海外からのラジオ放送

A13になってからは、ほとんど変更のない北朝鮮向け放送、激しい北朝鮮からのジャミング攻勢に遭っている。
7月27日現在のスケジュールをまとめた。VOMとCMIは宗教放送局。
日本からは政府「拉致問題対策本部」と民間団体「特定失踪者問題調査会」が放送を行っている。

A13 Broadcasts for the North Korea
"Furusato no kaze" in Japanese
1330-1357 9950TWN
1430-1500 9960PLW
1600-1630 9780TWN

Nippon no kaze "il bon ue baram" in Korean
1300-1330 9950TWN
1500-1530 9975PLW
1530-1600 9965PLW

JSR Shiokaze via YAM
1330-1430 5985kHz
1330-1400 1...... Japanese
1330-1400 ..3.... Chinese
1330-1400 ......7 Korean
1330-1430 .2.45.. Japanese
1330-1430 .....6. English
1400-1430 1.3.... Korean
1400-1430 ......7 Japanese
2000-2100 5910kHz
2000-2030 1...... Japanese
2000-2030 ..3.... Chinese
2000-2030 ......7 Korean
2000-2100 .2.45.. Japanese
2000-2100 .....6. English
2030-2100 1.3.... Korean
2030-2100 ......7 Japanese

FNK Free North Korea Radio
1430-1630 11570

NKR North Korea Reform Radio
1400-1600 7585, 9380

ORNK Open Radio for North Korea
1230-1430 11565, 15700
2100-2200 7480
1900-2000 774MW

RFC Radio Free Choson
1200-1400 11540, 15720
2000-2100 7505

VOM Voica of Martyrs
1600-1730 7515

CMI Voice of Wilderness
1300-1400(Su.1430) 11860
1900-2000(Sa.2030) 7375
1900-1930 Mon.Wed. 1566MW
1620-1635 Thu.Fr. 1188MW
  

一部止まっていたスーパージャミングのうち6003と6015kHzが26日0350から再開している。また6015kHzが聞こえなくなってしまった。
3912と3985kHzはすでに7月23日から復活している。これで無意味な垂れ流しも含めすべてのスーパージャミングが出ていることになる。
N.Korea super-jamming
3912, 3985, 4450, 4557, 6003, 6015, 6348, 6360, 6480, 6518, 6600

ジャミングの開始終了は、3912と3985、4450と4557、6003と6015、6348と6360と6480、6518と6600kHzの5ブロックで、それぞれ各周波数が同時にジャミングを出している。したがって3912kHzが止まれば必ず3985kHzも止まるということになる。

3480kHzへのジャミングは約100Hzずれた無変調キャリアーが出ているのみで影響はほとんどない。Voice of Koreaもすべての周波数が聞こえている。
この時期、北朝鮮にとっては何が何でも電波を止められない事情がある。
  

夏にはお化けの話はつきものだが、韓国のお化けはとき所を問わず年中出ている。一番顕著なのが、9570kHzの出ている0800-1100と9805kHzの日本語が出ている0900-1100の間、これらが重なる時間は2時間だが、9770kHzも早くから無変調キャリアーを出しているのでこれら3波の競演で35kHz間隔でKBSがびっしり聞こえている。
9840kHzではVOVではなくKBSのベトナム語が聞こえている。当然9805kHzも日本語のバックでベトナム語が聞こえる。
以前にも書いたが、スプリアスの中で10040kHzが一番強いのは9805と9570kHzの相互変調波のため、したがって1100に両波が止まるためお化け大会は終了する。
同様の現象は1600以降も9515、9640、9740kHzで起きている。
KBSといえば6015kHZの朝鮮民族放送（韓民族放送）が、北のジャミングが止まっていることから終日よく聞こえている。

VOKの9650kHzが24日1100の放送からようやく再開した。この時間海外向けはすべて聞こえている。
  

といってもすべてが止まっているわけではない。「しおかぜ」や「ふるさとの風」には最優先でジャミングがかけられている。
その一方で何も出ていない周波数への垂れ流しを続けているなど、やっていることが支離滅裂。7月20日以降、いわゆるスーパージャミングの内、3912、3985、6003、6015kHzが出ていない。本来の「人民の声」「希望のこだま」「KBS韓民族放送」がクリアーに聞こえている。
北朝鮮は宗教局を含めすべての朝鮮語放送にジャミングをかけている。

海外向け「朝鮮の声」も引き続き2波の停波が続いている。23日は0700以降の9650と9445kHzが止まっている。同じ送信機がすべての時間止まっているわけではなく、特定の時間だけ出ていないことから、メンテナンスなどではなくただ単に停電で電波が出さないだけのようにもみえるが。

3912と3985kHz、そして6003と6015kHzは同時にジャミングが出てくる周波数、この4波が全時間止まっているのはなぜだ、停電だけではなく別の要因もありそうだ。

Voice of Korea
July 23 0800~0900~
9650 off
9445 off

July 23 1000~1100~
9650 off
1000台は9650kHz以外はすべて聞こえている。
1300台は、海外向けは6波が使われているが全てON AIR。ジャミングと各言語がミックスしているの変わりない。

VOKはこれまでWRNからオンデマンド放送を行っているが、実際の短波放送を受信した品質の悪いソースだった。
ところが7月19日以降衛星ラジオと思われるノイズのない音声が出ている。しかしローカットされた電話回線並みの音質である。
英語のほか、アラビア語、フランス語、中国語、ロシア語を聞くことができる。
  

依然として停波が続いているが、止まっているのは2波程度に減ってきた。ジャミングと複数言語がミックスして聞こえるのは相変わらずである。
このほか長時間出ている3912、3985、6003、6015kHzのスーパージャミングが昨日から止まっている。

0700からの日本語放送は引き続き9650kHzが止まったままである。
7月22日、Voice of Koreaの止まっている周波数をチェック。

Voice of Korea
July 22 0400~0500~
13760 off
9730 off
9445 off

July 22 0600~
13760 off
9445 off

July 22 0700~
9650 off

July 22 0800~0900~
9650 off
9445 off

July 22 1000~
15180 off
11710 off
9650 off

July 22 1100~
11710 off
9650 off
9445 off

July 22 1300~
1300以降は11710kHzを含めすべての周波数が聞こえている。
3912、3985、6003、6015kHzのスーパージャミングは止まっている。

July 22 2000~
9425 off

Jul.22 2100~
9650 off
9445 off
  

昨日に続き21日も2～3波が出ているのみ。それも音質が悪く単なるノイズ発生器と化している。
0300台はまともに中国語も聞き取れない劣悪音声。0400に7220kHzが出てきたが過変調な英語が何とか聞き取れる状態。

July 21 0300
15180 off
15105 Chinese
13760 off
13650 Chinese
11735 off

July 21 0400
15180 off
15105 French
13760 off
13650 French
11735 off
9730 off
9445 off
7220 English

0500、0600台も7220kHz以外は全く音になってない。5波が止まったままである。
そして0700台、昨日同様ロシア語だけは出ている。
July 21 0700~0800~
15245 Russian
13760 Russian
11865 off
11735 Russian
9875 off
9650 off

July 21 0900~
11865 Japanese
9650 off
9445 off
7220 Korean
6070 Japanese
3250 Japanese

July 21 1000~
15180 off
13650 English
11865 Japanese
11735 English
11710 off
9650 off
6070 Japanese
3250 Japanese
621 Japanese

July 21 1100~
13650 French
11865 Japanese
11735 French
11710 off
9650 off
9445 off
7220 Chinese/French mix
6070 Japanese
3250 Japanese

1300からは11710kHzが止まっているのみで他はすべて聞こえている。ただすべてに中国語が混ざって聞こえている。
July 21 1300~
15245 English/Chinese mix
13760 English/Chinese mix
13650 Chinese
11735 Chinese
11710 off
9435 English/Chinese mix
1400以降も11710kHzが止まっているが9425kHzを含めすべて、聞こえている。全て音声が混ざっていることに変わりはない。朝鮮語、仏語、露語そしてジャミングと混戦模様、放送の体をなしていない。1300以降は電力供給が行われているようだ。
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「朝鮮の声」がまた止まっている。20日は各時間とも2波が聞こえるのみで他はすべて止まっている。国内向けとジャミングはすべて聞こえている。荒唐無稽な放送はこのまま出ないことを願うばかりだ。

7月20日1500は9890と11645kHzのアラビア語が出ているだけ、過変調で音が割れ極めて質の悪い電波を出している。さしずめパキスタン、エジプト並といったところか。
もっとも中継波の3250kHzはロシア語がクリアーに出ている。
15245 off
13760 off
12015 off
11710 off
11645 Arabic
9890 Arabic
3250 Russian
621 Russian

July 20 1600
15245 off
13760 off
12015 off
11710 off
11645 English
9890 English
3250 German
621 German
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11865kHzと言えば「朝鮮の声」日本語放送の周波数。ところが20日は日本語放送が終了し、また1400から11865kHzでロシア語が出ている。
そこで他の周波数をチェック、1500台は、

May 20 1500 VOK
15245 English
13760 English
12015 off
11865 Russian
11710 English
11645 Arabic
11635 Arabic
9435 English
9425 Russian
と言うことで12015kHzが出ていない、この周波数は11865kHzと同じ送信機で、日本語放送終了後も周波数設定を変えずに出しているようだ。
このため1500の12015kHzはモンゴルの日本語放送がクリアーに聞こえている。
多分北のミス送信だろうがこのまま11865kHzで出てほしい。

そのミス送信は1600のドイツ語も続き、1627:22に突然停波、1628:45に12015kHzへキャリアーが出てきた。1629:05にドイツ語の途中から音声が出てきた。その後は2050までいつものように出ていた。
やはり周波数の設定ミスに気付いて12015kHzへ切り替えた。このミス送信、どんな処罰を受けるのだろう？、たぶん誰も知らないということで何もなし。
停電でいくらでも止まっていることに比べたら、電波が出ているだけまし。そして2100の日本語は11865kHzで始まった。


  

海外向けはすべて新しい送信機に移行したようで、周波数変動もない。海外でも6100kHzの送信機について取りざたされているが、先日6100と6070kHzが同時に出ていた日を除き、この朝鮮中央放送を出している送信機はこれまでと同じと推測できる。

April 21 0900 VOK
11865.001 Japanese
9650.000 Japanese
9444.997 Korean
7219.997 Korean
6069.990 Japanese
3249.998 Japanese

11680.000 KCBS
9665.003 KCBS
6400.001 PBS
3319.998 PBS
3219.972 KCBS
2850.000 KCBS
2349.759 KCBS
国内向け3320、3220、2350kHzは古いままだろうな。
  

韓国からの気象放送が5855.6kHzで聞こえている。これまでは約2kHz上で聞こえていたが、いつから下がったのだろう。
この気象局、2011年12月14日以降音声による気象通報を出している。英儀、中国語、日本語、韓国語で出ている。キャリアー付きのSSB波である。したがってAMモードでも復調は出来る。LSBでは音声は殆んど聞こえない。
各言語の時間はバラバラで、ローテーションも時間によって違うようだ。

これ以外の7433.5、9165.0、13570.0kHzは同じ韓国からの気象FAXが出ている。

昨日18日からRadio Free Sarawakがまた15430kHzへ戻っている。周波数偏差から見る限り送信サイトはいままでと同じである。