15日からまた新しい番組の始まりである。
先週一週間は総じて台湾送信は良好だったが、オーストラリア送信はいまひとつパッとしなかった。1333からの9585kHzはジャミングに埋もれているが、上側が特に強く、LSBモードで聞くと了解度が上がる。
1400の「しおかぜ」6120kHzは、日本語番組、ジャミングよりも同周波数の新疆ウイグル語がうるさい。ここもやはり上側のジャミングが強くLSBモードのほうが聞きやすい。
1430「ふるさとの風」は11825kHz、いつになく強力な電波だ。1430以前にジャミングの存在は確認できていない。終始快適な受信が出来た。
今週の一曲はソプラノ歌手桜井純恵「母恋し」、これは2007年、横田めぐみさんの心情を思い、川崎市在住の桜井純恵さんが歌った沖縄民謡。
「母恋し」は15世紀末の琉球で、戦乱のなか、遠くの島に追いやられた母を恋しがる息子の姿を歌った。「この海越えて あの島に 母上います ああ恋し…」。久米島に伝わる悲話をもとに、1925年ごろ作られた。
CD化のきっかけは2006年春。桜井さんの友人が、めぐみさんのニュースを見て歌詞と重ね合わせ、話を持ちかけた。2006年5月20日に発売された。今もコンサートでは良くうたわれている。
室蘭市母恋北町のJR母恋駅売店ではCDも販売されている。駅名が取り持つ縁で、桜井さんは「拉致事件の風化を くい止めたい」と願っている。