2009年12月02日

「ロランC」局廃止

一般紙でも報道されたことから、多くの人が知ることとなったニュースの一つ。

今はカーナビでもおなじみのGPSの発達により、このロランC局の存在が薄れてしまった。南鳥島(東京都小笠原村)の「ロランC」局が1日午前、廃止された

12月1日朝日新聞の記事から:
さよなら「ロランC」 南海の孤島、安全支えた半世紀
船の位置確認に利用され、海の安全を支えてきた南鳥島(東京都小笠原村)の「ロランC」局が1日午前、廃止された。千葉市中央区にある千葉ロランセンターであった南鳥島ロランC局の閉局式典では、同センターの外舘(とだて)信一所長が無線で合図し、南鳥島ロランCの電波が止められた。外舘所長は「さみしい思いはあるが、時代の流れ。使命を全うした」と話した。

 ロランCは、複数のアンテナ局から届く電波の到達時間の差から、航行中の船が自船の位置を割り出すシステム。米沿岸警備隊が1960年ごろから世界各地に設置した。

 東京から約1950キロ離れた日本最東端の島「南鳥島」にあるロランC局は、衛星を使った精度の高い全地球測位システム(GPS)の普及を理由に同警備隊が廃止しようとしたため、海上保安庁が93年に引き継いだ。船舶関係者から存続を求める声が相次いだためだ。

 GPSの一層の普及でロランCの利用は徐々に減少。海保が2006年に漁船や商船4225隻を対象に行った調査では、ロランCを主に利用する船舶は18隻しかなく、今年5月に廃止を決めた。

 海保は南鳥島に3週間交代で職員8人を送り込み、高さ213メートルのアンテナと電波を守ってきた。物資は空輸に頼り、電力は自家発電。飲料水は海水を淡水化してまかなってきた。

  
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2009年11月03日

続・微弱電波13560kHz

実際にどんなものが付いているのか、写真をパチリ。

最近よく見かけるICカードを近づけるだけの簡単な、カードリーダーが取り付けてあった。要するにワイヤレスICカードを識別するために電波を出していると思われるが、それなら何もこんな遠くまで届く電波でなくてもよさそうな気がするが。

この装置にカードをかざすだけなら、10cmも届けばよさそうな気がするが・・・。これだと、このカードを持っていれば、敷地外からでも操作が出来てしまうと思われるが実際どうなのかは知らない。

この13560kHzを良く調べると、上下100kHz以上に亘って帯域が広がっている。極めて超広帯域の電波を出していることになる。詳しい電波法は知らないが、たかがICカードの情報を読み取るのに、こんな広い帯域が必要なのだろうか。

実際普通のラジオで聞くとどんな音に聞こえるのか録音してみた。上下100kHz幅でこんな音が聞こえている。AMモードと、SSBモードで受信した音
  
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2009年11月02日

微弱電波13560kHz

10月中旬から、13560kHzで強力な電波が出ているのが確認できる。

季節的にスキップして他は何も聞こえなくても、この周波数だけは24時間変なキャリアーが出ている。一体どこからだろうと調べたところ、極めて近いところから出ていることが確認できた。

最近出来たある医療機器関連の会社事務所の、入り口に設置してある入退室を管理するシステムなのだろう、その装置から出ていることが確認できた。

分かってしまえば何のことは無い。いくら微弱電波といえども、その装置と、ALA1530との距離が20メートルほどしか離れていない。これでは届くわけだ、どんな伝播状態にも関係ない。この電波の影響で何も受信障害があるわけでは無いので問題は無い。

既に事務所の明かりも消え、人影は見られないが、入り口の赤いLEDランプだけが輝いている。先ほどICF2010を持って、その前まで行くと、R.ANTをたたんだままでもSメーターが振り切っている。

PERSEUSでスペクトラムを見るときれいな両側波帯の信号である。波形を更に拡大してみると、デジタル信号と思われる搬送波が出ている。ということで電波形式はA2Dになるのか。

こういったシステムにはUHFかSHF帯が使われていると思っていたが、以外にも短波帯も使われているようだ。そこであの分厚い周波数帳を見たところ、13560kHzが、電子タグなどにも使われていることが分かった。



