2015年08月20日

8月19日ふるさとの風

18日の台湾送信、9950kHzは極めて信号が弱い。当然ジャミングも聞こえない、その分聞き取りやすいかも。前半朝鮮語、後半1330は日本語放送である。今週の一曲は1971年のヒット曲加藤和彦作曲、北山修作詞の「あのすばらしい愛をもう一度」、一年ぶりの登場である。朝鮮語放送は今週の一曲はなし。
1345ごろから信号もいつもの強さを取り戻したようだ、1357番組終了、キャリアーオフ後もジャミングはない。

1330の「しおかぜ」は6020kHz、受信状態は良好である。19日水曜日は朝鮮語放送から、後半1400は日本語放送である。8月8日、9日と同じ番組が出ている。
去る7月23、24日埼玉と群馬県で行われた27回現地調査の模様が放送されている。朝霞駅で種橋昭子さんの自宅近くで収録したお兄さんのメッセージ。朝鮮語番組でもそのまま日本語で流されている。深谷市では1985年に今津淳子さんが失踪、勤務先保育園の調査。安中市で1970年横田道人さんが失踪、妹さん真藤真由美さんのメッセージ。24日、群馬県警察本部で外事課長などから情報収集。群馬県庁で記者会見、知事メッセージの収録。1978年9月失踪の電電公社勤務だった加藤八重子さんの娘さん松岡尚美さんのメッセージ。前橋、高崎市のパチンコ店が同じ経営者、辛光洙が原敕晁としてスパイ活動をしていた時期、多くの行方不明者を出している。
「救出への道コーナー」では7月22日に北朝鮮による拉致問題の解決を目指す超党派の議員連盟は総会を開き、先に、北朝鮮が調査結果の報告の延期を連絡してきたことを受けて、政府に対し、制裁を一層強化することなどを求める要請書を山谷拉致問題担当大臣に手渡した。
全ての拉致被害者の早期帰国実現に向けた要請
 北朝鮮は、昨年5月下旬のストックホルムでの日朝政府間協議において、拉致被害者をはじめとする全ての日本人の調査を我が国に約束した。そして同年7月 4日、北朝鮮が、特別調査委員会を設置して調査を開始したことを受けて、我が国は、北朝鮮に対する人的往来規制など一部の対北朝鮮措置を解除した。
 当初、北朝鮮は、特別調査委員会による最初の調査結果報告を、昨年「夏の終わりから秋の初め」に行うこととしていたが、この約束を一方的に破り、その後今日に至っても報告を行うことはなく、極めて不誠実な対応を取り続けている。
このような北朝鮮の対応は、拉致被害者及び被害者家族の心情を弄ぶもので、強い怒りを禁じえない。
 当議員連盟では、北朝鮮による調査が開始された当時より、北朝鮮が誠意ある回答を行わない場合には再制裁を科すべきこと等を強く求めてきた。拉致被害者の帰国につながる具体的進展がない状況が今後とも継続する場合には、北朝鮮側がストックホルム合意を実質的に破棄した状況にあると言え、こうした点も踏まえて、全ての拉致被害者の即時一括帰国に向けてあらゆる方策を実行していく必要がある。
 対北朝鮮措置解除から1年が経過した今、安倍総理が「拉致問題を解決しなければ、北朝鮮が未来を描くことはできない」と発言されたことを踏まえて解除した措置の復活に加え、新たな制裁を科すなど、北朝鮮に対して断固とした措置を講じるべきであり、全ての拉致被害者の早期の一括帰国を確実に実現するため、 政府に対して、次のことを要請する。

1.全ての拉致被害者の一括帰国という方針を貫き、認定の有無にかかわらず全被害者の一刻も早い救出を交渉の最優先とし、帰国に繋がらない報告は受け入れないこと。
2.拉致問題の解決には、国際テロに対する人質解放交渉の知見を有する専門分野が主体的に関わる必要があり、外務省、拉致対策本部、警察などが一体となって交渉を行うとともに、北朝鮮側に対して、拉致被害者解放について権限を持つ
者が交渉に当たるよう求めること。
3.平成26年7月4日に解除した対北朝鮮措置をすべて再開するとともに、北朝鮮を渡航先とした再入国禁止対象者の範囲の大幅な拡大、北朝鮮向け送金の原則全面禁止、北朝鮮寄港船舶に対する検査の徹底など、更に制裁を強化すること。
4.第三国を経由した北朝鮮との迂回輸出入防止、朝鮮総連向け債権回収の徹底など、全ての対北朝鮮措置及び朝鮮総連関係問題について、厳格な法執行の徹底、関係機関や各国当局との情報共有などにより、制裁措置の有効性を確保すること。
5.国連安全保障理事会による国際刑事裁判所への付託及び対北朝鮮人権制裁決議の採択を目指すほか、米国に対北朝鮮テロ支援国家の再指定及び金融制裁発動を要請するなど、国際社会におけるあらゆる機会を通じて、北朝鮮人権問題の早期改善への圧力が更に高まるようにすること。
6.朝鮮半島有事等に備え、米国とより一層緊密な連携を図るほか、対北朝鮮ラジオ放送の充実を図るなど、拉致被害者等の邦人の安全確保と保護に全力を尽くすこと。
以 上

続いて「特別調査委員会」1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会決議が読み上げられている。

決 議
 北朝鮮が拉致被害者らに関する調査報告をまた遅らせた。我々はその不誠実さ に強い怒りを覚えて、本日「『特別調査委員会』1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会」を開いた。
 そもそも拉致被害者は北朝鮮当局の管理下にあり、あらためて調査する必要な どない。それなのに、「再調査」という形式を受け入れたのは、あくまでも全拉致被害者を取り戻すための便法だった。
 北朝鮮のような個人独裁体制では、「この被害者は死亡とし、この被害者は未入境として帰国させるな」と一度トップが出した指示をくつがえすことは容易ではない。トップが交代した今回、再度調査してみたら前回の調査で間違った報告が上がっていたことが分かった、などと北朝鮮に弁明の機会を与える。再調査は、そのような弁明を許す限りにおいてのみ意味があった。
 しかし、北朝鮮は特別調査委員会設置1年を過ぎた今も、終戦後に北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨問題と残留日本人・日本人妻などへの調査報告を先行させて日本の世論を拡散しようとしている。拉致に関する報告では、偽の「死亡の証
拠」などを準備しているという情報がある。拙速に報告を求めると、彼らの術策にはまり、捏造された「死亡の証拠」を再度受け取ることになりかねない。
 今求められているのは、あらゆるルートで「全被害者の一括帰国」を求めることである。それが実現しないなら、制裁と厳格な法執行の緩和や人道支援などは絶対に行わず、「未来を描くことが困難になるように」圧力を強化すると、繰り返し通報することが必要である。
 日本政府の解決の定義は、1.認定の有無にかかわらず全被害者の帰国、2.真相究明、3.実行犯引き渡し、の3つだが、最低限1が実現しない限り、一切の譲歩はせず、圧力を極大まで強めると伝えることが必要だ。時間稼ぎを防ぐためにも一括帰国実現の期限を切ることを考えるべき時が来ている。
我々は次のことを強く求める。
1、北朝鮮は全拉致被害者を一括して早期に帰国させよ
2、日本政府は北朝鮮に対して、全被害者の一括帰国という要求を突きつけ続けよ。拙速に報告を受け取ってはならない
3、日本政府は、あらゆる手立てを使って全被害者を救出せよ。全被害者の一括帰国の期限を設定し、それが実現しなければ制裁を極大まで強めると北朝鮮に通告せよ
平成27年7月22日
「特別調査委員会」1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会 参加者一同
以上

1422:27に「日本政府からのメッセージ」が出ている。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは全く聞こえない、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年4月26日の「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」での収録。同じく飯塚耕一郎さんから、田口八重子さん家族のメッセージが放送された。今日の一曲はない、この番組は2015年5月30日、6月8日、17日、26日、7月5日、14日、8月1日、10日と同じ内容である。

1500の9975kHz、1530の9965kHzの朝鮮語は混信もなく強力に入感している。また1600の日本語も同様である。北からのジャミングは聞こえない。

一方1600の5985kHz「しおかぜ」はCRIが強く八俣の電波は完全にブロックされている。まったく受信不可能である。1656:30にCRIが終了、最後の部分だけはよく聞こえている。この3分間はミャンマー放送もよく入っていた。
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