海外からのラジオ放送

台湾からは復興廣播電台が毎日短波3波(15375, 9774, 9410kHz)を使い大陸向けに放送を行っている。これまでこの放送にはジャミングは出ていなかったが、8日に受信したところ、ノイズジャミングの出ていることが確認できた。
これまでは出ていなかったはずで、昨日7日までの記録ではその兆候は見られない。8日1100からの15375kHzでは、はっきりとそのジャミングが聞こえている。
これ以外の9774と9410kHzは混信のためジャミングの有無は分からない。

8日、日曜日の日替わり周波数をメモ。
1200の15780kHzは1230からVOTのチベット語が出てきた、1231:35に停波、15437kHzへ飛んだ。
1230の15620kHzは先週に続いて通常通り日本語放送が出ている。

Daily special
April 8, 2012 SOH
1130-1200 15745
1200-1230 15780
1230-1300 9385, 15750
1300-1330 15775
1330-1400 11525
1400-1430 9945
1430-1500 15780
1500-1530 7635
1530-1600 7645

1604:17にキャリアーON、1605:05に停波、音声なし。

2200-2230 7630
2230-2300 7590
2300-2330 7565
2330-2400 7615
  

9665kHzに北朝鮮が常駐したことから受信できる機会がほとんど失われてしまった。今もロシアの声と同時に、ドニエストル共和国からの放送が平日のみ行われている。

Pridnestrovian Moldavian Republicと英語表記もされていることから、英語放送ではRadio PMRと言っている。前半15分ほどのニュースの後は音楽が出ており、同局のスケジュールでも後半はMusicと記載されている。

A12 Radio PMR on 9665kHz
1800-1830 Russian
1830-1900 English
1900-1930 French
1930-2000 German
2000-2030 Russian
2030-2100 English
2100-2130 French
2130-2200 German
2200-2230 Russian
2230-2300 English
2300-0400 VOR English

1800には同時刻REEも開始しており、そのフランス語の方が強い。
  

日曜日のジャミングは平日よりも早く出すのが通例である。8日の状況を調べたところ、6015kHzへのスーパージャミングは0300:10に出てきたのが確認できた。
一方6230kHzへは0414:52にスーパージャミングを出してきた。日曜日以外はほぼ同じ時間に出すが、かなりの時差があるようだ。

4月8日、スーパージャミングの出現時刻:
6003/6015/6060 0300-10-
6230/6348 0414:52-
ジャミングが出れば、放送も出せるということから、このところ海外向け放送もすべてスケジュール通り放送されている。例年行われている周波数変更はされていない。

因みに7日0650に出てきた6060kHzのスーパージャミングは終夜止まることなく、8日0000:58UTCに停波している。
4月7日、スーパージャミングの出現時刻:
6003/6015/6060 0650:34-0000:58
6230/6348 0651:04-2302
6518/6600 0650:48-0804:34, 0810:35-2301

同じく7日の6100kHzの朝鮮中央放送は定刻1758:44に停波、1945:25にキャリアーON、2000時報とともに放送を始めている。ただ同時刻CRIのアラビア語も始まり、殆んどつぶされている。
8日の6100kHzは0845:50にキャリアーを切り、直後に6070kHzへ出てきた。0900からは日本語放送が出てくる。
  

7日、土曜日1600過ぎに7515kHzで朝鮮語が出てきた。ちょっと頭切れで音声が出たが、ちょうど周波数変更をアナウンスしている。昨日は7485kHzに出ていた｢殉教の声｣だった。ジャミングは無く1730終了までクリアーに聞こえている。

Voice of Martyrs
1600-1730 7515 ex.7485 April 7-

同じく1600から15530kHzで英語の説教番組が出ている。WHRのアナウンスがある、パラオからの電波だ、番組名はBeacon of Truthと聞き取れる。30分番組でウェブアドレスなどもアナウンスしている。

WHR 15530kHz
1600-1630 English, Sat.only
  

1300の｢日本の風｣朝鮮語放送はジャミングもなく良好に聞こえている。1330の｢ふるさとの風｣もジャミングは無い。9960kHzの同じ台湾からのベトナム語のほうが強い。

1330の｢しおかぜ｣は6020kHz、朝鮮語放送で開始、先週3月31日、土曜日に放送された番組と同じである。緊急放送ISに続いて連絡用電話番号などのアナウンスに次いで、3月1、2日に実施された第6回１万キロ現地調査大阪・神戸の後半が放送されている。
1400からは日本語放送で朝鮮語と同じ内容の「日本海にかける橋｣である。3月2日に収録したメッセージが放送されている。
有本恵子さんへお父さん有本明弘さん・お母さん嘉代子さんから、
加藤小百合さんへお母さん浅野恵美子さん・お姉さん玉城由美子さんから、
1975年に失踪した萩本喜彦さんへ奥様の萩本弘子さん・お兄さん明宏さんから高砂市萩本さん自宅前で収録、
1995年失踪の福本勝利さんへお母さんの福本えりさんから、高砂市福本さん自宅前で収録。
この後、日本弁護士連合会への人権救済申立を行ったこと、救う会全国協議会の事務局長増元照明さんからのメッセージ、｢ふるさとの風｣には出たことが無いと、日本政府の放送とのあきれつについても語っている。
6015kHzのジャミングの影響でノイズフロアーレベルが高く聞きづらい。

1430の｢ふるさとの風｣は9960kHz、弱いジャミングがあるが、FSK波の方がうるさい。しかし番組の方はこれまた昨日と同じだ。懐かしい日本の歌｢お馬｣で始まった。ついにこの時間も三日続けて同じになった。新年度は予算が無くなったのか新しい番組が作れなくなったようだ。
これまでも特別新しい素材は少ない。録音ソースの切り張りで作っていたにすぎない。電波が出ているだけよしとするか。
短波放送では一年以上も毎日同じ番組を出している局もあるくらいだから。4月7日1430の放送は、3月27日、4月5日、6日と同じ番組が出ている。