2016年02月07日

2月6日「しおかぜ」

6日土曜日1300の「しおかぜ」は7400kHz、ジャミングは出ていないようだが、CRIのビルマ語は良く聞こえている。日本語放送が出ている。八俣からの信号は結構強い。ニュースとニュース解説番組「日本海にかける橋」では、1月28日に開催された緊急集会の模様から。決議案採択の全文が放送された。
 私たちは本日、〈「再調査」から1年半、全被害者を返せ!緊急集会〉を開催した。政府から担当大臣、与野党から元担当大臣にも参加いただいた。

 本年1月4日で、北朝鮮がいわゆる「特別調査委員会」による「再調査」開始を公表し、日本政府が見返りに3つの制裁を解除してから1年半を超えた。しかし、未だに一人の被害者の帰国も実現していない。極寒の地で助けを待つ被害者たち
を思うと言葉を失う。政府は1年半になる4日に、追加制裁の発動や被害者帰国期限の設定を行わなかった。私たちはその時点で、これで全被害者を本当に取り返せるのかと強い怒りと苛立ちを覚えていた。

 その2日後の1月6日、北朝鮮はまたしても核実験の暴挙に出た。政府は国連安保理に追加制裁決議を促し、我が国独自の厳しい制裁も実施するとしている。独自制裁については、自民党の追加制裁13項目案を参考に検討されている。これに
ついても私たちは悔しい思いを持つ。なぜなら、昨年6月、自民党拉致問題対策本部がまとめた同案は、1年を経ても拉致被害者帰国が実現していない場合の方策として立案されたものだからだ。ところが、1年半を過ぎても発動されない中、核実験がなされた途端、それへの対抗措置としてにわかに発動が検討されるに至った。13項目は拉致被害者救出のために準備されたものではなかったのか。これで は拉致問題が置き去りになりかねないと強く憂慮している。

 私たちは1月6日、緊急声明で「拉致問題と核問題両方を解決するという姿勢を堅持すること」を政府に求めた。「拉致被害者帰還を求める交渉を維持せよ」とも主張した。ただしそれは、成果が出ていないストックホルム合意に基づく交渉をただ安易に続けよという意味ではない。すでに私たちは、昨年9月13日の国民大集会で「全被害者の一括帰国の期限を設定し、それが実現しなければ合意を白紙にして、未来を描くことが困難になるような強力な制裁と国際圧力をかけると通告せよ」との決議を行った。

 私たちは本日、「再調査」開始から1年半を過ぎても一人の被害者の帰国すら実現できていない現状に改めて強く抗議すると共に、以下の2点を政府に求める。

1、「再調査」開始後1年半を経ても被害者帰国が実現していないことを理由に明記し、強力な制裁を北朝鮮にかけること。
2、国連安保理で調整中の新たな制裁決議では、その発動理由に必ず拉致を含む人権侵害を明記させること。

平成28年1月28日
「再調査」から1年半、全被害者を返せ!緊急集会参加者一同


続いて在留日本人についての話題。高沢皓司著『宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作』の中で平成5年(1993)ないし6年頃、グループのリーダー田宮高麿が著者高沢氏に語った言葉。場所は平壌のよど号グループの招待所。
金正恩は国産品を愛用せよと言いながら、幹部連中は豪華な外国製品を使っているというデイリーNKからのニュース。1322:25に「日本政府からのメッセージ」が出ている。4回目の核実験をした北朝鮮に厳重な抗議をするという内容。スケジュールの紹介、日本への緊急連絡用電話番号FAXなどがいつものようにアナウンスされている。
後半1330は同内容の朝鮮語放送である。ビルマ語の混信がさらに強くなっている。

1300の「ふるさとの風」は9950kHz、昨日のようなことはなくまあそれなりに聞こえている。この送信に地震の影響はない。もちろん9735kHzも強力に入感している。
この時間は毎日同じ番組が出ている。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、パラオからの電波は今日も強く、受信状態は良好である。この時間は毎日「ふるさとの風」特別番組として、拉致被害者御家族ビデオメッセージに収録されている家族メッセージが出ている。週6日間出ており、2月6日で121回目の再放送である。この番組は2015年9月19日、土曜日からこの時間に放送され続けている。
1600の「ふるさとの風」は9975kHz、ジャミングは聞こえない、パラオの信号は強力である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっている。北朝鮮はこうした事実や大韓航空機爆破事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年4月26日東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」での収録から。同じく飯塚耕一郎さんから、田口八重子さん家族のメッセージが放送された。今日の一曲はない、この番組は2015年10月30日、11月8日、17日、26日、12月5日、14日、2016年1月1日、28日と同じ内容である。
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