入ると北朝鮮向きの風の吹く回数が少なくなります。したがって風向きが北に向かえば明け方でも飛んでいって風船を飛ばしています。
10月中は3回、鉄原・白馬・金化・華川などで54個の大型風船を飛ばしました(うち3個は失敗)。これは標準のビラ基準で約300万枚にあたります。11月は現在16日まで4回、金化・白馬・大馬・鉄原などであわせて51個の大型風船で306万枚を飛ばしました。北朝鮮の強い抗議に対し、刺激してはならないという政府と一部の有識者の方々の自制要請を慎重に考慮して、さらに「左手がすることを右手が知らない」という原則を守っていくつもりです。
世の中の雰囲気より神の仕事を優先し、霊的に終末を迎えた国、人間偶像化の唯一の国、閉鎖された北朝鮮に自由の穴をあけるダビデの石、福音と自由の風船を飛ばします。皆様の祈りとご支援に感謝しながら。
基督北韓人連合・対北風船団長 李ミンボク