1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」は7295kHzが良好である。9705kHzは若干弱いが聞こえている。5895kHzは変調が異常をきたしている、送信側で分かっているはずなのに何もしない、これもずさんな放送だろう。いつまで続ける気なんだ。月曜日から一部新しい内容である。
「ふるさとの風ニュース」は政府拉致問題対策本部が全国の中高生を対象に北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2020を実施、昨年12月12日に表彰式が行われた。入賞作品の中から高校生部門最優秀賞の愛媛県立今治北高等学校2年 山口凜華さんの朗読である。
「私は、拉致されるために生まれてきたわけではない」
彼女の想いを代筆するならば、私はこの一文に託す。
めぐみちゃん、と優しく呼ぶお母さん。いつも嬉しそうに私の写真を撮ってくれるお父さん。やんちゃだけど可愛い弟達。みんなは、私にとってかけがえのない大切な家族。大好きなみんなに会いたい。会いたい。
昨年十一月、私は、新潟県のめぐみさん拉致現場を訪れた。閑静な住宅街が広がる、至って普通の街並に見えた。しかし付近には、事件の情報提供を訴えるための看板が立てられてあり、異質を放っていた。アニメ「めぐみ」で見た光景と重なり、歩くにつれ胃の辺りがずしんと重く感じた。私が歩いたこの道で、めぐみさんの運命が変わった…。中学校から徒歩で下校中に拉致されためぐみさん。午後六時三十分に二人の友達と学校を出た後、未だ家に戻っていない。変わらない現状、変わらない苦しみ。時は無情に進み、一番恐れていたことが起こった。
―横田めぐみさんの父、横田滋さん永眠―
ニュース速報で飛び込んできた文字は、私を一気に震撼させた。滋さんは、十三歳のめぐみさんの記憶を塗り替えることができないまま旅立ってしまった…。滋さんの涙が私の涙と重なった。
滋さんのように再会できないまま亡くなる拉致被害者家族は珍しくない。私達多くの国民は、この事実に気づかないで、或いは知っていたとしても何も働きかけてこなかった。滋さんの訃報に日本中が涙を流しただろう。しかし一時的な涙は同情の域を脱せず、どこまでいっても他人事だ。四十三年間変わらない世に疑問を持たず、傍観し続けた結果が今である。悪いのは当然拉致をした側だが、それを正すべきは私達国民の責任でもあるのだ。
国の問題として大きく捉えつつも、一個人にできることは沢山ある。国際シンポジウムに参加し、世界中の拉致被害者家族の生の声を聞くこと。こうして作文にして想いを投稿することも、そのひとつだ。些細な事からでもいい、自分にできることを諦めてはいけない。この問題に終止符を打つためには、政府と連携する意思が国民一人一人に必要なのだ。今一度問う。「拉致」という不条理で非人道的な行為を、このまま黙って風化させて良いのか?答えは大きく「NO!」である。北朝鮮に拉致行為を認知、謝罪させ、今後二度とこのような過ちを起こさないと約束させる必要がある。誰もが当たり前に保障された人権を保有し、安心して暮らせる世界を。一刻も早く、全ての拉致被害者を解放しそれぞれが在るべき故郷へ。
「私達は自由を備えて生まれてきたはずだ!」
ふるさとの唱歌は「思い出のアルバム」が出ている。今回も曲名アナウンスは出ていない。途中カットはなく最後まで。
「今週の一曲」朝鮮語はGO-BANG'S 「あいにきて I・NEED・YOU!」とチェッカーズの「夜明けのブレス」の2曲が出ている。昨年10月にも登場している。日本語放送は1975年のヒット曲バンバンで「いちご白書をもう一度」、2019年12月以来の登場である。1345に周波数アナウンス、1350からエンディングテーマ曲が1357まで流れている。
