1日1300の「しおかぜ」は5930kHzが聞こえている。7335kHzはCNR2につぶされている。月曜日は日本語放送から、君が代の演奏で始まった。新年のあいさつに続き昨日1600と同じ番組である。1300の番組との相違点は開始時に君が代演奏が出ていること、救出への道コーナーで読まれている作文コンクール優勝作品の内容である。
最初に国連総会における北朝鮮人権問題調査についての報告。12月10日北朝鮮による人権侵害週間に活動について。続いて「しおかぜ」の状況について。
救出への道コーナーは作文コンクールの入賞作品が読まれているが、この時間は高校生部門英語の作品である。その日本語訳が紹介されている。
無力な自分自身へ
「日本は平和だから大丈夫だよ」
私は心の奥のどこかでそう考えていたと思います。大切な家族が誕生日の翌日に消えてしまうなんて誰にも想像できません。しかし、それは実際に横田めぐみさんとそのご家族に起こったことなのです。
アニメ「めぐみ」を見たことが、北朝鮮の拉致問題について深く考えるきっかけとなりました。彼らの心の痛みを本当に理解することはできなくても、彼らの立場を自分に置き換えてみることはできました。もし自分の家族が被害者になったり、自分自身が被害者になったとしたら、私も家族も苦しむでしょう。それは容易に想像することができます。私の母も写真を撮って色々な体験の記録をすることが好きなのですが、それは、よくめぐみさんの写真を撮っていたという、彼女のお父さんの姿と重なりました。心の底から、こんなことは決して起こってはいけないと感じました。
「拉致被害者たちを取り戻すために私たちは何をすべきだと思いますか?」と先生に尋ねられたとき、完全な解決策を考えることは難しいとしても、解決に向けて一歩踏み出すことや、被害を防止することは可能だと思いました。そうするためには2つの方法があると思います。
1つ目は、地域社会との結びつきを築くことです。拉致だけでなく誘拐をも防ぐためには地域のつながりを持ち、互いに見守ることが重要だと思います。めぐみさんは人目につかない場所で拉致されました。学校から帰宅する時に、下校したことを知らせるシステムはやや面倒なものかもしれませんが、そのようなシステムを活用することで、事件を防止することもできると思います。
2つ目は、情報を風化させないよう、伝えていくことです。事件が忘れ去られてしまうことは、被害者のご家族が直面し得る事態ですが、これは今後の事件防止という点で最悪のことだと思います。めぐみさんの兄弟もこう言っています。「私が最も恐れていることは、事件が忘れ去られてしまうことです」。
「めぐみ」で印象的だったのは、めぐみさんのお母さんの言葉です。「私は北朝鮮に恨みを抱いていません。ただ拉致被害者たちを取り戻したいだけです。拉致問題やミサイル問題があっても、北朝鮮をひとまとめにして憎んではなりません」。単に北朝鮮を憎むことでは何も解決しないし、ただ時間が過ぎていくだけです。これは国家同士の問題なので、国民が一緒になって声をあげることが重要だと感じました。また「めぐみ」で、道ゆく人々の中に、被害者のご家族のチラシを無視する人々がいるという事実を知り、それが深く印象に残っています。この問題を自分に無関係のものと考えてはなりません。私たち自身の問題として考え、声を上げる必要があります。
無力だから何もできないと考えることは簡単です。しかし、それでは何も変わりません。地域の人々や学校と積極的にコミュニケーションを取り、安全を確保するシステムを利用するとともに、拉致問題について意識を高く持ち、それを伝えていくことが大切です。
「日本政府からご家族の声」は松木薫さんへ、お姉さん斎藤文江さんから2019年収録のメッセージが出ている。後は同じで脱出に際しての注意喚起である。
後半1330の朝鮮語放送も君が代で開始している。昨日1630と同じ番組である。
1300の「にっぽんに風」と1330の「ふるさとの風」は9705と7295kHzがクリアーに聞こえている。12045kHzは全く聞こえない。月曜日から新しい内容である。「ふるさとの風ニュース」は12月16日、政府主催 拉致問題に関するシンポジウム~全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向けて~を開催した。シンポジウムは、毎年12月10日から16日の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の行事の一環として、被害者御家族の方々の「生の声」に耳を傾けるとともに、有識者を招いて、朝鮮半島を取りまく情勢の変化等に対する理解を深め、一日も早い拉致被害者の帰国の実現につなげることを目的として開催した。
第1部は北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール表彰式が行われた。第2部は「拉致問題に関する中学生サミット」メイキング報告。第3部では12月14日に就任したばかりの林芳正内閣官房長官兼拉致問題担当大臣による挨拶が出ている。
今日は横田めぐみさん弟、家族会代表の横田拓哉さんの発言が出ている。
皆様こんにちは。
「北朝鮮による拉致問題を必ず解決させるのだ」という強い気持ちを抱き、会場にお集まり頂きまして有難うございます。
最初に、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2023」にご応募頂いた中学生・高校生の皆様、重大な人権問題である北朝鮮による日本人拉致問題を我が事として捉え、自分自身に何が出来るのかを考え、そして作文の形で意思表示して頂きまして感謝致します。
私の姉横田めぐみは46年間も自由や明るい未来の無い絶望の境地の中で北朝鮮当局によって人質として拘束され続けています。私の母早紀江は現在87歳です。本日も本シンポジウムに無理を押して参加させて頂いておりますが、身体の衰えは隠す事は出来ません。有本恵子さんのお父様明弘さんは95歳の中、救出を求める声を上げ本日も遠路から参加されています。どうしても拉致された自分の家族・子供と再会したい、自由な日本の地に取り戻したいという一心で、言葉を武器にして戦っています。
北朝鮮の工作員達が日本の領土に侵入し、主権国家から無実の日本人を拉致しているのです。誰かの問題ではなく、国民一人一人が試されている人権問題なのです。もし自分自身が一方的な暴力による現状変更、つまり工作船の船底の鍵のかかった部屋に閉じ込められ、家族との絆を引き裂かれたらどう考えるか、皆様の大切なお子様やご家族が暴力的に拉致された挙句に、食料も不十分で、医療の恩恵を享受出来ない中で50年近く人質として拘束されたと考えたら、このままで良いのかを考えて欲しいと思います。
北朝鮮当局は2500万人の北朝鮮国民の人権、そして私達の大切な家族の人権と尊厳を犠牲にした上で核開発や弾道ミサイルそして軍事偵察衛星を発射しています。許される話ではありません。もっと大きな声で「拉致した日本人全員を帰せ!」と声を上げて行かなければなりません。
北朝鮮当局は厳重な監視下で拉致被害者が「いつ・どこで・誰が・何をしているか」を把握しています。拉致被害者がどこにいるか分からないと言う事は無いのです。分からないという誤った認識に立ち、「連絡事務所」や「合同調査委員会」などの設置は必要ありません。こうした聞こえの良い提案に耳を傾けてはなりません。彼らの時間稼ぎと幕引きの工作に手を貸すことになります。日本政府はこの点を間違ってはいけません。
家族会・救う会の方針は一貫して政府の認定・未認定にかかわらず「全拉致被害者の即時一括帰国」というものです。北朝鮮当局の思惑は、部分的解決・段階的解決のアプローチで出来るだけ少ない拉致被害者を日本に帰国させ、一方で大規模な経済協力を日本から引き出すのが狙いです。出来るだけ人権侵害のダメージを少なくさせた上で日朝国交正常化に向けた流れを作ろうとしています。安易な妥協で、北朝鮮が真摯な対応で全ての拉致被害者を帰国させるという幻想は抱くべきではありません。絶対に「全拉致被害者の即時一括帰国」という要求の水準を下げてはなりません。
また家族会・救う会は解決の定義にタイムリミットを設けています。待っている親世代、つまり有本恵子さんのお父様明弘さん、横田めぐみの母早紀江が健在の内に再会出来なければ解決にはならないと言う事を繰り返し北朝鮮に突き付けています。万が一、親世代が他界した後に拉致被害者が帰国出来ても、日本の世論は「何故親世代が生きている内に帰国させなかったのか」と怒り、日朝国交正常化交渉を進めて行く事に全力で反対・抗議する事になります。時間的制約のある人権問題なのだと言う事を北朝鮮当局はよく理解するべきです。
先月11月26日に家族会・救う会・拉致議連が主催した国民大集会に岸田首相にご臨席頂きました。その席で踏み込んだ発言をされました。「様々なルートで働きかけを続けているが、早期の首脳会談実現に向け、働きかけを一層強めて行く」と話されました。今こそ日本の政治力・外交力が試されています。速やかに日朝首脳会談を開催し、全拉致被害者が日本に帰国し、家族と再会出来るよう動いて欲しいと思います。政治の停滞は許されません。
絶対に負けられない命のかかった戦いです。諦める事の出来ない人権問題です。皆様の引き続きのご支援とご理解を頂けますようどうぞ宜しくお願い致します。
続いて懐かしい日本の唱歌コーナーはドレミの歌が出ている。これは日本語放送のみである。今週の一曲、朝鮮語は矢井田瞳のMy Sweet Darlin'である。日本語放送は1977年のヒット曲、ダウンタウンブギウギバンドの「サクセス」が出ている。このあたりから9705kHzが急降下、聞こえなくなってきた。1348番組終了、終了テーマが1357まで出ている。
1430の「ふるさとの風」は7290kHzが強力である。CNR1を完全につぶしている。9560kHzは弱く音にならない、聞こえない。7520kHzは若干弱いがクリアーに聞こえている。懐かしい日本の歌は「ずいずいずっころばし」である。
拉致問題解説は松本京子さんについて。2006年11月20日に17人目の拉致被害者に認定された。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま拉致され行方不明に、2002年の日朝首脳会議や2006年の日朝実務者協議で北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。地元での救出活動や29歳で拉致された経緯などが紹介されている。
「ふるさとの声」は松本京子さんへ、2020年6月電話収録されたお兄さん松本肇さんからのメッセージが出ている。続いて2020年1月島根県で開催されたふるさとの風・しおかぜ共同公開収録でのメッセージ。そして2019年5月東京で開催の国民大集会での収録から。
今日の一曲は1995年のヒット曲、岡本真夜の「TOMORROW」である。
この番組は2023年4月3日、14日、24日、5月4日、16日、26日、6月5日、15日、26日、7月6日、17日、28日、8月7日、17日、29日、9月8日、18日、28日、10月10日、20日、30日、11月9日、20日、30日、12月11日、22日と同じ内容である。
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