勝手に中国に編入されてしまったチベット自治区からの放送、西部開発の名のもとにチベット文化はすでに抹殺された感がある。放送も同様で、中央の息のかかった放送に同化されている。
その昔は「西蔵」で始まっていた局名も、今はチベットは中国だと強調するために、頭に「中国」を付け、「中国西蔵人民広播電台」と称している。
今年4月以降西蔵放送はいくつかの周波数が止まっていたが、北京時間9月29日の放送開始からすべて再開しているのが確認できた。
中国語の5935kHzをはじめ、チベット語の6200、6110、6025、4920kHzが再開している。このためか、4月25日から使われていた9590/13710kHzと9500/11935kHzが聞こえなくなった。
これで従来から使われていた周波数はすべてが再開したことになる。
China Tibet People's Broadcasting Station, September 29~
Chinese 2000(Tu.2100)~1800
7240 2000-0157, 0858-1800 / 11950 0158-0857
7450 2000-0257, 0858-1800 / 11860 0258-0857
6050 2000-1800
5935 2000-1800
4820 2000-1800
Tibetan 2050(Tu.2100)~1805
7255 2050-0200, 1000-1805 / 9490 0200-1000
7385 2050-0200, 1000-1805 / 9580 0200-1000
6200 2050-1805
6130 2050-1805
6110 2050-1805
6025 2050-1805
4920 2050-1805
4905 2050-1805
昨日28日まで強力に聞こえていた11860kHzは0300過ぎには出てきたようだが、確認できない。やはり11860kHzはこの5ヶ月間はチベットからではなく、それ以外から送信されていた可能性が高い。
比較的明るい時間帯によく聞こえているSOH各波、浮き沈みがかなり激しい。短時間ではあるが強力に入感することもしばしば。
以下の周波数は9月25日0300-0400に受信できたもの。ほとんどの周波数が上にずれている。
18870,
17440, 17400, 17200,
16980, 16600, 16300, 16250, 16160, 16100,
15970, 15870, 15800, 15775, 15340, 15295,
14980, 14920, 14900, 14870, 14775, 14700, 14500, 14430, 14370,
13980, 13920, 13870, 13820, 13680, 13640, 13530, 13270, 13230, 13200,
12980, 12950, 12910, 12870, 12560, 12430, 12370, 12345, 12230, 12190,
11775, 11765, 11715, 11600, 11580, 11530, 11470, 11410, 11370, 11300, 11150, 11100, 11070,
10960, 10820,
16670kHzでCRIの英語が聞こえていたが、これは15130と13590kHzの相互変調波である。
SOHは昨日書いたように9MHz以下の周波数とあわせて、72波が確認できた。
短波帯ならどこへ出てきてもおかしくないのが台湾からのSound of Hope「希望之声国際広播電台」である。最近また7280や7310kHzへも再登場している。
州や連続して出ており、2300に新疆放送の開始と入れ替わるかのように終了している。開始時刻は日によって違うこともあるようだ、24日は1055に始まった。比較的安定している周波数だが、開始から終了までの間に約20Hzほど低いほうでドリフとしている。
1400にはまた新疆が9600kHzからQSYしてくるため混信している。SOHは引き続き6230kHzから18870kHzまでRFAの中継を含め約70波以上が聞こえている。
9MHz以下で聞こえている周波数。
6230.069
6369.933
6729.931
6900.035
7210.068 1059-2300
7280.010 1041-2300
7309.982 1055-2300
7580.161
7599.992
7729.868
7800.075
9180.165 1054-2300
9200.198
9230.153
9255.114 1100-2300
9320.113
9359.965
9634.894
9729.940
9849.992
9930.145
9970.098
9月に入り、11860kHzの中国語が強力に入感している。この中国語、中央ではなく勝手に中国領にしてしまった、チベット自治区の放送「中国西藏之声」が出ている。今年の4月25日から13710kHzではチベット語放送が出てきたが、この時点ではこの11860kHzはそれほど強くはなかった。
13710kHzのチベット語並みに、送信機の整備でもしたのかもしれない。実際に13710と11860kHzがどこから送信されているのかは確認できていない。
同じ中国語が出ている11950kHzはこれまでと同じと思われ信号は極めて弱い。11860kHzは0858までで、このあと7450kHz移動1805の終了まで聞こえている。
13710kHzは毎日0700-0800に一時間英語番組が出ている。ただ毎週火曜日は0600-0900の間、メンテナンスのため停波している。
5935kHzの中国語は今なお停波したまま、というよりも使用を止めたのかもしれない。
9410kHzの復興廣播電台が全時間再開している。聞こえるのは9410kHz一波のみである。放送時間は変化なし。
9月16日は1200の9725kHzで星星廣播電台第四台が聞こえている。1225に電文は終わったがキャリアーはそのまま出ている。
昨日は確認できなかったが、AMではなくキャリアー付きUSBすなわちH3Eで出ている。キャリアー付きなので通常のAMと受信できるが、LSBでは音が聞こえないのが特徴である。
この1200代も9410kHzでは中国につぶされているが復興も出ているようだ。
星星広播電台
第一台 0200、0300 13750kHz
第二台 0400 13750kHz
第三台 0700、0800 15388kHz
第四台 0500、0600 11430kHz、1200、1300 9725kHz(H3E)
あちこちに出没している台湾からの怪しい放送、「希望之声国際広播電台」が7580kHzでも聞こえている。以前聞こえていた7600kHzは出ていないようだ。
