2020年12月24日

政府の北朝鮮向けラジオ、ずさんな誤放送

こんなタイトルの記事がネット上に上がっている。(12月21日付)
政府の北朝鮮向けラジオ、ずさんな誤放送 「5年前の番組」複数回流す
 政府の拉致問題対策本部が北朝鮮向けに行っている短波放送「ふるさとの風」の一部で、1か月以上にわたって5年前の番組を送信していたことがわかった。

 放送は、政府が委託している民間業者を通じて、国外2か所にある送信所から送信。そのうち1か所から、古い番組が放送されていた。対策本部はJ-CASTニュースの指摘に対して、誤送信は「技術的な手違い」が原因だったと明らかにした上で、具体的な「手違い」の内容については「調査中」だとしている。

■ニュース解説に「『静岡県立大学』の伊豆見元教授」が登場

 「ふるさとの風」は、北朝鮮による拉致被害者に対して日本からのメッセージを届けようと07年に放送が始まり、現在は1日4回、最大で同時に3つの周波数を使って放送している。内容は、拉致問題に関する集会の録音や拉致問題に関する日本政府の取り組み、ニュース解説、被害者家族からのメッセージ、日本の音楽など。20年度の予算案では、「北朝鮮向け放送関連経費」として1億6600万円が盛り込まれている。

 この放送の内容に異変が起きた。例えば、12月16日22時30分に5895kHz(キロヘルツ)で流れた番組では、

「12月12日、『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録が、北朝鮮人権侵害問題啓発週間における政府行事として行われました」

というアナウンスとともに、加藤勝信拉致問題担当相がビデオメッセージで寄せたあいさつが流れた。「ふるさとの風」と、特定失踪者問題調査会が行っている対北放送の「しおかぜ」の共同公開収録は毎年行われているが、12月12日に開催されたのは15年のことだ。さらに、ニュース解説の担当として登場したのは「静岡県立大学の伊豆見元教授」。伊豆見氏は静岡県立大を16年に定年退職し、活動の場を東京国際大に移している。なお加藤氏は15年当時は内閣府特命大臣として拉致問題を担当しており、現在も官房長官と拉致問題担当相などを兼務している。

 この番組内容と、「ふるさとの風」ウェブサイトで公開されているバックナンバーを比較したところ、放送されていたのは、15年12月に放送されたのと同じ内容だった。一方で、日付変わって12月17日の1時00分から9690kHzで放送された番組は、ウェブサイトで公開されている最新の番組と同じ内容だった。

 J-CASTニュースは一部の番組の内容が古いことを12月17日に指摘し、取材を申し込んだが、12月18日22時30分から5895kHzで流れた放送でも、同様に15年の番組が放送された。

「12月19日から、すでに是正されている。着実な放送の実施に努めていきたい」

 政府は送信所の場所を公表していないが、国際電気通信連合(ITU)の短波周波数調整会議(HFCC)が公表しているデータベースなどから、台湾・台北とウズベキスタン・タシケントの2か所から送信されていることが明らかになっている。このうち、タシケントの送信所が、問題となった5895kHzの電波を出している。

 政府の拉致問題対策本部の担当者は12月21日、取材に対して

「11月9日以降、一部の放送で、技術的な手違いで古い番組が放送されていたことが確認できた。12月19日から、すでに是正されている。着実な放送の実施に努めていきたい」

などと話した。原因は「送信業務を委託している民間事業者の技術的手違い」で、その内容については「調査中」だとしている。

 この問題をめぐっては、東アジア地区のテレビやラジオを研究している「アジア放送研究会」の「アジア放送月報」でも、11月9日以降にタシケントから送信された放送の一部の内容が古いことが指摘されていた。拉致問題対策本部によると、現時点で番組が古かったのが確認できているのが「11月9日以降」で、さらに以前から古い内容が放送されていた可能性もあるとしている。

いうまでもなくこのブログで指摘したのが最初、まわりまわってこんなところで記事になっている。毎日記録しているように、12月19日から正常とあるが、実際には21日、月曜日は5年前の番組が出ていた。


  
Posted by Hiroshi at 23:06Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze

2020年12月24日

アルゼンチン日本語放送

先週12月16日以降、4980kHzに出ているRAEのマルチ言語による放送、直接の受信は不可能だが、リモートSDRで受信することができる。この一週間の受信でも、実際の周波数アナウンスは実態とかけ離れている。
放送は毎日0800-1000の間、4980kHz一波で各国語番組が繰り返されている。同局のウェブサイトには実際に放送されているテキストが掲載されている。必ずしも毎日同じ内容ではない。約5分間の放送で、頭と最後は同じだが、中ほど(青文字の箇所)は異なっている。
12月24日は0839の日本語はホームメード ラエ第38弾が放送された。また0907は第25弾が出ていた。昨日更新された日本語ページには39弾が掲載されているが、今日の放送では出なかった。

24日0839から4980kHzで放送された内容。
ラエ世界に向けてアルゼンチン日本語番組、キャスターの植田敬子です。新型コロナウィールスの世界的感染 パンデミックで色々大変ですが皆さま お元気ですか?
ホームメード ラエ第38弾をお伝えします。

