2020年05月25日

5月24日「しおかぜ」

24日、日曜日の「しおかぜ」はジャミングを抑えてクリアーに聞こえている。八俣の電波は強く、バックでかすかにジャミングの出ていることがわかる。
先週ならびにきのうと同じ番組で、日本語放送から。一年前の周波数アナウンスに続き、金正恩の動向について。1324:45に緊急放送ISに次いで、日本への脱出に課する指南注意喚起が出ている。
「この放送を船の上で聞いている皆さん、日本へ船でやってくる場合、皆さんは当然危険を冒して日本を目指されるものと思います。無事願いが叶うようお祈りしています。皆さんが無事日本で保護されるために日本の近くに来たら次のことを守ってください。まず武器麻薬などを持っていれば犯罪者として扱われます。皆さんの近辺が危険になります。北朝鮮を脱出するとき必要であったとしても、日本へ着く前にすべて海に捨ててください。皆さんから攻撃されない限り、日本の警察も海上保安庁も軍も、皆さんを攻撃することはありません。
警察官、海上保安官など上陸した場所にいる人の指示に必ず従ってください。日本では犯罪を犯さない限り皆さんは保護されます。また拉致被害者など日本に関係のある人が乗っている場合、それを伝えてください。拉致被害者についての情報をお持ちの方はそれを伝えてください。これは一度だけではなく、警察にも海上保安庁にも、あるいは近くに一般の人達がいれば、それらの方々にも繰り返し伝えてください。
拉致被害者が乗っていれば、あるいは拉致被害者に関する情報があれば日本政府は皆さんに対して、それにふさわしい待遇をします。しおかぜでは船で日本を目指す方々のためにも、逐次情報を提供します。ぜひ今後も、しおかぜをお聞きください。」

後半1330は朝鮮語放送で、引き続き受信状態は良好である。

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は各波良好である。月曜日かたうっ週間続いた最後の放送である。「ふるさとの風ニュース」は5月11日菅官房長官の記者会見から、記者の質問に対する発言が出ている。
「ニュース解説」は5月8日、朝鮮中央通信の報道から、金正恩の中国への口頭による親書について。これに対して二日後同じく口頭による返書があったことなど。
今週の一曲、朝鮮語は1990年のヒット曲、高野寛の「虹の都へ」が出ている。今年3月にも登場している。日本語放送は1977年のヒット曲、沢田研二の「勝手にしやがれ」、これも先月登場している。
「ふるさとの声」は昨年12月の北朝鮮人権問題啓発週間作文コンクール2019から仙台市立五橋中学校3年生、中学生部門最優秀賞の作品「全ての人の自由と幸せのために」が紹介されている。
1357番組終了、11875kHzはENC Musicが流れている。

1405の「しおかぜ」は6090と7295kHzの2波が強力である。この時間ジャミングは6090kHzに出ているが影響はない。7295kHzはノイズジャミングが出ているが、弱くほとんど確認できない。八俣の電波は強力でS9+50dBを超す強さである。先週放送された「ふるさとの風」が出ている。

1430の「ふるさとの風」は3波とも良好である。9450、9560kHzが特に強力である。懐かしい日本の歌は「雨降り」である。
拉致問題解説は田口八重子さんについて、1978年6月ごろ、東京高田馬場のベビーホテルに2歳と1歳の子供を預けたまま行方不明に。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は韓国のデッチ上げだとし認めていない。
「ふるさとの声」は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから、2020年1月収録の新しいメッセージである。続いてお兄さん本田勝さんからも2020年1月収録のメッセージ。そして飯塚耕一郎さんから2019年12月のシンポジウムでの収録メッセージが出ている。
「今日の一曲」は1976年のヒット曲、岡田奈々で「青春の坂道」である。昨年9月、今週の一曲で登場している。この番組は2020年4月9日、19日、5月2日、14日と同じである。

  
Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze