2019年09月24日

9月23日ふるさとの風

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は各波良好である。ジャミングは全くわからない、出ていない。月曜日から新しい内容の更新されている。
「ふるさとの風ニュース」は9月16日、国民大集会で安倍総理の冒頭挨拶と集会で次のように述べた。
 2002年9月17日に平壌で首脳会談が行われ、当時の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が公式に拉致を認めてから明日で17年目になります。当時私も当時の小泉総理と共に訪朝しました。先方から5名が生存、そして8名が死亡と言い渡されたわけですが、あの時の衝撃は今も胸に刻まれています。
 その後彼らが出してきた資料は真実でないことが明らかになり、我々はそれ以来全員の奪還を目指して今日に至っているわけですが、拉致被害者のご家族の皆様はもちろん、ご本人も歳を重ねてこられました。一刻の猶予も許されない。その思いを強くしています。
 残念ながら未だに、5人の皆様とご家族の帰国後は、一人の拉致被害者の奪還もなしえていない。痛恨の極みです。
 そんな中、本年5月末には、ご家族の皆様は来日されたトランプ大統領と再び面会をしていただきました。拉致被害者との面会は2回目になりますが、今回も一人ひとりから事情を聴いていただきました。その際早紀江さんにもお話をいただきましたし、有本さんからもお話をいただきました。
 有本さんのお話は、大変情熱を込めて話をされましたので、ちょっと長めになったんですかね。事務局の方が、「有本さんそろそろ」、とこう促されたんですが、トランプ大統領は、「今、正に有本さんにとって大変大切なことを話しているんですから、有本さんにはどうか最後まで話させてください」と、トランプ大統領が促されました。
 有本さんはその後、「全部ここで話はできないので、私の思いは手紙に書いてそれをホワイトハウスのスタッフの方に渡したので、是非後で読んでもらいたい」と、こうおっしゃいました。それに対しトランプ大統領は、「誰に渡したんだい、スタッフに渡したって永久に私の手には来ないよ」と。「誰か受け取った人は手を上げてくれ」と言ったら、ホワイトハウスの人がその手紙を、こう高く手に掲げました。
 トランプ大統領は、「じゃあその手紙、俺のところへ持って来い」と言ってその手紙を受け取って、それをボルトン補佐官に渡しました。「私のデスクの一番上に置いておいてもらいたい、必ず読むからね」とこう彼は言ってくれました。その後、その手紙を読んだ後の返信の手紙が、有本さんのところに来ました。そこには、有本さんに対して、「私と安倍さんは必ず勝利する」ということを自筆で書いていただきました。正に日本とアメリカ、この問題を解決していく上において、完全に立場を同じくしているわけです。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、大統領とともに国際社会の理解が必要であります。先般のビアリッツ・サミットにおきましても、G7のメンバー、少し入れ替わりがありましたので、改めて拉致問題の重要性についてお話をさせていただきました。
 北朝鮮との問題は、もちろん核の問題、ミサイルの問題は大切ですし、朝鮮半島を非核化していくという米朝プロセスを支援していく。そのためには、一致をしなければいけないということでは、正に参加国全員が賛成したのですが、同時に東アジアの情勢の平和と安定を確保する上においては、拉致問題を解決しなければいけない。拉致問題を解決しなければ、日朝の国交正常化はないわけですから、「日朝国交が正常化しない限り、この朝鮮半島の、あるいは北東アジアの平和と安定にはつながらない」というお話し、説明もさせていただきました。拉致問題を解決していくということについて、日本の立場に対する支持を、全ての参加国から、支持と理解を得たところです。
 しかしもちろん、この問題を解決していく上においては、日本が主体的にこの問題に取り組んでいかなければなりません。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えです。
 北朝鮮には、勤勉な労働力とそして豊富な資源があります。しかし、それをいかしていく上においては、北朝鮮に大きな決断をしてもらう必要があります。それによって初めて北朝鮮には明るい未来が開かれてきます。相互不信の殻を破り、そして何より重要な拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指していく決意に変わりはありません。
 拉致問題は、安倍政権の最重要課題であります。本日、この集会に先立ち、拉致被害者のご家族の皆様と懇談する機会をいただきました。改めて皆様の痛切な思いをお伺いさせていただきました。ご家族の皆様が、この日本の地でご家族を抱きしめる日がやってくるまで私の使命は終わらないとの決意で、この問題に取り組んでいきます。
 拉致問題の解決のためには、正に日本国民が一致団結して、全ての拉致被害者の一日も早い帰国への実現に強い意志を示していくことが大切であろうと思います。17年前の明日9月17日、あの17年前5名の方々が帰国することができたのも、それに向けて国民の皆様が声を大きくして、一つにして、被害者を日本に返せ、こう声を上げていただいた結果だろうと思っています。
 その声こそが国際社会を動かし、そして北朝鮮を動かしていくことにつながっていきます。私もまた、皆様と心を一つにしながら、過去の経験をいかし、拉致問題解決に向けて全力を尽くしていくことをお誓い申し上げまして、本日のご挨拶とさせていただきたいと思います。皆様一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。

「ニュース解説」は9月16日、米国の北朝鮮担当者の談話から、近いうちに実務者会談を始める用意があるとされる。
「ふるさとの声」は9月16日国民大集会における菅義偉内閣官房長官、拉致問題担当大臣の発言から。
 今回の内閣改造で引き続き拉致問題を担当させていただきます。国民大集会の皆さんの前で、一言ご挨拶させていただきます。
 昨年10月に拉致問題担当大臣に就任してからまもなく1年になります。被害者ご本人、そしてご家族の皆様は年々、歳を重ねられています。未だに問題の解決に至っていないことは痛恨の極みであります。
 本日この集会に先立ち、安倍総理と一緒に、ご家族の皆さんと懇談した際にも、「必ず被害者の帰国を実現してほしい」との痛切な思いを直接伺いました。拉致された方々、またそのご家族の長年に渡る苦しみと悲しみに思いを致す時、胸が張り裂ける思いです。担当大臣として大変申し訳なく思っています。
 政府としては、米国を初めとし国際社会と緊密に連携していく考えです。同時に、日本政府自身が主体的な取組みを進めることも極めて重要です。安倍総理は、「条件を付けずに金委員長と直接向き合う」との決意を今も表明されましたが、政府としては拉致問題の解決に向けて、いかなるチャンスも逃すことなく全力を尽くしていく考えです。
 このような政府の取組みをご理解いただいた上で、国民の皆様お一人おひとりが拉致問題を決して許さないという強い思いと、すべての拉致被害者の方々の一日も早い帰国の実現への強い意志を示していただければ、問題解決に向けての力強い後押しになります。
 こうした観点から政府としては拉致問題の啓発活動にも力を入れて取り組んできました。特にこれまで、拉致問題に触れる機会が限られていた若い世代の啓発が重要と認識しています。全国の自治体と連携をして、「映画めぐみ-引き裂かれた家族の30年」の上映会を共催してきましたが、今年からは教育現場でも活用を推進してきた「アニメめぐみ」の上映会も共催していきたいと思っています。
 さらに全国各地で集会や舞台芸術等を行うと共に、作文コンクールも実施しています。引き続き様々な広報、啓発活動に力を入れて、取組んでいきます。
 また特定失踪者問題調査会とも連携して取り組んできました。北朝鮮に向けたラジオ放送についてもさらなる充実、強化に努めてきました。
 正念場が続きます。今後とも政府が先頭に立って拉致問題解決への機運を高めながら、認定の有無に関わらずすべての拉致被害者一括の帰国実現につながるよう全力を尽くしていきます。
 皆様の変わらぬご協力とご支援を心からお願いして、拉致問題担当大臣としてのご挨拶に代えさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします

「今週の一曲」、朝鮮語は1997年のヒット曲Le Couple (ル・クプル)の「ひだまりの詩」、先週にも登場している。日本語はなし。1357番組終了、パラオ送信はBabcock Musicが流れている。

1300の「しおかぜ」は5980kHzが早くから、50分ほど前から強烈なパルスジャミングを出している。23日も西へ行くほど受信状態がよくなっている。月曜日は日本語放送で公開されている失踪者、拉致被害者の氏名生年月日、失踪年月、当時の年齢などが読み上げられている。

1430の「ふるさとの風」は3波ともジャミングはない。パラオ送信は強力である。、台湾送信は9560kHzが強い。パラオ送信が約30秒ほど遅れて聞こえる。懐かしい日本の歌「砂山」である。
拉致問題解説は横田めぐみさんについて。1977年11月15日夕方、新潟市内の中学校クラブ活動のバドミントンの下校時北朝鮮に拉致された。当時13才である。20年後に拉致されたことがマスコミの報道で一般に知られることになった。女子中学生が拉致されたということで北朝鮮の残忍さ、拉致事件の象徴として注目を浴びている。北朝鮮は拉致はしたがすでに死亡したとして2004年ニセ遺骨を提出、死亡時期を1993年3月死亡から1994年4月に改ざんするなど、トップとの関わりをカモフラージュするなど、亡き者にしないと北朝鮮にとっては都合の悪いことばかり。
ふるさとの声は横田めぐみさんへのメッセージ、お父さん横田滋さんから、2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」での収録から、年令を感じさせる聞き取りにくいメッセージである。続いて2015年2月に収録のメッセージ、この時はまだ元気そのもの、はっきりと聞き取れる。モンゴルで孫と会ったことも述べている。
そしてお母さん横田早紀江さんから、2019年5月国民大集会での収録メッセージが出ている。次いで2019年5月ニューヨークにおけるシンポジウムでの横田拓哉さんと、2019年5月東京で開催の国民大集会における弟さん横田哲也さんの訴えが出ている。
今日の一曲は1995年のヒット曲、岡本真夜の「TOMORROW」である。この番組は2019年8月2日、12日、22日、9月2日、13日と同じ内容である。

1430の「ふるさとの風」はパラオの9960kHz、台湾の9560と9450kHzの3波である。いずれもジャミングは全くない。受信状態は概ね良好である。台湾送信も回復してきた。懐かしい日本の歌「夕焼け小焼け」で始まった。
拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから手紙が届いたのを最後に行方不明に。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌におり、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻らによって拉致されたことが判明している。北朝鮮側はこれを一切認めていない。北朝鮮側の主張には、北朝鮮が匿っているテロリストが関与した犯罪行為を隠蔽しようとする意図があったと受け止められる。
ふるさとの声は有本明弘さんから、2019年5月に国民大集会で、2019年1月にそれぞれ収録したメッセージが出ている。続いてお母さん有本加代子さんから2019年1月収録のメッセージが出ている。お母さんは今年96才である。
今日の一曲は1980年のヒット曲、松山千春の「恋」である。最後に日本語と朝鮮語のスケジュールアナウンスなどで番組終了。この番組は2019年8月3日、13日、24日、9月3日、14日と同じ内容である。

  
Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze