田原総一朗、やがてテレビ画面から消えるかもしれない、聞く耳持たず、自説ばかり発言で巷の評判は最悪。
10日はこの名前がチョッとだけメディアを賑せている。いうまでもなく、先年4月の「朝まで生テレビ」で、拉致被害者の横田めぐみさんと有本恵子さんについて「外務省も生きていないことは分かっている」などと話したことが問題になって、この3月でテレビ朝日から消えることに。
田原氏発言、配慮欠き不適切=さらなる謝罪放送は求めず-
BPO
北朝鮮による拉致被害者について、ジャーナリストの田原総一朗さんがテレビ朝日の番組で「生きていない」などと発言した問題を審議していた放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会(堀野紀委員長)は10日、放送倫理上の問題があったとする見解をまとめた。「拉致被害者の生死という重大な問題について根拠を示すことなく『生きていない』と断定したのは、被害者家族に対する配慮を欠き不適切」などとしている。
田原さんは昨年4月25日未明に放送された「朝まで生テレビ!」の中で、拉致被害者の横田めぐみさんと有本恵子さんについて「外務省も生きていないことは分かっている」などと話した。
拉致被害者家族会などが「視聴者に誤解を与えかねない」として同局に抗議。局側と田原さんは文書で謝罪した上、田原さんと担当アナウンサーが5月30日未明の同番組で謝罪した。しかし、2人のやりとりで打ち合わせ不足を露呈。家族会が反発し、同委に人権侵害を申し立てていた。同委は、この放送についても不適切と認定したが、さらなる謝罪放送の必要性までは認めなかった。
「拉致被害者家族からの訴え」とそれに対するBPOの全文が公表されている。それを見ると、拉致事件解決に、マスコミが全く非協力的であることを自ら認めている。拉致犯罪行為をした北朝鮮の言うことは聞くが、日本人拉致被害者の声は聞かない。これが今の日本の姿だ。
問題となった部分を抜き出してみると:
4月24日深夜の放送
番組の開始から約2時間近く経過した27時15分頃、田原氏は米朝交渉の経緯を
記したフリップを取り出しながら、「これを言うのはよそうと思っていたんだけれど、
あえて言いますとね」と前置きし、以下のように続けた。
田原 さっき言いました、ブッシュ大統領が「テロ支援国家」を解除したと。私はこの
ときに外務省のナンバー2だかナンバー3に「これは、日本は拉致問題がある
のにこんなテロ支援国家の指定を解除するというのは日本に対する裏切りじ
ゃないか」と言った。そうしたら、名前言うと悪いから名前は言わないけれど、
「実はそうじゃない」と。「アメリカは日本に呆れ返ったんだ」と。「呆れ返った
とは何だ」と聞いたら、2007年の1月に、ベルリンでヒルとキム・ケガン
が会って、ここからアメリカは圧力から対話に変わったんですよ。アモイの銀
行の話もあるし-。
A氏 マカオ。
田原 マカオ、マカオ。ごめんなさい。それで、こういうことやったと。それで「呆
れ返ったとは何だ」と言うと、要するに「ベルリンの2007年の1月のこの
対話から日本に対して1年間、時間をくれた。『拉致問題をきちんと交渉しろ』
と。ところが、日本はついに交渉ができなかった。だからアメリカは呆れてテ
ロ支援国家解除したんだ」とこう言っているわけです。
B氏 それ、何でできなかった?
C氏 それはね-
田原 何でできなかったかハッキリしてる。つまり、まともに交渉するということは
ね、日本は、山本さんなんか典型だけれども、横田めぐみさんと有本恵子さん
は生きている前提でやっているわけ。ところが、北朝鮮は繰り返し生きていな
いと言っているわけ。それで外務省も生きていないことは分っているわけ。と
ころがね、生きていないという交渉をやると山本さんたちからこてんぱんにや
られる。田中均が、ね、爆発物を投げ込まれたじゃない。僕は、福田さんにも
言ったんだよ。「あなた、命がけでやれ」と言ったら-。
A氏 福田さんはやろうとした?
田原 やんなかった。
番組はこの後、小泉訪朝の評価をめぐる議論に続き、横田めぐみさんのものとして
返還された遺骨の鑑定をめぐる経緯について田原氏が語り、CMに移る。田原氏発言
の冒頭からCMが流れるまでの間は約5分間。
(2) 5月29日深夜の放送
25時20分にスタートし出演者の紹介などがあった後、25時29分頃、渡辺ア
ナウンサーら二人が映し出される。渡辺アナウンサーが「こんばんは。討論に入りま
す前に、先月24日の『朝まで生テレビ!』での拉致問題に関します田原さんの発言
につきまして田原さんから説明があります。お願いします」と切り出した。
田原 渡辺さん先にやるんじゃないの?
渡辺 田原さんどうぞ。
田原 あぁそうですか、はい。田原総一朗です。前回の放送で私が、拉致被害者の方々
について「外務省も生きていないことは分っている」という旨の発言を致しま
した。いっぱいクレームをいただきました。これはきちんと説明しない言い方
で本当に申し訳ありませんでした。実は、外務官僚への取材で「8人の被害者
を全員返すということを前提にした交渉には限界がある」ということを聞きま
して、それがこういう言い方をしたもので誤解を招いたかもしれません。拉致
被害者の救出に全力で取り組んでおられるご家族、ならびに関係者の方々にご
不快な念を抱かせ、お心を傷つけたことを心からお詫び申し上げます。
渡辺さんどうぞ。
渡辺 テレビ朝日としてもですね、拉致被害者の方々が亡くなっているというような
事実は全く確認しておりません。
田原 僕が言ったんだよ。テレビ朝日じゃなく僕が言った。
渡辺 はい。救出に全力で取り組んでいるご家族ならびに関係者の皆様にですね、ご
不快の念を抱かせましたことを深く心よりお詫び申し上げます。そして、視聴
者の方々の誤解を招きましたことにつきましても心よりお詫び申し上げます。
大変申し訳ありませんでした。
田原 繰り返し言います。外務官僚への取材で「8人の拉致被害者全員を返すことを
前提にした交渉は限界がある」ということを聞いてね、それをきちんと説明を
しなかったことは大変申し訳ないと思っています。 more