海外からのラジオ放送

北朝鮮向け短波放送は、「しおかぜ」がこのところよく周波数を変えている。しかしすぐにジャミングは追従することができず数日後からしかかけてこれないようだ。周波数変更など即座にできるはず、にも拘らず以前の周波数にいつまでも出し続けるのは、ただ単に実際に放送している周波数が把握できていない証拠だ。
対北放送すべてにジャミングは出ているはずだが、スキップしていたり、電力不足で出ていない時がいくらでもある。

9775kHzの「自由朝鮮放送」はフィリピンのRadio Veritas Asiaの送信機から出ている。RVAは3台の短波送信機で毎日放送している。このうち1台の送信機の空き時間があり、このRFCと1100-1230の15420kHzのRadio Free Sarawakがここから中継されている。
RVAの1400台は3台の送信機から放送が出ているが、このうち1台はバチカン中継である。

B13 Broadcasts for the North Korea
"Furusato no kaze" in Japanese
1330-1357 9950 Tamsui
1430-1500 9960 PLW
1600-1630 9780 Tainan

Nippon no kaze "Il bon ue baram" in Korean
1300-1330 9950 Tamsui
1500-1530 9975 PLW
1530-1600 9965 PLW

JSR Shiokaze via YAM
1330-1430 5985kHz, January 16~
1330-1400 1...... Japanese
1330-1400 ..3.... Chinese
1330-1400 ......7 Korean
1330-1430 .2.45.. Japanese
1330-1430 .....6. English
1400-1430 1.3.... Korean
1400-1430 ......7 Japanese
1600-1700 5910kHz, January 16~
1600-1630 1...... Japanese
1600-1630 ..3.... Chinese
1600-1630 ......7 Korean
1600-1700 .2.45.. Japanese
1600-1700 .....6. English
1630-1700 1.3.... Korean
1630-1700 ......7 Japanese

FNK Free North Korea Radio
1530-1630 6275

NKR North Korea Reform Radio
1300-1500 9380
1400-1600 7590

ORNK Open Radio for North Korea
1230-1430 9910
2000-2100 7470

RFC Radio Free Choson
1400-1600 9775 Palauig(R.Vertas Asia)

VOM Voica of Martyrs
1600-1730 7515

CMI Voice of Wilderness
1300-1400(Su.1430) 11860 Trincomalee
1900-2000(Su.2030) 7375
  

北朝鮮の意味不明のスーパージャミング、6135kHzは毎日1500前後から1900前後までジャミングを垂れ流している。1500にVOAの英語が出ているがこの時間から出している。約4時間6003kHzのジャミングを止めてまでこの6135kHzへ出す目的は何なのか。
意味不明は6435kHzでも起きている。1528-1630の間だけジャミングが毎日出ている。同時刻6275kHzはFNKへのジャミングも出ている。これは6250kHzのジャミングを止めてここへ移動している。
6003と6135kHzの切り替えは瞬時に行われている。切り替わった瞬間約2~3秒は無変調キャリアーですぐノイズを出してくる。

January 16
0356:34- 6003, 6015
1711:20-1858:38 6135, 6015
1858:40-0000:50 6003, 6015

January 17
0354:39-1155:41 6003, 6015
1155:42-1501:28 5890, 6015
1501:28-1748:53, 1757:01-1854:47 6135, 6015
1854:48-0001:38 6003, 6015

January 18
0355:18-1157 6003, 6015
1157-1456 5890, 6015
1457:25-1903:05 6135, 6015
1903:05-0001:05 6003, 6015

January 19
0352:11-1158 6003, 6015
1158-1459:19 5890, 6015
1459:20-1852:51, 1900:59-0003:49 6135, 6015

January 20
-1534:46 5890, 6015
1534:47-1857:01 6135, 6015
1857:01-0001:54 6003, 6015
  

北朝鮮のいわゆるスーパージャミングの様子が少し変化しているようだ。2~3波まとめてのON-OFFはこれまでと変わりないが、その中の一波だけが他の周波数へ移動するなどきめ細かくなってきた。
6250と6348kHzへのスーパージャミングは同時に行動をしている。ただ0603にスーパージャミングへ切り替わるまでの6348kHzへは明らかに別送信機から、上下31kHz間隔にスプリアスを出しているノイズジャミングが出ている。
6003と6015kHzはこれまで通り0356頃同時に出てくる、6600と6518kHzも共同行動をしている、ただ6600kHzへは0444:41に「しおかぜ」へのジャミングと同じものを出している。したがって6600kHzはジャミング2種類が出ていることになる。

1月16日、スーパージャミングの出現の様子。
6003, 6015 0356:34-スーパージャミング出現、0000:50に停波。途中6003kHzへのジャミングは1300過ぎには確認できない、これと引き換えに6135kHzで聞こえ出す。
6317, 6348, 6379 0356:15-0438:28, 0451:43-0603:05,
6250, 6348 0603:08-スーパージャミング出現。6250kHzは1528:40に停波した、そして6275kHzへ1528:53に出現。
6348, 6379, 6410 0441:41-0451:43、ノイズジャミングとスプリアスの出ている周波数、0555希望のこだま放送開始。
6518, 6600 0455:48-スーパージャミング出現、0458人民の声放送開始。2302:09に停波した。
6135 1300-1858:38 スーパージャミング出現。この後6003kHzへ瞬間移動した。
6275 1528:53-スーパージャミング出現。FNKの方が強い。1630に6250kHzへ瞬間移動した。
6250 0603:08-1528:40, 1630-2159:44 スーパージャミング。2142:35に「統一のこだま」キャリアー出現。三つ巴状態。2159:44スーパージャミング停波。

6003と6135kHzは同じ送信機からのジャミング。
6250と6275kHzも同じ送信機から。



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毎日3時間3部構成（1 部朝鮮の今日と明日、2 部社会教育放送、3 部文化放送）の番組を出していた「自由朝鮮放送」RFCは1月1日から9300kHzの使用をやめ2時間の放送に短縮された。

1400の9775kHzは同波のCNR2を抑えて強力に聞こえている。通常対北放送は放送開始前からキャリアーだけを出すこともあるが。この9775kHzは数分間音楽を流している。ちょうどRTIが放送開始前に流すように。一応タジキスタン送信らしいが、なんとなくそれらしくない始まり方である。

Radio Free Chosun:
1300-1400 9300 Jan.1~ cancelled
1400-1600 9775

7日は6275kHzの「自由北朝鮮放送」FNKが10kHz上の6285kHzでも出ていた。2波とも同じ番組、1630終了である。
Free North Korea Radio
January 7:
1530-1630 6275, 6285
  

ここしばらく停波することのなかったスーパージャミングが1月2日は断続的に停波している。特に2200台はすべてのジャミングが聞こえない、スキップしているわけではなく電波そのものが出ていない。

「しおかぜ」へのジャミングも、1日は出てきたが、2日は全く姿を見せなかった。
3480kHzはいつものキャリアージャミング、4450と6348kHzは通常2波出ているうちの弱い方のジャミングは出ている。

3912、3985、4557、6003、6015、6348、6518、6600kHzはスーパージャミングが出ていない。6003kHzなどへのスーパージャミングは1159に停波、1859:45に回復するも2159にまた止まっている。

海外向け放送も2100台は出ていたが、2200台は3250、7235と7580kHzが出ているのみ。これ以外の7570、9445、9650、9875、12015kHzは停波している。

2235から2240にかけ、日本語の9650kHzをはじめ全ての海外向け周波数とスーパージャミングは復活している。3250kHzは終夜止まることなく出ている。

6250kHzへの自爆ジャミングは出ていない。2200からの放送も「統一のこだま」が「希望のこだま」を完全につぶしている。

  

しばらく6250kHzには北朝鮮からのスーパージャミングは出てこなかったが、一週間ぶり16日からまた本格的に出してきた。6350kHz付近でスプリアスをまき散らしていた送信機を整備、ジャミングを出す体制が整ったのか。しかしこれも短時間出ては停波を繰り返しており、電力不足を露呈している。

6250kHzへスーパージャミングは、6275と6348kHzへも同時に出ており相変わらず3波同時にしか出せない送信機みたい。16日1400まではジャミングは無く、統一のこだま放送終了後、1405に3波同時に出てきた。2分後に停波、それでも1410過ぎに再開したときは6275kHzへは出さずに6348kHzとの同時運用である。

12月16日1430現在スーパージャミングの出ている周波数は;
3912、3985、4450、4557、6015、6250、6348、6518、6600
この時間いつも出ている6003kHzへのジャミングが止まっている。
1530以降また6275kHzの「自由北朝鮮放送」へジャミングが、しかし6348は止まってしまった。

16日1450から15520kHzに1kHzの連続トーンを出す強力なキャリアーが出てきた。1503:36にトーンは消え1204:58に停波した。14日に聞こえた15515kHzは静かである。
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自由朝鮮放送は張成沢粛清事件を受けて連日特集番組をうち詳細を伝えている。チャンソンテク解任から処刑されるまでRFAも詳細を伝えているが、RFCもこれを引用する形で報じている。
処刑された日にちについては、すでに12月5日に執行されたとも伝えている。

「自由朝鮮放送」は毎日3時間、1300-1600に一時間番組を3部に分けて放送している。北からのジャミングはほとんどわからない、おそらく出ていないのではないか。1400の放送はCNR2とけんかしているが、総じてRFCのほうが優勢である。この時期CNR2がスキップ状態である。

RFC Radio Free Chosun
1300-1400 9300
1400-1600 9775

当ブログへのアクセスがちょっと異常、14日も日本時間朝8時現在で早くも200を突破、ここ10年間の一日平均100前後から見ると不気味。
  

北からの｢統一のこだま｣放送と韓国の｢希望のこだま｣放送がぶつかり合っている6250kHz、韓国はジャミング代わりに出し始めたVOHに対して、北朝鮮もスーパージャミングを出し始めたが、12月9日以降北からのジャミングが止まっている。

6250kHzへジャミングを出すことは自らの放送にもジャミングをかけることになるのでやめたのか、それともただ単に電力不足で電波が出せないのか。
このところ｢しおかぜ｣に対するジャミングも聞こえないが、単にスキップしているだけと見るには合理性に欠ける点も見受けられる。

｢希望のこだま｣の放送時間外、0400-0600の｢統一のこだま｣に対しては韓国がこの時間だけノイズジャミングを出している。一方｢希望のこだま｣は0550頃に始まっており、0600までの約10分間だけ3波が重なり合っている。
  

南北のジャミングと朝鮮語の三つ巴チャンネルと化した6250kHz、9日は北のジャミングが出てこない、0550に始まっている「希望のこだま」放送がクリアーに聞こえている。

昨日8日は「統一のこだま」放送の出ている時間帯の0528:10に北はスーパージャミングを出して自爆している。9日はいつものように0359に放送開始、0602に終了している。
韓国のジャミングは0359:50に出現、途中0458:50に停波したが0533:42に再開、0550:03にジャミングは止まった。「希望のこだま」放送は0547にはキャリアーを出してきた、0550:30に開始。
北からのジャミングは出ることはなく「統一のこだま」終了後は混信もなく強力に聞こえている。
12月9日0458現在の6250kHzの拡大スペクトラム

1200に始まったEOUもVOHと混信しながらよく聞こえている。自爆スーパージャミングはこの時間も出ていない。

12月9日0600前後の「統一のこだま」終了と「希望のこだま」の様子。

15400kHzのBBCWSは9日もWorld Service Special editionを出している。送信所はどこだろう。1000-1600に出ている模様。

  

11月26日に聞こえた6250kHzの韓国の「希望のこだま」放送、同じ周波数に出ている北朝鮮の「統一のこだま」放送のジャミングとして出してきた放送である。
さらに北朝鮮はこの「希望のこだま」放送を妨害するために、あのスーパージャミングを12月2日から出してきた。一日3回放送している「統一のこだま」放送の出ている時間帯は三つの電波が重なって出ていることになる。

2400には「希望のこだま」とジャミングがが終了、やや遅れ0005には「統一のこだま」の電波も止まり、静けさを取り戻す。あとは1kHz上のビーコンが出ているのみだ。
再び0344頃から「統一のこだま」がキャリアーを出し始めいつものパターンで放送開始、韓国のジャミングが0357:45に出てくる。北のジャミングと同じタイプのノイズジャミングである。
そしてまだ「統一のこだま」が出ている0551頃に北からのスーパージャミングが出る。その陰から、4日は0552に「希望のこだま」のアナウンスが出てきた。ジャミングで完全にかき消されている。

6250kHz
0358-0600 South Korean Jamming
0400-0605 Echo of Unification
0550-2400 North Korean Jamming
0555-2400 Echo of Hope
1200-1405 Echo of Unification
2200-0005 Echo of Unification