2022年02月12日

2月11日「しおかぜ」

11日1300の「しおかぜ」は5930kHzが聞こえている。7335kHzは聞こえない。金曜日は日本語放送から、初めに周波数を2波使用していること、これがジャミング対策にもなりうる。続いて、去る1月28日に亡くなった石原慎太郎さんからのメッセージが出ている。まず2011年6月のメッセージから。そして2017年12月の国民大集会の挨拶から。
救出への道コーナーは増元輝明さんから、1月21日の産経新聞に掲載された「めぐみへの手紙」が読み上げられている。
めぐみちゃん、きょうも元気に過ごしていますか。光の矢のように時は過ぎ、また新しい年を迎えました。めぐみたちに祖国の土を踏ませたい。心の底からそう願いながら、事態は進まず、無為に時が過ぎる悔しさ、怒り、むなしさが積み重なるのを感じます。
新型コロナウイルスの災厄は収まりません。食事や医療など北朝鮮の過酷な状況を思うとき、あなたの身が心配でなりません。
昨年は大切な方がまた1人、天に召されました。拉致被害者家族会の2代目代表を14年務めた飯塚繁雄さんが83歳で亡くなりました。お父さんが平成9年に初代代表に就きましたが、病や老いで体力が限界を迎え、19年、その責を引き継いでくださいました。
飯塚さんは凜(りん)として私たちの先頭に立ち、国民、世界中に向けて解決を訴え続けました。自らの病、老いに全身全霊で立ち向かい、妹の田口八重子さんの救出を願い続けました。田口さんの長男、飯塚耕一郎さんを引き取り、実の親子として支えあい、私たち家族会を気遣っていました。
家族会代表は、あなたが拉致されたとき9歳だった拓也が引き継ぎました。今は53歳です。双子の哲也、耕一郎さんが救出運動の中心になってしまいました。
私たち親世代の家族は自らの世代で拉致事件に決着をつける覚悟でした。それが果たされず、問題が次世代の禍根となりつつある現実が悔しくてなりません。
改めて日本国、そして北朝鮮に問います。私たちはあとどれだけ、この地獄の業火に耐えなければならないのでしょうか。非道な国家犯罪で連れ去った子供たちを故郷へ戻す。過ちをすぐに正し、人の道に立ち返っていただきたいのです。
私たちは庶民です。複雑に入り組んだ国際情勢は分かりません。ただ、同じ人間であるならば、肉親、子への尽きることのない愛情は理解できるはずです。
私たちは命懸けです。今一度、心の底から訴えます。日本国の政治家、官僚の皆さま。気が遠くなるほど長く異国の奥底に捕らわれた子供たちを、一刻も早く救ってください。北朝鮮の最高指導者は正しい心に立ち戻り、日朝に影を落とす問題を解決すべく一歩を踏み出していただきたい。
自宅のマンションからは美しい富士山がよく見えます。昨年、明け方の空に、今まで見たことのない巨大な虹が美しい半円を描いてかかりました。これほど荘厳な虹はもう二度と見ることはないと思い、感動でいっぱいでした。
天の神が、いよいよ門戸を開いてくださるのだと思えました。めぐみたち皆が誕生したときの、もとの生活を取り戻してほしいと祈るばかりです。
あなたが北朝鮮に捕らわれていることを初めて知ったのは1月でした。平成9年1月21日。国会議員秘書だった兵本達吉さんから自宅に電話があり、1人で家にいたお父さんにめぐみの消息が伝えられました。
お父さんは半信半疑でしたが、あなたとの再会をキリスト教の仲間と祈り帰宅したばかりのお母さんは、胸の高鳴りを感じました。
「せめてどこにいるのかだけでも教えてください」。煙のように消えたあなたを捜し続ける中で祈りが通じ、一筋の光が差し込んだようでした。
その後、北朝鮮工作員による拉致の輪郭が少しずつ浮き彫りになり、翌月には産経新聞などがめぐみの事件を実名で報じました。
そして9年3月、同じ境遇の全国の家族が一堂に会し、家族会が結成されました。目まぐるしい動きの中で、「めぐみちゃんと再会できる」という希望があふれていました。
初めて街頭に立ち、救出を呼びかけたのは、あなたが拉致された新潟でした。「父 横田滋」「母 横田早紀江」。たすきをかけ声をからしました。当時は拉致を噓と断じる声も根強く、政治や世論も「疑惑」にとどまっていました。
群衆の前で話す経験などなかったお父さんとお母さんは必死でしたが、すぐ数十万の署名が集まり、世論の高まりと奪還の機運が育まれる実感がありました。
あれから25年。平成14年の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認め謝罪し、5人が帰国を果たしました。拉致は疑いようのない事件と証明されましたが、北朝鮮はめぐみたちを「死亡」などと主張し続けています。
共に闘った家族、支援者の方々は次々と天に召されていきます。年老いた私たちは毎日が「節目」です。
北朝鮮は今年もミサイルを発射し、軍備強化の道をひた走っているように見えます。でも、日本の国会では拉致、北朝鮮の問題が真剣に論じられているようには感じられません。国民の命、幸福を守れなければ「国家の恥」です。
解決をみない長い年月、私たちは12人の総理大臣と面会し、何度も同じことをお伝えしてきました。被害者も家族も残された時間が少ないことは明らかです。政府の、内閣の「最重要課題」であるならば、局面を打開する具体的な行動を切望します。
国民の皆さま。拉致被害者を自らと思い、声をあげてください。被害者に祖国の土を踏ませるのは政治の力ですが、政治家の「気概」を後押しするのは世論にほかなりません。
お母さんは、めぐみちゃんを13年しか育てられませんでした。止まった時間を取り戻したい。あなたを心から慈しみ、愛したお父さんは天国に召されましたが必ず、空から見守っています。同じ言葉を連ねるのが本当に申し訳なく、切ないですが、どうか生き抜いてほしい。抱き合えるその日が来ることを信じ、お母さんも命の炎を燃やします。


「日本政府からご家族の声」は松本京子さんへ、お兄さん松本肇さんからのメッセージが出ている。この後はいつもと同じ、緊急放送ISの後、船で日本へ向け脱出する際の注意喚起が告知されている。

1300代の朝鮮語と日本語放送は9705、7295、7585kHzがほぼ同じようねレベルで入感している。この時間帯は毎日同じ番組が出ている。ふるさとの風ニュースは昨年12月11日に行われた北朝鮮人権問題啓発週間作文コンクール2021表彰式でで高校生部門最優秀賞作品が本人の朗読で出ている。
ニュース解説は2月1日に公開された北朝鮮の記録映画について。
今週の一曲、朝鮮語は岡本真夜の「TOMORROW」が出ている。日本語放送は1972年のヒット曲、天地真理の「一人じゃないの」である。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze