2025年04月19日

4月18日「しおかぜ」

18日1300の「しおかぜ」は6165と6040kHzがきわめて強力である。6165kHzの混信もほとんど気にならない。金曜日は日本語放送から、きょうから新しい内容である。
韓国がシリアと国交を樹立したことについての解説。韓国は、北朝鮮を除いて、国連加盟国である191ヶ国と国交を結ぶことになった。今年2月、シリアに代表団を派遣し、国交樹立に対するシリア側の意思を確認してから、約2ヶ月ぶりに国交を樹立した。チョ・テヨル外交部長官は10日(現地時間)、シリアのダマスカスで、シリアのアル・シャイバニ外相と「韓国とシリアの外交関係樹立に関する共同声明」に署名した。
外交部は「これまでシリアは、北朝鮮との関係により、韓国との関係が途絶えていた。両国関係における新しい協力の可能性ができた」と評価した。
拉致問題と労働組合の活動について。
北朝鮮に残留した日本人問題について。
 昨年出版された川島高峰著『北朝鮮帰国事業と国際共産主義運動』(現代人文社)はこの問題にメスを入れた初の書籍とも言えるもので、拉致問題や北朝鮮帰還事業について考える上でもこれは極めて重要であると思います。
 同書のカバーしている範囲は非常に広いのですが、今回は残留日本人問題を中心にして帰還事業と拉致問題を考える会を行うことと致しました。本書の一部が紹介されている。
救出への道コーナーは、作文コンクール2024年中学生部門優秀賞の朗読である。
拉致の黒で曇ってしまった幸せ色の大空 志布志市立伊﨑田中学校 三年 田村源太郎
この作文のタイトルは、僕が「拉致問題に関する中学生サミット」で北朝鮮による拉致問題を多くの人に知ってもらうためのCM劇を制作した際に、僕たちのグループで考えたキャッチコピーだ。僕たちは普段、日本という恵まれた民主主義国家の中で何不自由なく、毎日当たり前のように平和に幸せに暮らしている。そんな何気ない日常の澄み渡ったきれいな幸せ色の大空に、ある日突然、北朝鮮による拉致という黒い雲がかかってしまった。そんな「黒い拉致雲」が一日も早く晴れてほしい。拉致被害者の方々がみな帰国を果たし、また家族と再会して幸せ色の大空のもとで平穏な暮らしを取り戻してほしい。そんな願いを込めた。
 僕は「幸せ色の大空」になぞって、サミットへ参加するために鹿児島から東京へ移動する飛行機の中で体験したことをふと思い出した。あいにくの曇り空で気流が安定せず、僕たちを乗せた飛行機は雲を突き抜けるときには生きた心地がしないほど激しく揺れたが、いざ厚い雲を越えてみるとそこには驚くほど美しくきれいな青空が広がっていた。地上から見たら雲に覆われていた空も、その雲の上ではしっかりと晴れていたのだ。そこに僕は、これは不謹慎だと言われてしまうかもしれないが、祈りの気持ちを込めて拉致された方々の人生を重ねてみたいと思った。例えば拉致被害者のひとり、横田めぐみさん。当時十三歳という僕と近い年齢で北朝鮮に拉致されてから四十七年、いまだに最愛の日本の家族と再会を果たすことができていない状況だが、歳月を経る中で僕には到底想像もできないくらいの厚い雲、つまり絶望や恐怖、苦難を味わったであろうめぐみさんにも、北朝鮮で大切な新しい家族ができキム・ヘギョンさんという娘さんも生まれた。もしかすると、北朝鮮でささやかな幸せを掴んでめぐみさんなりの美しくきれいな青空を見ているかもしれない。い、せめてそうあってほしいと願いたい。
ある日突然、北朝鮮に拉致され家族と再会できないまま何十年もの時が経ってしまっている拉致被害者の方々がいること。そして北朝鮮に大切な家族を奪われ、家族の帰りを待ち続けている拉致被害者の家族の方々がいるということ。この現実と史実を、僕たちは決して忘れてはいけない。拉致は重大な人権侵害であり、断じて許してはならないことだ。この問題の一日も早い解決に向けて、微力な僕に何ができるだろうか。それはこの問題を風化させないために、まずは僕自身がこの問題に関心を持ち続け、そして周りの人たちにも関心を持ってもらえるように働きかけること。そして拉致被害者やその家族の方々の心の平穏と問題解決に向けて一日も早く事態が動き出すことを、祈り願い続けることだろう

日本政府からご家族の声は、松木信弘さんから、2020年収録である。後半1330は朝鮮語放送「富士山は知っている」である。

  
Posted by Hiroshi at 00:01Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze