2021年01月05日

私の娘を100ウォンで売ります

1月4日の「しおかぜ」日本語放送は今年も詩の朗読で始まった。昨年と同じ番組である。7345kHzは混信が激しい、6145kHzも弱い混信の中から聞こえている。
毎年特番として9年前から放送されている番組、「私の娘を100ウォンで売ります」が一時間にわたって出ている。
これまでの放送を調べたところ、この番組は2011年5月4日と5日が最初の放送で、以降2011年8月10日、15日、24日、12月26日、2012年1月6日、2013年1月5日、10日、12月27日、2014年1月9日、12月27日、2017年1月4日、1月7日、1月13日、(2018年は放送なし)、2019年1月3~6日、2020年1月4~5日などに放送されている。
この詩集は、脱北者、張真晟(チャン・ジンソン)氏により2008年4月に出版された。30歳代半ばで金日成総合大学を卒業、朝鮮作家同盟中央委員会のメンバーとして金正日体制の宣伝・扇動を担当。2004年に脱北した。1995年~1998年の4年間に300万人が餓死したとされる大飢饉の悲劇を扱った詩は全部で71編。
泣き叫ぶ幼子を脇に「娘を100ウォンで売ります」と書いた紙を首にかけた口の不自由な女性。軍人が100ウォンを手渡すと、女性はどこかに駆け出し、パンを抱えて戻ってくると、別れゆく娘の口に押し込んで号泣した-。1999年、平壌市内の闇市場で目撃した場面という。北朝鮮で100ウォンは当時、卵半個の値段だった。
詩自体を綴る事さえ許されない体制下で、「わたしたちのご飯は分厚い木の皮」など「米飯賛歌」からはじまり、生き残るための暮らしぶりや公開処刑、体制批判まで、生々しい言葉が連なっている。
1334と1357に「日本政府からのメッセージ」が出ているが、番組内容を含めすべて4年前と同じ内容である。
2019年1月3日に受信した「しおかぜ」から。


1300の朝鮮語と日本語放送は7295kHzが聞こえている。5895kHzは弱い。9705kHzは全く聞こえない。「ふるさとの風ニュース」は昨年10月15日に公開された、国際発信ビデオメッセージ「拉致問題解決を求める国際社会の声」で各国政府から、ビッド・スティルウェル 米国国務次官補(東アジア・太平洋担当)、豪州政府からリチャード・コート 駐日オーストラリア特命全権大使そしてEUからパトリシア・フロア 駐日欧州連合特命全権大使のメッセージが紹介された。
ふるさとの唱歌コーナーは「ドレミの歌」である。これも過去幾度も登場している。
今週の一曲、朝鮮語は1990年のヒット曲、高野寛の「虹の都へ」とウルフルズの「ガッツだぜ!!」の2曲が出ている。日本語放送は1975年のヒット曲イルカの「なごり雪」、10ヶ月ぶりの登場である。
「ふるさとの声」は松木薫さんへ、昨年12月12日に収録しts弟、松木信弘さんからの新しいメッセージが出ている。
4日、月曜日は1430も同じ番組である。9560kHzは全く聞こえない、7290kHzが混信の中聞こえている。5895kHzは混信もなく良好である。
そして1457にアニメソング「鉄腕アトム」が出ている。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze