20日1300の「しおかぜ」は5965と6040kHzが聞こえている。5965kHzはCHR1がバックで聞こえている。6040kHzは5kHz上のジャミングでややノイジーである。
最初に「拉致確実」について。10月20日、これまで通称「救う会認定」と言われていた寺越昭二さん・外雄さん・武志さんと福留貴美子さん及び小住健蔵さんについて、調査会ではあらたに「拉致確実」というカテゴリーを作り今後対応していくことになった。
寺越昭二さん・外雄さん・武志さん
寺越昭二さん(昭和2年-1927-3月31日生まれ)・外雄さん(昭和14年-1939-2月7日生まれ)・武志さん(昭和24年-1949-9月21日生まれ)は昭和38年(1963)5月12日石川県能登半島西岸の福浦漁港を漁船「清丸」(1.5トン)で出港したまま行方不明になり、翌13日沖合で船だけが発見された。昭二さん・外雄さんは兄弟(次男・四男)、武志さんは長男太左ヱ門さんの息子。海難事故として処理され戸籍も抹消されたが事件から24年経った昭和62年(1987)1月に外雄さんの手紙が突然石川県に住む姉に届き、外雄さんと武志さんの生存が明らかになった。
武志さんの母寺越友枝さんは関係者のところを奔走し同年7月夫太左衛門さんとともに北朝鮮を訪問、外雄さん・武志さんと24年ぶりの面会を果たす。今に至るまで家族が平壌で面会できた唯一のケースであり、友枝さんはその後も数十回訪朝して武志さんに会っている。外雄さんは平成6年(1994)北朝鮮で亡くなったとされる。昭二さんについては北朝鮮の発表は昭和43年(1968)病死したとしているが、元工作員安明進氏の証言によれば事件当時抵抗して射殺された可能性もある。
武志さんは北朝鮮の女性と結婚し現在平壌で暮らしている。平成14年(2003)、5人の拉致被害者帰国の前に北朝鮮人として日本を訪問するという形で一時帰国を果たしたが、その後状況は変わっていない。本人が北朝鮮にいるのだから拉致は間違いないのだが、武志さんは公式的には「自分は拉致されたのではなく海難事故に遭ったのを北朝鮮の船に助けられた」と言わされており、それを否定することのできない友枝さんの意向を理由に拉致認定をしていない。
福留貴美子さん(昭和27年-1952-1月1日生まれ)
昭和51年(1976)7月、当時24歳でモンゴルに行くと言い残して出国後行方不明になる。当時社会主義圏のモンゴルには入国が難しく、騙されて北朝鮮に連れて行かれたものと思われる。北朝鮮でよど号ハイジャック事件(昭和45年)犯人の一人岡本武と結婚。昭和55年(1980)3月一度日本に入国したが、高知の実家に行こうとして無理矢理北朝鮮に戻らされたものと見られている。
小住健蔵さん(昭和8年-1933-10月生まれ)
北海道出身で東京都板橋区などに居住。昭和54年(1979)年に戸籍を足立区西新井のアパートに変更しており、「朴」を名乗る北朝鮮工作員が小住さんの身分を盗用する「背乗り」を行っていたことが明らかになっている。「朴」ことチェ・スンチョルは蓮池薫さん・祐木子さん拉致の実行犯として国際指名手配されている。
「拉致確実」を設ける理由
5人は平成15年(2003)1月10日の調査会発足当時、すでに拉致は間違いないとされていた。そのため調査会の特定失踪者リストからは除外されており、一方政府認定も受けていないという中途半端な状況になっていた。調査会では調査は政府認定拉致被害者まで含めて行っており、もちろん5人についても同様だが、新たにリストに加えることによって情報収集や政府への要請等を強化するきっかけとしようとするものである。
なお、寺越昭男さん・北野政男さん・内田美津夫さんは家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)に入っており、その活動は従前と変わらず続ける。福留さんについてはすでに同級生等福留さんを直接知る人などで故郷高知を中心にあらためて問題のクローズアップを図る。小住さんは北海道にご兄弟がおられるとされるが、今後可能であれば連絡をとり対応を考えたい。
韓国の核武装に関するニュース。10月16日の朝鮮日報からの報道。救出への道コーナーは増元照明さんから、「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録in鹿児島へ行ったこと。東京モノレールの車内アナウンスなどを紹介していた。
「日本政府からご家族の声」は横田めぐみさんへ、横田拓也さんから、国際シンポジウムでのメッセージが出ている。あとはいつもの日本への脱出に際しての注意喚起が告知されている。
後半1330は同内容の朝鮮語放送である。
1300代の日本政府制作番組は各波良好である。この時間は日本語・朝鮮語とも毎日同じ番組である。この時間の番組は拉致対策本部のサイトでいつでも聞くことができる。
1405-1435の「しおかぜ」は5935と7295kHzが良好である。先週1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。開始と終了は「しおかぜ」の日本語アナウンスが出ている。
1430の「ふるさとの風」は台湾送信の9685と9705kHz、タシケント送信の15475kHzも強力である。懐かしい日本の歌は「ずいずいずっころばし」である。
拉致問題解説は松本京子さんについて。2006年11月20日に17人目の拉致被害者に認定された。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま拉致され行方不明に、2002年の日朝首脳会議や2006年の日朝実務者協議で北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。地元での救出活動や29歳で拉致された経緯などが紹介されている。
「ふるさとの声」は松本京子さんへ、2020年6月電話収録されたお兄さん松本肇さんからのメッセージが出ている。続いて2020年1月島根県で開催されたふるさとの風・しおかぜ共同公開収録したメッセージ。そして2019年5月東京で開催の国民大集会での収録から。
今日の一曲は1995年のヒット曲、岡本真夜の「TOMORROW」である。
この番組は2023年4月3日、14日、24日、5月4日、16日、26日、6月5日、15日、26日、7月6日、17日、28日、8月7日、17日、29日、9月8日、18日、28日、10月10日と同じ内容である。