2009年04月28日

CRI全スケジュール掲載

CRI北京放送のA09時間別スケジュールをいつものところに載せている。

昨年とほぼ同じだが、Amoy、Cantoneseなどの放送時間に一部変更がある。延べ使用周波数は更に増加している。またバンド内の火竜ジャミングが減ったことから、送信機に余裕ができたのか、時間によっては放送開始10分以上も前からキャリアーを出す周波数が多くなった。

英語と中国語放送で30分というのがやたら多くなっている。これも送信機に余裕ができたことから、他の言語の前後に付け足しで出てくるようになった。
にもかかわらず、メンテナンスで送信を止めなければならないとはよく分からん。日本語は一波だけ、朝鮮語は聞くことさえできない。

ところがこんな周波数も、たとえば11780kHz、従来はビルマ語が出ていただけだが、A09ではその前後に英語と中国声を30分くっつけている。
日本語も出ている7325kHz、1400からは別送信機で英語が出てくる、そして1430からタガログ語となる。ここでも30分の英語がおまけに付いた。
そして2100はセルビア語が、この番組が2127に終了するが、3分間つなぎの音楽を出し、2130から英語が出てくる。すでに2100からも英語が出ており、セルビア語がつぶされている。この30分も意味のない送信と思うが、ターゲットエリアの違いから出しているようだ。
2100-2157の英語は南ア向け、2130-2157はヨーロッパ向けとなっている。2100-2127の9490kHz、2130-2157には7365kHzでも英語が聞こえる、僅か27分だけヨーロッパ向けを、細切れ送信している。

今回もHFCCリストには全て使用言語の記載があり、これが99%正確であるというのが驚きである。この点だけはきちんと情報公開をしている。

最も一般の目に触れることのない資料だけに、中国の短波放送の実力が知られることにはならない。
A09で変わったのは海外中継で、南ア、チリ、仏領ギニア、オランダ領ボネールの4ヶ所からの短波中継が廃止された。しかしこれ以上にモスクワを始め、フィンランドなどから中波による中継を増大させている。
  
Posted by Hiroshi at 07:00Comments(0)Taiwan/China

2009年04月28日

ふるさとの風95週

早いものでもう88夜を迎える。そこで今日のふるさとの風は、「茶摘」の歌で始まった。

1430の11825kHzはやや弱い、しかし混信がない分、了解度は十分である。勿論ジャミングも全く分からない。いつものニュース解説では最近の北朝鮮情勢について伊豆見教授の話、その中で北の最近の行動は挑発的ではないきわめて普通の対応だと、えらく北をほめた解説だ。

拉致被害者救出の放送まで北朝鮮を非難しなくなっては何のための放送なのか。政府も全く被害者救出なんて思っていないだろう、ただ時間の過ぎるのを待ち、国民が忘れることを願っているのか。情けないことだ。

毎週恒例、今週の一曲は南こうせつ「国境の風」、この曲は過去何回過去の番組でも放送されている。
今年1月の79週、更に一年前の1月の26週、そのまた一年前の2007年7月の2週目でも放送されている。拉致被害者たちの無事を祈って作られた曲「国境の風」は、涙なくしては聴けない、叙情的かつ壮大な歌でもある。シングル版は日本クラウンからCRCP-510、2003年2月21日発売された。

遥か海を越え遠き母の大地(とち)
水鳥(とり)たちはこの青空(そら)を自由に飛び交うよ
せめてこの魂(こころ)せめてこの慕(おも)い
悲しみを伝えてよ 愛する人へと

時代(とき)は何も言わずに 悲しげな微笑み投げるけど
この大空(そら)に国境の壁はないから

風よ風よ祖国(くに)の歌聞かせて
風よ風よ母の歌聞かせて

やがて陽が沈み赤い地平線
水鳥たちもより添ってどこかで眠るなら
熱いこの涙熱いこの慕(おも)い
夢の中で逢わせてよ愛する人へと

星座(ほし)は何も知らずにおだやかに季節を変えるけど
この夜空(そら)を奪うこと誰も出来ない

風よ風よ祖国(くに)の歌聞かせて
風よ風よ母の歌聞かせて

時代(とき)は何も言わずに悲しげな微笑み投げるけど
この大空(そら)に国境の壁はないから

風よ風よ祖国(くに)の歌聞かせて
風よ風よ母の歌聞かせて

  
Posted by Hiroshi at 00:27Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze