2020年11月29日

11月28日「しおかぜ」

28日、土曜日の「しおかぜ」は6085と7310kHzが聞こえている。ジャミングはよくわからない。まず日本語放送でいつものように周波数アナウンスから、そしてふるさとの風と同じ、加藤勝信拉致問題担当大臣の激励メッセージが出ている。これは11月16日に共同公開収録したものである。
 北朝鮮の地で日本からのラジオ放送「ふるさとの風」と「しおかぜ」をお聴きの皆様、こんばんは。内閣官房長官、拉致問題担当大臣の加藤勝信です。本日は、ラジオ番組「ふるさとの風」・「しおかぜ」にのせて、北朝鮮に拉致され、長きにわたり、つらい日々を過ごされている被害者の皆様に私からメッセージを送らせていただきます。
 拉致問題は、我が国の主権、国民の生命と安全に関わる重大な問題であります。日本政府として、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向け、総力を挙げて、最大限の努力を行っています。
 2002年に5人の拉致被害者が帰国されて以来、未だに一人の拉致被害者の帰国も実現していません。長年にわたり一日千秋の思いで、異郷からの帰国を待ち望んでいらっしゃる皆様の思い、また、皆様の帰国を強く求めておられる御家族の積年の思いを考えると、忸怩たる思いであり、本当に申し訳なく思っています。私は、一昨年までの3年間、拉致問題担当大臣を務めていました。その際、日本各地での集会や海外でのシンポジウムなどで、一日も早い拉致被害者の帰国の実現を、御家族や関係者の皆様とともに訴えると同時に、何度も御家族にお目にかかり、長年にわたる苦しみ、悲しみを直接お伺いしてまいりました。
 そして本年9月、菅内閣が発足し、私は、再度、拉致問題担当大臣の重責を担わせていただくことになりました。拉致問題は、菅内閣においても最重要課題と位置付けています。新内閣発足直後、私も、菅総理とともに御家族の皆様と面会し、なんとしても結果を出して欲しいという切実な思い、もはや一刻の猶予もないとの強い思いを直接伺い、その思いを共にさせていただきました。
 言うまでもなく、日本人の拉致被害者を救出することは日本政府の責務であり、我が国自身が全力で取り組んでまいります。菅総理も、就任直後の国連総会一般討論演説において、「条件を付けずに金正恩委員長と会う用意がある。」「日朝間の実りある関係を樹立していくことは、日朝双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安定にも大きく寄与する。」との考えを表明しています。また、この問題の解決を図るためには、国際的な支持や協力を得ることも大変重要であり、総理は、各国首脳との会談の際には、拉致問題の早期解決に向けた支持を働きかけ、引き続き緊密に連携していくことなどを確認してきています。
 北朝鮮には、勤勉な労働力と豊富な資源があります。日本と北朝鮮で一緒に明るい未来を描いていきたいと思います。そのためにも、我が国としては、相互不信の殻を破り、北朝鮮の核・ミサイルの問題、そして何より重要な拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指す決意に変わりはありません。
 全ての拉致被害者の皆様の一日も早い帰国実現に向けて、菅総理の下、政府一丸となって、あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で取り組んでまいります。皆様におかれましては、再び祖国の土を踏み、一日も早い帰国を待ちわびる御家族と抱きしめ合う日が必ず来るとの思いを強く持ち続け、どうかお身体を大事にされて生き抜かれてください。
 私自身、担当大臣として、全力を尽くすことをお誓い申し上げ、皆様へのメッセージとさせていただきます。

続いて特定失踪者家族の浜崎真嗣さんが大学時代に、自身が演奏したシベリウスの曲「フィンランディア」が流されている。
救出への道コーナーはめぐみちゃんについての思い出、お父さんのお別れの会における様子などから。
1322:45に「日本政府からご家族の声」は増元るみ子さんへ、、お姉さん平野文子さんからのメッセージ、2019年熊本での衆力である。
1325に日本への脱出に関し注意喚起を出している。

1300代の朝鮮語と日本語放送は7295と9705kHzが強力である。5895kHzも弱いながら聞こえている。28日、土曜日は3波とも同じ番組が出ている。タシケント送信の送出状況がよくわからない。まさか気まぐれで出しているわけでもあるまいに。
「ふるさとの風ニュース」は加藤勝信拉致問題担当大臣の拉致被害者家族などへ向けた激励メッセージが出ている。これは11月16日、「特定失踪者問題調査会」が、北朝鮮にいる拉致被害者に向けて放送している短波ラジオ番組の共同公開収録を行ったその内容である。今日の「しおかぜ」と同じである。
ふるさとの唱歌コーナーは「ハブの港」である。
今週の一曲、朝鮮語は、ORIGINAL LOVEの「接吻」と宇多田ヒカルの「First Love」の2曲が出ている。日本語放送は1977年のヒット曲、沢田研二の「勝手にしやがれ」である。いずれも過去何度も登場している。
「ふるさとの声」は、横田滋さんお別れの会から、横田早紀江さんからのメッセージである。

1405の「しおかぜ」は7325kHzが良好である。6070kHzは5kHz上が強く聞きづらい。ジャミングはわからない、出ていないようだ。この時間は先週1330に台湾送信で放送された「ふるさとの風」が出ている。7325kHzは1325にCRIのキャリアーにつぶされてしまう。

1430の「ふるさとの風」は5895、7290、9560kHzが出ている。この時間5895kHzは別番組、5年前の番組で、昨日と同じ内容である。
台湾送信は2波とも強力である。懐かしい日本の歌「海」で始まった。拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。当時24歳であった。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日心臓マヒで死亡したとされる。しかし結婚した事実もなく、何の前触れもなく死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年9月に北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。死亡を確認する客観的事実は何もない。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。弟さん増元照明さんから、2020年6月電話収録のメッセージである。お姉さん平野文子さんからも2020年6月の電話収録から。同じく2019年12月熊本での国民の集いで収録したメッセージである。
今日の一曲は1976年のヒット曲沢田研二の「コバルトの季節の中で」、この曲は1978年秋から約一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2020年8月25日、9月5日、15日、25日、10月7日、27日、11月6日、18日と同じ内容である。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze