1300代の9950kHz、今日は台湾からのこの周波数も強力に届いている。前半は「イルボネパラム」朝鮮語放送、後半は「ふるさとの風」である。拉致問題インフォメーションは2月13日秋田県北秋田市文化会館(ファルコン)で開催された拉致問題啓発演劇「めぐみへの誓い-奪還-」が開催された。冒頭に行われた拉致対策本部内閣官房事務局長の主催者側からの挨拶が出ている。ニュース解説は「朝鮮人民軍最高司令部重大声明」について。2月23日にこの声明が発表され極めて攻撃的な内容となっている。
拉致問題解説は「拉致事件とは何なのか」について。
1970年代から1980年代にかけ、多くの日本人が不自然な形で行方不明となったが、日本の当局による捜査や、亡命北朝鮮工作員の証言により、これらの事件の多くは北朝鮮による拉致の疑いが濃厚であることが明らかになった。平成3年以来、政府は、機会あるごとに北朝鮮に対して拉致問題を提起したが、北朝鮮側は頑なに否定しつづけ、平成14年9月の日朝首脳会談においてようやく初めて拉致を認めるに至った。
北朝鮮が拉致という未曾有の国家的犯罪行為を行った背景には、工作員による日本人への身分の偽装、工作員を日本人にしたてるための教育係としての利用、北朝鮮に匿われている「よど号」グループによる人材獲得、といった理由があったとみられる。日本政府はこれまでに17名を北朝鮮当局による拉致被害者として認定しているが、このほかにも拉致の可能性を排除できない者がいるとの認識の下、所要の捜査・調査を進めている。こうした捜査・調査の結果、これまで、日本国内における日本人以外(朝鮮籍)の拉致容疑事案や海外において拉致された可能性のある者の存在も明らかになっている。
故郷の声は松本京子さんへ、2015年6月に収録されたご家族ビデオメッセージの中からお兄さん松本肇さんからのメッセージ。今週の一曲は朝鮮語放送がウルフルズの「ガッツだぜ!!」、2015年5月にも出ていた。日本語今週の一曲は番組冒頭の拉致対策本部内閣官房事務局長の挨拶が長く出ており、カットされている。
当初ジャミングはなかったが、1335にノイズジャミングが出てきた。しかし台湾の信号が強く大きな影響はない。
1300の「しおかぜ」は依然として7400kHzのままである。ジャミングが出ているがそれほど強くはない、CRIビルマ語の混信が強い。そのバックから時々英語放送が聞こえてくる。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、昨日よりもさらに強くまさにCRI並みである。懐かしい日本の歌「肩たたき」で始まった。拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日死亡したとされる。何の前触れもなく心臓マヒで死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。お姉さん平野フミ子さんから2014年10月収録のメッセージが出ている、36年ぶりにカセットテープが発見され声を聴くことができたことなど。 同じく平野フミ子さんから2015年4月26日の「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」における訴えが出ている。中国残留孤児と同じように50年以上経たないと帰ってこれなのかと深刻な訴えである。
続いて中学生時代の同級生メイソンSもと子さんの訴えは2013年2月収録、小中学校の同級生苅谷達郎さんのメッセージ、これも2013年2月の収録。
今日の一曲は、1976年のヒット曲沢田研二「コバルトの季節の中で」、1978年秋から約一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていたころ、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2015年11月7日、16日、25日、12月13日、22日、31日、2016年1月9日、18日、2月5日、14日、23日と同じ内容である。