地上アナログテレビの跡地がすでに、ワイドFM放送として利用されている。これは90~95MHzの間である。さらにこの上の99~108MHzの周波数帯を使う「V-Low マルチメディア放送」が2016年3月に東京、大阪、福岡で開始する予定。
スマホやカーナビなど移動しながらの情報伝達が主な手段となる。対応スマホが今月発売される。
95MHzまでのFM放送は、従来のアナログテレビ音声が入るラジオなどでも受信できるが、このV-Lowマルチメディア放
送はそうはいかない。また現行スマホでも受信できず、専用チューナーが必要。
名古屋、静岡は来年夏以降に始まる予定。現行受信機で受信できない放送が成功したことは過去にない。この放送も一般に広まるには困難が予想される。
ただ今後発売されるスマホ、カーナビがすべて対応するようになれば状況は大きく変わるかも。もっとも現在でもカーナビに携帯電話のフリーハンズ機能がありながら使ってない人が多いと聞く。データを放送するのにIP技術を利用する放送が一般にどこまで受け入れられるか。
V-Low マルチメディア放送の愛称はi-dio(アイディオ)である。なお95~99MHzはガードバンドで使用されない。