拡大するとデジタル信号が搬送波に乗っている。
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2009年10月25日

Arabic on 7515kHz

24日2020に気付いたが、7515kHzでアラビア語が出ている、やけにハム音が高い。こんな高い周波数に何で。

もみじ、小さい秋みつけた、里の秋、など日本の唱歌が何曲か。歌は日本語だが、話はアラビア語だ。Radio Japanがアラビア語を、こんなところで試験放送をやっていた。
2045に終了、入感状況から見て日本からの送信では無いような気がする。周波数は正確に出ている。

24日2000現在、IRIBとBBCアジア向けは既に周波数を変更している。
24日2200以降の放送が、新しい周波数で聞こえている。VOAは25日0600以降になりそう。

中国の国内向けは北京時間25日の放送開始から一部が新しい周波数へうつっている。CRI海外向けは0500からの予定。  
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2009年10月17日

R.Japan B09

Radio Japanのスケジュールは特に大きな変化は無い。

短波放送は夏スケとまったく同じ時間で、一部例年通りの周波数変更だけである。
インドネシアからのFM中継、モスクワ中継も継続されている。

一つだけ増えた放送がある。ヨルダン川西岸地区West Bank、パレスチナ自治区の2ヶ所からFM中継が開始される。
今までアルメニアの中波1377kHzと同じ時間、2115-2145(標準時間に戻る)の30分間アラビア語が放送される。

Ramallah 107.2MHz
Jenin 89.3MHz

Ramallahは「神の丘」を意味するアラビア語で、日本では「ラマラ」とか「ラマッラ」などと表記されているようだ。   
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2009年10月09日

再ABI設立30周年特別放送

8日に続き9日も、再放送がある。1100からの12150kHzも強い、これも同じTashkent送信のはず。時間が早い分全時間安定して聞こえている。

1200の11560kHz、これはRFCでもタジキスタン送信。信号は強いが若干ジャミングも聞こえる。そして1230に12085kHzでも放送が始まる。8日よりも更に強力に聞こえている。

1300にRFCが終了、また何処かの局のピアノ曲が流れてきた。1300'30"にABIのISが半分だけ出て、テーマ曲へ。快適に聞こえている。受信状態は地域によって相当なさがあるようだ。
少なくともここ名古屋市内では8日よりも強い。時間経過による信号レベルの低下もない。全時間最高のレベルで聞こえていた。

当初心配されたRNWの混信は全く感じないレベル、1300の無音のときにバックでオランダ語が聞こえることから、出ていることだけは確かだ。完全に同一周波数に出ていrためスペクトラムでも分からない。


対北放送の一つ、Voice of Freedom「自由の声」が10月からリストされている時間と周波数では聞こえない。同局のウェブサイトも9月30日の放送で更新が止まっているようだ。
その9月30日の放送は:
http://media.fnkradio.com/vof/vofbc/0930.mp3  
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2009年10月08日

ABI特別放送実施

ついに始まりました。
1300からの放送に先立って出ているRFCが4分遅れで出てきたことから、先行き??と心配したが、1300'30"からIS、IDで始まった。

昨日までの受信状態がうそのようで、強力に入感、100%コピーできる。1300まで100Hzほど高いところにキャリアーが出ていたが、特番が始まると消えてしまった。その特番が始まる直前、「希望之声」が一瞬出た。オー、びっくりだ。

更にいつも聞こえている1300からのRNWが全く聞こえない。アジア放送研究会30周年特別放送だけがクリアーに聞こえている。RNWが遠慮してくれたのかな。

台湾海峡、朝鮮半島の電波戦の模様が、当時の録音を交えて放送された。
番組制作から放送へ乗せるまで、ご苦労様でした。BCLという趣味の仲間の集まりで、これだけの放送ができたことに敬意を表したいと思います。

これを機会にこうした番組がまた放送されることを望みたい。1326、受信報告のあて先のアナウンスあたりから受信状態が悪化してきた。
それにしても早口すぎるアナウンスである。ベリカードの欲しい方は、アナウンスのあったメールアドレスへ受信報告、感想をどうぞ。  
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2009年10月02日

