新彊人民広播電台(XJBS)は4月25日以降例年通りの周波数変更をしているが、一部受信できない周波数がある。ウイグル語の11885kHzと中国語の11770kHzである。11770kHzは短時間出ている時間もあるようだが、それ以外の時間どこに出ているのか。
一方ウイグル語は15240kHzで強力に受信できた。いつから出ているのかわからないが、0900まで聞こえている。この後どこにいるのか不明である。ウイグル語の放送にも一時間中国語が出ているのが確認できた。短波に出ているXJBSの全貌がまだわからない。
1300の「しおかぜ」は5920と6090kHz聞こえている。5920kHzはバックでジャミングがうなりをあげている。同派に出ているVOFへのジャミングである。水曜日は前半・後半とも英語放送である。
1300代の朝鮮語と日本語放送は15475、9940、9705、9455kHzがクリアーに聞こえている。「ふるさとの風ニュース」は4月16~18日に開催されたG7環境サミットから、18日に採択されたG7外相コミュニケから北朝鮮に関する箇所が紹介されている。ふるさとの唱歌はまた「荒城の月」である。これは日本語放送にだけ出ている。
今週の一曲、朝鮮語は1974年のヒット曲アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」と1988年のヒット曲ZIGGYの「GLORIA」の2曲が出ている。日本語放送は1968年のヒット曲、ピンキーとキラーズで「恋の季節」である。延々と終了テーマが流れ1357に停波している。
1405の「しおかぜ」は5980と6070kHzが良好である。この時間も八俣からの電波は強い。番組本体は先週1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。
1430の「ふるさとの風」は9685、9705、15475kHzの3波とも強力である。懐かしい日本の歌は「どんぐりコロコロ」である。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ、東京高田馬場のベビーホテルに2歳と1歳の子供を預けたまま行方不明に。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは2002年に帰国した別の拉致被害者に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のデッチ上げだとし認めていない。
「ふるさとの声」は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから、2021年12月18日に逝去された。これは2021年11月に開催された国民大集会で収録されたメッセージである。続いてお兄さん本間勝さんからは2020年10月24日収録したメッセージ。そして長男、飯塚耕一郎さんからは2021年12月の国際シンポジウムにて収録したメッセージが出ている。
「今日の一曲」は1972年のヒット曲、山本リンダの「どうにも止まらない」である。この番組は2023年4月9日、19日、30日と同じ内容である。
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