アルゼンチンでは3月19日より外出禁止令が出され、現在に至っています。
外出禁止となってから、必要最小限な買い物だけが許されていました。 医療や食料品販売・製造、出前サービス、廃棄物回収など緊急時に最小限必要とされるサービスが国を支えて、毎日の生活が可能になっていました。現在では大分緩和されています。
私達ラエのスタッフも全員在宅ワークとなっており、アルゼンチンでのコロナ禍について、ラエのウェブサイト www.rae.com.arに掲載されています。そして特別番組やトピックニュースもウェブサイトで更新しています。
4月6日より新しい放送スケジュールとなり、短波放送日本語番組は 月曜日から金曜日 UTC時間8時から9時まで 周波数5950kHz 出力100kW、北米西部、及びアジアへ向けて マイアミの オキチョビの送信機より 放送となっています。ラエ短波放送のスケジュールもウェブサイトでチェックできます。
ユーチューブYOUTUBEでもラエのチャンネルが開設され、コンテンツがアップロードされます。Canal RAE Argentina と検索バーに入力してください。

私もブエノスアイレス市、ベルグラーノ地区の自宅で作業する日々です。
現在アルゼンチン国営ラジオ放送局はAM放送、FM放送と短波放送、全てAM放送に一本化されているので、ラエのウェブサイトで聴けるインターネット・ストリーミング配信も AM放送で現地アルゼンチンのニュースをスペイン語でお楽しみ頂けます。
マイアミ送信機経由でリレー放送となるラエの短波放送では、これまで放送された番組が再放送されています。これからは状況が許される限り 新しいコンテツを皆様にお届けしたいと思っています。
受信リポートの宛先は qslrae@gmail.comです。DX情報番組担当のアルナルド・スラエーンさんにより確認されたのち、デジタルQSLカードが返信されることになります。

去る木曜日、アルベルト・フェルナンデス大統領政権は新型コロナウィルスのパンデミックと未曾有の経済危機と共に、就任より1年を迎えました。ダニエル・アロージョ社会保障大臣は、一番の心配の種は “未成年人口の60%が貧困層にあり、それらの世帯が3世代にわたって貧困家庭の状況にあることである”と指摘しています。
アロージョ大臣はアルゼンチンの記者団を前に以上の発言を行い、テラン通信社により報道されました。また、国内における社会状況は危機的だと述べ、アルゼンチン・カソリック大学の報告によると、未成年者人口の60%以上は貧困層にあり、長期的な社会経済構造の問題に由来する「慢性的貧困」はアルゼンチン総人口の30%になっているとのデーターを示しました
記者団による問いかけに、アロージョ大臣は 全国の1100万人の人々が政府による食料援助を受けていると答え、この数週間で微々ながらこの数値は減少しているが、危機的な状況にあることは間違いないと断言しました。
そして、社会全体が意気消沈しており、暴動が起きることは考えられないが、一年間を振り返る12月という時期は、人々が焦燥感に襲われる時期でもあると語りました。

ではでは
南半球の日本の正反対に位置するアルゼンチンより
又お会いすることができる日までごきげんよう さようなら!
日本語訳・ナレーション:植田敬子
制作:シルバーナ・アベジャネーダ
ウェブサイト:フリアン・コルテス

4980kHzでは各言語約5分で、一時間に2回、計4回、毎日放送されている。

  
Posted by Hiroshi at 19:00Comments(0)日本語放送

2020年12月24日

「しおかぜ」周波数変更

12月23日、「しおかぜ」は恒例の周波数変更が行われている。しかし1300の周波数もまた中国の出ているところへお出ましである。ちなみに5kHzずらせばその混信から逃れられるのに、いつものことながらあえてぶつけてくる神経がわからない。
それでも変更初日はジャミングもな、くそれなりに聞こえている。水曜日は朝鮮語放送である。「日本政府からご家族の声」は市川修一さんへのメッセージである。
1405はまたとんでもない所へ舞い戻ってきた。ふるさとの風も使用している6045kHzである。いうまでもなくあのスーパージャミングが垂れ流しになっている周波数である。わかっているのになぜ使うのか。現場を見ず、机上だけで適当に決めているのだろう。10月25日からも使われた実績がある。

JSR Shiokaze; December 23, 2020 ~
1300-1400 6145, 7345
1405-1435 6045, 6095
1600-1700 5990, 6110

1300代の朝鮮語と日本語放送、今日も3波とも同じ番組が出ている。昨日と同じパターンで始まったが、さてこの後はどうなるのか。今日の9705kHzは弱いものの聞き取りは十分可能なレベルで入感している。

1430の「ふるさとの風」も3波とも同じ番組である。7290kHzのCNR1がスキップ、この時間一番よく聞こえている。5895kHzは弱い。懐かしい日本の歌は「おはなしゆびさん」で始まった。
拉致問題解説は市川修一さんについて。1978年8月12日、鹿児島県日置郡から増元るみ子さん当時23歳と共に拉致された。2002年北朝鮮は拉致を認め1979年7月24日に結婚し、9月4日死亡としているが、泳げなかった市川さんが、初冬に川で溺死したことにして、にわか死亡通知書を2002年9月に急きょ作成、客観的事実は何もなく信用できる内容ではない。これも北朝鮮にとっては死亡したことにしないと都合の悪い拉致事件である。
「ふるさとの声」は、市川修一さんへ、お兄さん市川健一さんから2020年6月電話で収録したメッセージである。続いて2019年2月に収録したメッセージ。お姉さん市川龍子さんからも2020年6月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は1968年のヒット曲、ザ・タイガースの「花の首飾り」である。この番組は2020年8月20日、30日、9月9日、20日、10月1日、11日、14日、21日、11月1日、11日、22日、12月3日、13日と同じ内容である。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze