一般のテレビコマーシャルで、最近多いのがデジタルテレビのチャンネル番号のアピール。
あちこちデジタルテレビが増えてきたと盛んに宣伝をしている。
それはそれで結構なことだが、一般にはきわめて評判が悪い。決してデジタルテレビといわないからだ。何と言っているか、言うまでもなく「地デジ」としか言わない。天下り機関もすべて「地デジ」としか書いてない。
文字で書けば分かるのだが、世のおばさん方は「ちでじ」は「地デジ」とは聞こえない。「血出痔」を連想するらしい。何でそんな汚い言葉を使うのということはあちこちで耳にする。
もっと正しい日本語をなぜ使わないのか。無理やり地上という言葉を入れるからおかしくなる。デジタルテレビ、たったこの7文字で済むのだから何も略す必要はなかろうに。さすがにDPAが出しているパンフレットはBSもPRしていることから正しい日本語で書いています。
デジタルテレビでチャンネル番号をPRするのはリモコンのID番号から来ている。今のチャンネルプランの数字(物理チャンネルという)ではなく、同一エリア内の受信設定を共通化し、リモコン上の数(リモコンID)を割り当てる方式をとっているからだ。
EUではアナログ時代からリモコンIDだが、日本は今もチャンネル番号すなわち放送局という関連を断ち切れず既得権として、地域によってばらばらになってしまった。
どういうことかといえば、リモコンIDの1はNHK総合と決めているが、すでにアナログ1チャンネルを使用している民放が既得権を主張、名古屋でも東海テレビが1に割り当てられている。
ちなみにリモコンIDの2は全国どこでもNHK教育テレビです。だから既得権を通せなかった民放局がこのチャンネル番号をPRしているわけです。
写真はDPAの2008年5月発行のA4、8ページのパンフレットです。