2021年12月14日

12月13日「しおかぜ」

12月13日、月曜日1300の「しおかぜ」は日本語放送から、通常は先週金・土と同じ番組だが、今日は新しい内容である。5930kHzが比較的良好である。最初に、12月2日、特定失踪者家族会と特定失踪者問題調査会で自民党拉致問題対策本部長の山谷えり子参議院議員と面会し、要請書を手渡たことなど。要請文書が紹介されている。
 平素の拉致被害者救出のためのご尽力に心より敬意を表します。本日はお忙しい中お時間を作って戴き御礼申し上げます。
 さて、拉致問題をめぐる状況は岸田政権発足後も動きがありません。私たちとしては一刻も早い救出のため、一つでも現実的な進展をさせるよう各方面に求めております。ぜひ以下の諸点について、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
     記
1、総理と特定失踪者家族との面会は先日の松野大臣要請においてもお答えをいただけませんでした。なぜあえて会おうとしないのか、多くの国民が疑問に思っています。ぜひとも総理と特定失踪者家族の面会が実現するようにご協力をお願いします。
2、現在の政府認定・警察断定拉致被害者19名以外に拉致の可能性がある人が、特定失踪者問題調査会に約470名、その大部分を含め警察にも900名近くいます。この900名の中には、北朝鮮での目撃・生存情報や、写真等の証拠がある被害者もいます。「日本国民を見捨てない」との思いで、本部長のお立場として北朝鮮に対し「拉致被害者の全員帰国なくして国交の樹立はあり得ないし、いかなる協力もしない」と明確にして下さい。「しおかぜ」ではこのメッセージを北朝鮮に伝えます。また本部長御自身も調査会事務所において「しおかぜ」メッセージの収録をしていただきたく、お願い申しあげる次第です。
3、拉致被害者救出のために自衛隊に対し任務付与をするよう、ご協力をお願いします。自衛隊法・憲法による制約というのは役所の言い訳に過ぎません。北朝鮮が拉致を認めて5人が帰国してから19年が経過しても未だに1人の救出も叶わないことは、多数の拉致被害者を見殺しにしているのと同じことであり、実際この19年の間にも北朝鮮で亡くなった拉致被害者がいる可能性は否定できません。被害者を救出するためには政治の決断が必要です。
4、拉致被害者支援法における拉致認定の対象を「拉致された日本国民」から「日本国内で拉致された者及び国外で拉致された日本国民」へと改正して下さい。また高敬美・剛姉弟については警察が拉致被害者として断定し、当時の対策本部総合調整室長が他の認定被害者と同様に扱うと明言しています。現状でも拉致被害者は17人ではなく19人であると明言し、政府広報物もそれにそって修正して下さい。
5、政府(総務省)による短波送信施設の維持・管理を実現して下さい。設備の老朽化、NHKによる設備削減は危機管理、安全保障の観点から国益を損ねる重大な問題です。これは「しおかぜ」「ふるさとの風」による北朝鮮拉致被害者向け放送のためだけでなく、全世界の邦人が有事の際保護、情報共有を受けられるようにするためであり、アフガンの例を見ても明らかです。なお、本件については幹事長村尾が11月29日、「しおかぜ」国内送信の実現に総務大臣当時ご尽力いただいた菅前総理にもお願いをしております。
6、日本政府は、平成14年に金正日が拉致を認めた後も過去国民を守れなかったことについて反省も検証もしてきませんでした。反省も検証もしていないから予防策も取られていません。国として検証し今後二度と国民が拉致されることのないように、自民党として「スパイ防止法」等々、法整備を急いで下さい。
7、警察官・海上保安官・自衛官の制服にブルーリボンを付けるようにして下さい。これは国民への啓蒙のみならず北朝鮮と日本国内の工作員にも圧力となると考える次第です。       以上

続いて12月4日、5日に映画「めぐみ」の上映会などが開催されたこと。
救出への道コーナーは松野官房長官兼拉致問題担当大臣のメッセージが紹介されている。先週「ふるさとの風」の冒頭で放送された内容と同じである。あとはいつもと同じで1325に日本への脱出に関し、注意喚起が出ている。

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は7295kHzが良好である。7585kHzは若干弱いが聞こえている。9705kHzはほぼ完全にスキップ、全く聞こえない。月曜日から新しい内容である。
「ふるさとの風ニュース」は12月4日「拉致問題を考える国民の集いinみえ」を開催、赤池内閣府副大臣の挨拶が出ている。
 「拉致問題担当の内閣府副大臣を務めております、赤池誠章です。本日「拉致問題を考える国民のつどいinみえ」の開催にあたり、一言御挨拶申し上げます。
三重県で「国民のつどい」を開催いただくのは、平成27年以来今回で2回目となります。開催に御尽力いただいた三重県、三重県議会北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟をはじめ関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
三重県警察は「拉致の可能性を排除できない事案」に係る4名の方々を公開しており、三重県においても拉致問題は重要な課題です。
 これまでも三重県では、拉致問題への理解・関心を高めるため、写真展を開催いただいているほか、来週12月10日から16日までの法律に基づく北朝鮮人権侵害問題啓発週間においては県の幹部職員にブルーリボンを着用していただくと聞いております。自治体の立場から、世論の啓発に努めていただいていることを大変心強く思います。
また、この後、御登壇いただく横田拓也様、辻太一様、阿部雅美様にも厚く御礼申し上げます。
そして、御来場いただいた皆様、インターネットでのライブ配信をご覧の全国の皆様におかれては、常日頃から北朝鮮による拉致問題に関心をお持ちいただき、集会にご参加いただいたことに、心より感謝申し上げます。
昨年2月には有本嘉代子さんが、6月には横田滋さんが、お嬢様との再会を果たすことなくお亡くなりになりました。平成14年に5人の拉致被害者が帰国されて以来19年、一人の拉致被害者の帰国も実現していません。一日千秋の思いで帰国を待ち望んでいらっしゃる被害者の方々、御家族の皆様に、誠に申し訳なく思っております。
先日、岸田総理や松野官房長官とともに、拉致被害者御家族の皆様、特定失踪者御家族の皆様と首相官邸で面会し、「国民大集会」にも出席しました。これらの機会に、御家族の皆様の長年にわたる苦しみと悲しみを直接お伺いし、なんとしても結果を出してほしいという切実な思いを改めて胸に刻みました。
岸田内閣においても、拉致問題は、変わることなく最重要課題です。また、現行の国家安全保障戦略においても、「北朝鮮による拉致問題は我が国の主権と国民の生命・安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決すべき喫緊の課題である。また、基本的人権の侵害という国際社会の普遍的問題である。」と明確に位置付けられています。
岸田総理は、就任早々、米国のバイデン大統領と電話会談を行い、拉致問題の即時解決に向けて米国側の理解と協力を求め、バイデン大統領の支持を得ました。
また、先月には、ニューヨークで開催中の国連総会第3委員会において、我が国が共同提案国となった北朝鮮人権状況決議が採択されました。同決議の採択は、17年連続であり、拉致問題を始めとする北朝鮮の人権状況について、国際社会が強い懸念を有していることが示されています。2014年2月に公表された「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書では、北朝鮮による拉致事案の被害者の出身国は、日本以外にも、韓国、レバノン、タイ、マレーシア、シンガポール、ルーマニア、フランス、イタリア、オランダ、中華人民共和国といった諸国に及ぶとされており、拉致問題は日本のみならず国際的な課題であります。お手元に資料を配布しておりますが、北朝鮮人権侵害啓発週間に合わせて12月11日にも、政府主催の国際シンポジウムも開催予定です。
今後とも、米国を始めとする関係国と緊密に連携しながら、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するべく、全力を尽くしていく考えです。
言うまでもなく、日本人の拉致被害者を救出するのは我が国自身が主体的に取り組む問題であります。岸田総理は、我が国が主体的に動き、トップ同士の関係を構築することが極めて重要であるとの認識のもと、「条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う」との決意を表明しています。
その上で、国民の皆様に全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示していただくことが重要です。北朝鮮は、日本の世論を慎重に見ています。本日この集会を通じて、ご来場の皆様、また、インターネットでのライブ配信をご覧の全国の皆様の声がより一層大きくなることは、拉致問題の解決に向けた力強い後押しとなります。
 毎年12月10日から16日までは、法律で北朝鮮人権侵害問題啓発週間と定められています。この週間においては、国民が、拉致被害者や御家族の思いを共有するとともに、拉致被害者を「取り戻す」という強い意思を北朝鮮に示す機会としたいと考えており、私は常にこのようにブルーリボンを着用しておりますが、週間中は、拉致被害者の救出を求める国民運動のシンボルであるブルーリボンについて、全ての大臣、副大臣、大臣政務官に、着用をお願いしています。また、私も拉致被害者救出のために行動する拉致議連に所属する一国会議員として、同僚国会議員やお会いする首長、地方議会、経済団体の方々にも同様に要請しています。
御家族も拉致被害者御本人も御高齢となる中、もはや一刻の猶予もありません。また、冒頭でも申し上げた通り、拉致問題は最重要課題であり、国家安全保障戦略にも明記されている問題でもあります。私も、皆様の声を後ろ盾としつつ、岸田総理・松野官房長官を全力で補佐し、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動してまいります。引き続き、御支援・御協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。」

「ニュース解説」は12月2日、米韓共同首脳声明について。
今週の一曲は日本語放送のみで、1973年のヒット曲、チューリップの「心の旅」である。この8月にも登場している。

1405の「しおかぜ」は6045と6095kHzが概ね良好である。開始と終了はしおかぜのアナウンスが、番組本体は先週12月6日1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。

1430の「ふるさとの風」は7525kHzが良好である。9560kHzは聞こえない。7290kHzはCNR1の混信も弱く概ね良好である。懐かしい日本の歌は「肩たたき」である。
拉致問題解説は横田めぐみさんについて。当時新潟県に住んでいた横田さん、1977年11月15日夕方、新潟市内の中学校クラブ活動のバドミントンの下校時北朝鮮に拉致された。当時13才である。20年後に拉致されたことがマスコミの報道で一般に知られることになった。女子中学生が拉致されたということで北朝鮮の残忍さ、拉致事件の象徴として注目を浴びている。北朝鮮は拉致はしたがすでに死亡したとして元夫が2004年ニセ遺骨を提出、死亡時期を1993年3月死亡から1994年4月に改ざんするなど、トップとの関わりをカモフラージュするために、亡き者にしないと北朝鮮にとっては都合の悪いことばかり。
「ふるさとの声」は横田めぐみさんへのメッセージで2020年6月5日逝去された、お父さん横田滋さんから、2017年4月に東京で開催された「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」での収録から、年令を感じさせる聞き取りにくいメッセージである。続いて2015年2月に収録のメッセージ、この時はまだ元気そのもの、はっきりと聞き取れる。モンゴルで孫と会ったことも述べている。そしてお母さん横田早紀江さんから2020年10月国民大集会で収録のメッセージである。続いて、めぐみさんとは4才年下の弟さん横田拓也さんから、2020年12月12日の国際シンポジウム~グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携~で収録したメッセージが出ている。同じく横田哲也さんから2020年11月新潟県民集会で収録メッセージが出ている。
「今日の一曲」は2019年12月14日の国際シンポジウム第三部ミニコンサートから参加者全員で歌われた唱歌「ふるさと」である。この番組は2021年4月5日、16日、26日、5月7日、17日、27日、6月7日、18日、28日、7月8日、30日、8月9日、20日、30日、9月9日、20日、10月1日、11日、21日、11月1日、12日、22日、12月2日と同じ内容である。

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Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze