2025年06月28日

6月27日「しおかぜ」

27日、金曜日の「しおかぜ」は6040kHzが良好である。ジャミングは出ているが、八俣の強力な電波に押しつぶされている。ニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」はさる5月31日、「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録において、特定失踪者、紙谷慶五郎さん、圭剛さん、礼人さん、速水さん親子の御家族である北越優子さんと、特定失踪者家族会事務局長の竹下珠路さんからのメッセージが出ている。
「救出への道コーナー」は増元輝明さんから、2024年度作文コンクール中学生部門特別賞作品が読み上げられている。
実際にあった拉致被害
昭和薬科大学附属中学校 三年 江﨑 理人
 僕の家の近くには港がある。母は子供の頃祖母に、「一人で港に行ったらダメだよ。」と事あるごとに言われていたそうだ。その理由を聞いてみると、過去に北朝鮮が日本人を拉致していたからだったらしい。「昔、船で海を渡って来て人々を拉致していったらしいよ。いつ誰の身におきるか分からないから、一人では決して海に近づいたらダメだよ。」と話してくれた。
 僕には拉致という言葉がピンとこなかった。普通に過ごしていたら聞かない言葉であり、身近で起こるはずがないと思っているからだ。友人の家が港のそばにあり、時々遊びに行っていた事もあり、恐いという認識には至らず、あまり気にも留めなかった。
 中三になり、道徳の授業で「めぐみ」というアニメを観た。そのアニメで知ったのは、ごく普通の日常生活の中に、拉致が存在していたという事実であった。今から五十年程前に実際に日本で起きた出来事だった。拉致されるということは、自分の意志に関係なく日本から、家族から引き離され、行動の自由も無く、言葉の壁もあるだろうし、考えたらきりが無い程自由が存在せず、今の自分の生活からは想像すら出来ない事であった。その事に恐怖を感じたものの、身近に感じられない以上どこか他人事だととらえている自分がいると感じ、少しモヤモヤした。
 現在、北朝鮮は、拉致問題は解決済みであると主張しているようだ。しかし、帰ってきたのは五名のみで、全員は帰って来ていない。全員が帰って来なければ、決して問題が解決したとは言えない。何故なら、引き裂かれた家族にとっては、決して小さな事とあきらめられるような問題ではないからだ。そのことを日本国民一人一人が自分の事のように考える事が大切だと思う。未だに解決していないのは、人々の関心が薄い事が一因ではないだろうか。被害者とその家族が高齢化し、時間が経ちすぎている今、自分一人では大きく何かを変える事など到底出来ないであろう。しかし、この問題に関心を持ち、その問題の解決に近づくために自分に何が出来るのかを考えることは出来るはずだ。僕は、時が過ぎるのと共に、この問題が未だに解決していないという事実などが忘れられる可能性があると思った。そのため、この問題に人々が関心を持つように、歴史の教科書や公民の教科書に載せるなどの工夫を考え、実行することが大事だと思った。しかし、これは一人では難しいだろう。だから、これからもこの北朝鮮拉致問題の作文などを通して、沢山の人にこの問題の事実を知ってもらい、関心を持ってもらう事が重要だと思う。

「日本政府からご家族の声」は市川修一さんへ、お姉さん市川龍子さんからのメッセージ、2020年6月の電話収録である。あとはいつものように日本への脱出に際しての注意喚起が告知されている。
後半1330は朝鮮語放送「富士山は知っている」である。

1430の「ふるさとの風」は9685と9705kHzがジャミングもなく良好である。先回17日のこの時間は誤送出で前日の番組が出ていた。今日は通常のローテーションのようだ。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は有本恵子さんについて。1983年7月頃コペンハーゲンから家族あてに手紙が届いたのを最後に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、松木薫さんら3人は平壌で生活しており、よど号ハイジャック犯らの手によって北朝鮮に拉致されたことが判明している。そして1988年11月4日に生活していた招待所で家族全員石炭ガス中毒で死亡と北朝鮮は2002年9月に虚偽報告している。しかし客観的事実は何一つ示されていない。よど号ハイジャック犯の妻、八尾恵らによって拉致されたことが判明している。北朝鮮側はこれを一切認めていない。北朝鮮側の主張は、匿っているテロリストが関与した犯罪行為を隠蔽しようとする意図があったと受け止められる。
「ふるさとの声」は有本恵子さんへ、お父さん有本明弘さんから、2024年12月収録のメッセージ、有本明弘さんは2025年2月15日に96歳で逝去された。続いて2021年12月神戸で開催された「拉致問題を考える国民のつどいin兵庫・神戸」で収録されたメッセージである。そして2020年2月3日に94歳で亡くなったお母さん有本嘉代子さんから、2019年1月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は1971年のヒット曲、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」である。この番組は4月26日、5月6日、16日、28日、6月7日、17日1700と同じ内容である。

  more
Posted by Hiroshi at 00:01Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze