2023年04月08日

4月7日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は6040kHzが良好である、6165kHzは同波の混信がかなりきつい。金曜日は日本語放送「日本海にかける橋」である。
初めに国連の報告書について。国連人権高等弁務官事務所は3月28日、北朝鮮による拉致などの強制失踪を巡る報告書を発表した。北朝鮮当局に対し、日本や韓国などと協力して調査を行い、被害者の即時帰国を実現するよう求めた。
国連人権高等弁務官事務所は、日本での拉致工作に関与した北朝鮮の元当局者にも聞き取りを実施した。元当局者は、青森県や新潟県での漁師の拉致に関与したと証言。日本や韓国で漁師の拉致は1960年代前半から始まり、80年代まで続いたとしている。
日本関係では、59~84年に在日朝鮮人や日本人配偶者ら約9万3000人が北朝鮮に渡った帰還事業についても記載。北朝鮮が「地上の楽園」と宣伝して帰還者を渡航させた後、日本への帰国を許さず留め置いたことについて、2014年の国連調査委員会報告書を引用し、強制失踪の被害者に当たる可能性があると指摘した。
「救出への道コーナー」は増元照明さんから、めぐみさんへの手紙が読まれている。
 日本では春が訪れ、桜の花が各地で満開を迎えました。この季節になると、46年前の4月、あなたが新潟の中学校へ入学したころを思い出します。
お父さんは、体調を崩して病み上がりだったあなたを連れ出し、咲き誇る校庭の桜を背景に記念撮影をしました。「髪形が整わない」と、少し、浮かない表情をするめぐみちゃんを写した大切な一枚です。
それからおよそ半年後、あなたは北朝鮮工作員に拉致されました。煙のように消えためぐみちゃんの行方はようとして知れず、この写真は警察の捜査や全国に向けた「尋ね人」のため、使われることになりました。
「早く助けて」-。写真のあなたがこう訴えているように感じ、お母さんは、直視することができません。
今年2月の誕生日で、お母さんは、お父さんが天に召されたときと同じ87歳を迎えました。
毎日、一生懸命過ごしています。散歩や買い物を人任せにせず、体力づくりを心がけています。それでも年相応に、老いを感じることは増えました。疲れは取れにくく、歩くのも遅くなりました。
時の流れは、誰にでも平等に訪れます。あなたに再会したら、「すっかりおばあちゃんになって!」と驚かれるでしょうが、天に与えられた命を、まっすぐに生きたいと思っています。
私だけでなく、北朝鮮の奥深い闇の中で救いを待つ拉致被害者、そして日本で待つ被害者の家族も老い、病んでいます。残された時間は、本当にわずかなのです。
いま、お母さんたちは、めぐみちゃんたちを救う手立てを必死に考えています。なぜ、救えないのか。どうすれば救えるのか。
この命を懸けた切望を、国政の方々は感じていらっしゃるのでしょうか。テレビで国会のありようを見ていると、拉致事件がほとんど取り上げられていないことに愕然とします。
重ねて、すべての国民の皆さまにお願いします。
拉致被害者を自分自身や家族と思ってください。救出への思いを声にあげてください。その後押しが扉をこじ開ける力になります。
岸田文雄首相は先ごろ、ロシアに侵攻されたウクライナを電撃訪問し、即時停戦を訴えました。危険を顧みず、国際社会に日本の矜持を示されました。
拉致問題でも、同じように力強く行動し局面を打開していただきたい。異国に46年もの間、捕らわれたままでいる娘の母の、切なる願いを受け止めていただければと思います。
北朝鮮による拉致被害者家族会は親世代が高齢化し、いま、あなたの弟で、双子の拓也と哲也が代表、事務局次長を務めています。その家族会と、支援組織の「救う会」は今年月決断を下しました。
新たな運動方針で、私たち親世代の家族の命があるうちに、すべての被害者の即時一括帰国が実現すれば、日本が北朝鮮へ人道支援を行うことに反対しない立場を明らかにしたのです。
これは家族会にとって、とても重い決断です。
平成12年3月、日本が北朝鮮へのコメ支援を決定したとき、家族会と救う会は強く反対しました。拉致問題解決に危機感を抱き、お父さんやお母さんも街頭で抗議に立ちました。結局、北朝鮮は拉致解決を提起した日本に反発して、情勢は動きませんでした。
北朝鮮との交渉はベールに包まれ、私たちに情報は伝わらず、今も実情はまったく分かりません。人道支援を容認する今回の運動方針は、北朝鮮の最高指導者の決断を求めて、悩みぬいた末にくだされたメッセージです。日本政府が事態を進展させる一助になればという思いもこもっています。
めぐみちゃん。あなたは花々が大好きで、野山を自由に駆け回る女の子でした。命の力に満ちあふれた桜の季節。「一緒にこの美しい風景を眺めたい」という願いは募るばかりです。
最近、あなたのお洋服を久しぶりにひっぱりだして干すと、何とも言えない懐かしい匂いがしました。暗い気持ちに覆いつくされそうになるときもありますが、失われたときを取り戻すため、お母さんは最後の戦いに臨む覚悟です。
めぐみちゃん。どうか身体に気を付けて、元気でいて。お母さんも精いっぱい、日々を生き抜いていきます。

「日本政府からご家族の声」は松木薫さんへ、姉の斎藤文代さんから、2019年12月のメッセージである。後はいつもと同じパターンで、緊急放送ISの後、日本への脱出に関する注意喚起などがアナウンスされている。

1300代の拉致対策本部の朝鮮語と日本語放送は3波とも良好である。15475kHzへのクルド語の混線はない。この時間は毎日同じ番組が出ている。令和4年度北朝鮮人権問題啓発週間作文コンクールから、英語エッセイ部門最優秀賞作品の朗読が出ている。

1430の「ふるさとの風」は15475、9685、9705kHzがクリアーに聞こえている。懐かしい日本の歌は「雨降り」で始まった。「拉致問題解説」は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、平壌で生活していると伝えてきた。その後よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので、ニセ遺骨を出すなど客観的なことは何も示されていない。
「ふるさとの声」は松木薫さんへのメッセージ、お姉さん斎藤文代さんから、2019年12月に熊本で収録したメッセージ。そして2019年5月、東京の国民大集会での収録から。続いて弟松木信弘さんからは2020年12月に収録したメッセージである。次に2019年12月収録のメッセージが出ている。
「今日の一曲」はミュージックボランティア、うらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。お姉さん斎藤文代さんが、うらた剛さんに依頼し松木薫さんへの思いを込めて作られた曲である。台湾送信9705kHzは1458に停波するため尻切れである。この番組は2022年4月8日、28日、5月5日、20日、30日、6月10日、20日、30日、7月12日、22日、8月1日、11日、22日、9月2日、12日、23日、10月3日、14日、24日、11月4日、14日、24日、12月1日、6日、16日、26日、2023年1月5日、16日、27日、2月6日、17日、27日、3月9日、21日、31日と同じ内容である。

  
Posted by Hiroshi at 00:00Comments(0)Shiokaze/Furusato no Kaze