この7580kHzは他の周波数とは違い、1100開始2300終了となっている。9日は1103:50に始まった。9360kHzと似たような動きをしている。SOHの一番低い周波数は6230kHz、今のところこれより引く周波数は出ていないと思われる。
9月9日現在、11500kHz以下の周波数をチェックした。
6230.069
6369.933
6729.931
6900.035
7210.123
7580.161 1100-2300
7729.868
7800.075
9180.165
9230.159
9320.113
9359.965 1040-2340
9634.894
9729.940
9849.992
9930.145
9970.098
10819.974
10870.110
10959.993
11070.069
11099.933
11149.886
11300.139
11369.985
11410.016
11470.095
「諾威西蔵之声」は昨日9月4日にまた一部周波数を変えている。今までよりもちょっと高めの15583kHzまで伸びた。引き続き1400からのマダガスカル送信は同じパターンで続けている。一日おきに使い分けていることから2週間ごとに同じ周波数の放送となっている。
Voice of Tibet, September 4 ~
Chinese
1200-1208 15542
1208-1230 12548
1300-1310 15548
1310-1340 15542
1340-1400 15538
Tibetan
1230-1237 15557
1237-1306 15563
1306-1337 15568
1337-1400 15583
1402-1407 15542
1407-1430 15548
August 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, Sep 2, 4, 6, 8, 10
1400-1407 15565
1407-1428 15570
August 16, 18, 20, 22, 24, 26, 28, 30, Sep.1, 3, 5, 7, 9
1400-1405 15565
1405-1410 15560
1410-1428 15565
2300-2307 7592
2307-2328 7598
CRI中国国際放送の一部の周波数が北京時間で9月6日0600、UTCでは5日2200から停波する。期間は10月16日0900UTCまでの予定。
このため日本語放送は各時間とも一波のみの放送となる。
メンテナンスのため止まるのは、金華Jinhua Youbu 831台とされている国際広播電台の送信所で浙江省蘭渓市游埠に位置する。2年前にもこの送信所は40日間停波している。
停波する周波数は以下のとおりである。
CRI Jinhua Youbu 831 units off the air. 0000UTC September 6 ~ 0900 October 16, 2015
0000-0057 11780 Chinese
0100-0400 15160 Chinese
0300-0400 17710 Russian
0400-0457 15160 Cantonese
0500-0600 15170 Cantonese
0600-0653 15170 Chinese
0700-0800 11640 Cantonese
0800-0857 11640 Chimese
0900-0957 7430 Chinese
0900-1100 13790 English
1000-1257 7325 Japanese
1130-1157 7410 Filipino
1300-1357 7215 Japanese
1400-1457 7410 Japanese
1400-1457 11900 Sinhara
1500-1557 7220 Japanese
1500-1557 9785 English
1600-1757 11900 English
1800-1857 7435 Italian
1900-1957 11750 Portuguese
2030-2100 7390 Hungarian
2200-2257 7430 Chinese
2200-2353 13640 Japanese
more
この7月22日までオーストラリアから臨時送信されていたNBC National Radioが聞こえなくなって以降、6075kHzでCNR1が聞こえている。
もっともこの周波数、6125と6175kHzの相互変調波の出る周波数だが、これは極めて弱い。相互変調波は6125kHzの開始と同時に出ているはずだが、ほとんど確認できない。
毎日同じようなパターンだが、9月4日は6125kHzが1000:45に開始している、これより若干遅れ1001に強力なCNR1が出てくる。6125や6175kHzよりも遅れて聞こえている。
1355頃にジャミング放送用のキャリアーが出てくる、そして1400以降はCNR1ジャミングに潰されてしまう。1700にジャミングは終わるが、すでにこの時間は1001開始のCNR1は出ていない。
6075kHzのCNR1は中央の番組を中継している地方局と思われるが、ほかの番組が出ていないと確認の手立てがない。数年前この6075kHzはCNR1のほか、一部の時間にチベット語の出ていたこともあった。
49mbでは6200、6185、6145、6035、5970kHzなどで地方局が出ており、6075kHzも復活している可能性もある。さてこの正体は如何に。
もちろん日本での話ではない、何でも反日の中国のこと。軍事パレードをするために、わざわざ祝日にまでするお国柄。デモに参加しやすくするためとか。'70軍事パレードは後にも先にも一回だけということで厳戒態勢が取られている。
その前日、今日9月2日も昨日に続き中央人民広播電台の短波放送はメンテナンスの停波もなく連続して放送されている。通常では火曜日は「中国之声」が、水曜日は「経済之声」が日中停波している。
記念式典、軍事パレードは9月3日0200UTCから国内外に向けて生中継される。CRIもインターネットテレビやラジオを通して、日本語を始め、英語、ロシア語、ドイツ語、朝鮮語、フランス語、ポーランド語、ウクライナ語、マレー語、ラオ語、スペイン語、ヘブライ語、モンゴル語、ベラルーシ語、クロアチア語、アルバニア語、チェコ語、ビルマ語、インドネシア語、トルコ語、イタリア語で放送される予定。
CNR2の一部の周波数は4月26日から止まっているが、今日にいたるも全く出る気配がない。まさかやめたわけではあるまい、とすれば新しい送信機に入れ替えでもしているのか。四ヶ月以上もの連続停波は珍しい。このまま出てこないことを願うばかりだ。
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