アジア放送研究会設立30周年記念放送


時々マスコミにも登場していることから、その名を知られている「アジア放送研究会」。

設立以来30年が経ち、メンバーの高齢化もすすんでいるとか。しかし活動は盛んで、いつも若々しく新鮮味あふれる内容である。
30年を記念して、記録に残る事業をしようと、短波での特別放送を行うことが計画された。その放送がいよいよ電波にのる日が来た。

ABI特別放送は10月8日1300UTCから30分間。周波数は12085kHz。番組は日本語だが、開始と終了のIDは、中国語、韓国語、英語でも行われる。また30周年記念メッセージはこれらの言語でその抄訳が放送される予定。

The Asian Broadcasting Institute celebrates the 30th anniversary this year.
We will have the special shortwave broadcasting in commemoration of this.

Date: October 8, 2009  (re-broadcast on October 9)
Time: 1300-1330 UTC  (22:00-22:30 Japan Standard Time)
Frequency: 12085kHz
Language: Japanese (*)

* The short announcement in Korean, Chinese and English will also be
contained in opening and closing announcement.

Please tune in the broadcast.
(ABI)

  
Posted by Hiroshi at 06:42Comments(0)Japan

2009年09月26日

あれから50年

昭和34年9月26日、忘れることの出来ない、台風15号、伊勢湾台風が襲来、未曾有の被害をもたらした。

その日も、今年と同じ土曜日、台風が来るということから定時で仕事を切り上げ帰宅しようとしたが、とき既に遅し。市電も、名鉄電車も既に架線が垂れ下がり、運行不能に。
辛うじて動いていたしバスのバンパーに足をかけ行けるとこまで。強風で思うように歩けなかった。高潮で多くの死者が出たとさてるが、多くは貯木場から流れ出た巨木で大きな被害となった。今なら管理責任が問われる出来事だ。

毎日校庭に並べられた遺体を目の当りにしながらの通勤がしばらく続いた。当時の新聞には亡くなった人の氏名が掲載されている。学校などに避難している人たちの氏名まで載っていた。これで多くの友人、知人の名前を見ることになる。今なら余計なお世話だと氏名など掲載できないだろう。

当時の新聞を見ると、町内会に入っていないからということで、救援物資がもらえないといった記事もある。今では死語となってしまった、村八分が堂々と行われていた時代だった。

今のようにボランティア活動という言葉もなかった。しかし自発的に多くの人たちが救援活動をしていた。その中に中学校時代の恩師の姿もあった。ところが2年後に、職場放棄という事で県外へ飛ばされた。被災した生徒たちの家へ見舞いに行ったり炊き出しなどをしていたことが、教師としてあるまじき行為と言う事だ。組合活動が盛んな時代だったから、これぞとばかり難癖を付けてのことだった。

今では考えられないことが当時は行われていたのだ。時代背景が違うといえばそれまでだが、この台風をきっかけに、天気予報が放送されるようになり、台風情報が早くから分かるようになった。

今、当時と同じ規模の台風が来ても、5000人もの犠牲者が出ることは考えられない。たとえ高潮で浸水してもそれだけだ。大木で住居などが破壊されることはないだろう。2年後、昭和36年の室戸台風にはその教訓が生かされ、犠牲者は少なかった。

護岸工事で今は当たり前になっている、テトラポット、50年も前から使われているが、これが使われていた海岸堤防の被害が皆無だったことから、その後全国で使われる事となった。伊勢湾台風で波消しブロックの威力が実証されたのが初めてのことだ。  
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2009年07月30日

近隣諸国放送研究フォーラム

今年も、アジア放送研究会が近隣諸国放送研究フォーラムを開催する。

30年経った今も、多くの会員を有し、その研究成果は広く知られている。身近にアジア放送研究会を知る年一度のフォーラムである。今年もハムフェアーと重なるが、参加する意義は大いにある。

発表内容も多義に亘り内容的にはハムフェアーの上を行きそうだ。  
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