1300の「しおかぜ」は7285と6085kHzが聞こえている。ジャミングはわからない。月曜日は失踪者家族から寄せられた手紙の一部が読み上げられている。この番組、通常は火曜日にでているがなぜか一日早い。
1996年4月14日名古屋市で失踪の安西正博さんへ、お父さんの茂雄さんから、
2002年3月3日東京都荒川区で失踪の宮本直樹さんへ、お父さんの正栄さんから、
1983年12月28日大阪府堺市で失踪の山内和弘さんへ、お父さんの治男さんから、
1975年3月23日大阪市で失踪の竹内久美子さんへ、叔母さんの竹内春代さんから、
1987年12月末、埼玉県大宮市で失踪の佐々木正和さんへ、お姉さんの美智子さんから、
1998年5月12日福井県越前町で失踪の林雅俊さんへ、お父さんの俊雄さんから、
1956年1月14日徳島県美馬町で失踪の戸島金芳さんへ、妹さんの関谷美智子さんから、
1976年8月10日福島県原町市で失踪の坂上良則さんへ、お姉さんの舟山キヨ子さんから、
1985年10月1日青森県弘前市で失踪の木本佳紀さんへ、お母さんの和子さんからのお手紙、
1960年6月19日東京都江戸川区で失踪の山下平さんへ、妹さんの鴇崎幸江さんと林田美津枝さんから、
1975年8月北海道札幌市で失踪の山田妙子さんへ、妹の阿部順子さんから手紙、
1954年4月22日石川県で失踪の小西能幸さんへ、お姉さんの黒川敏枝さんからの便り、毎日放送している短波放送を聞いてほしいと訴えている。
非公開のOさんへ、妹さんからの手紙
1324:50に「日本政府からのメッセージ」が出ている。後半1330からも日本語で失踪者家族からの手紙が読まれている。
1967年1月28日北海道釧路市で失踪の吉田雪江さんへ、姉の及川静江さんからの手紙、
1952年10月27日京都市で失踪の渡邊晃佐さんへ、弟の訓秀さんから、
1991年3月28日韓国で失踪の大政由美さんへ、お母さんの悦子さんから、
1994年2月3日フィリピン東方海域で失踪の仲桝忠吉さんへ、妹さんの與那原一子さんから、
1963年6月川崎市で失踪の高橋太一さんへ、お姉さんの大湖弥代江さんから、
1966年7月失踪の小林榮さんへ、弟さんの七郎さんから、
1977年9月16日下関で失踪の安村(尹)文夫さんへ、お姉さんの中島政子さんから、
1969年11月4日東京都渋谷区で失踪の上田英司さんへ、お母さんの貞子さんから、
1988年失踪の林田幸男さんへ、奥さんの雪代さんから、
2001年失踪の賀上大助さんへ、お母さんの文代さんから、
1998年失踪の中村三奈子さんへ、お母さんのクニさんから、
1953年失踪の徳永陽一郎さんへ、お姉さんの森川洋子さんから、
1976年失踪の国広富子さんへ、妹さんの辻口文子さんから、
1996年失踪のMさんへ、お父さんのKさんからの手紙
以上の方々の手紙が読まれた。1354:50にも「日本政府からのメッセージ」が出ている。番組本体は6年以上前と同じだが、日本政府からのメッセージは2018年に更新されている。
日本政府からのメッセージ内容は以下の通り。
「日本政府からのメッセージです。1970年代から1980年代にかけ、多くの日本人が不自然な形で行方不明となりました。北朝鮮は2002年9月の第一回日朝首脳会談において、初めて拉致を認め謝罪し、再発防止を約束しました。同年10月には5人の拉致被害者が24年ぶりに日本に帰国しました。しかし残された被害者の方々は、今なお全ての自由を奪われ、長きにわたり北朝鮮にとらわれたままの状態で現在も救出を待っています。
北朝鮮による日本人拉致問題は日本政府にとって最重要課題であり、最優先で解決すべき問題です。すべての拉致被害者の方々が、一日も早く帰国を果たし、再開を待ちわびるご家族と再び抱き合うことができるよう、日本政府はあらゆる施策を駆使し、全力で取り組んでいきます。
日本政府は日本語番組ふるさとの風、韓国語番組イルボネパラムを毎晩9000kHz帯で放送しています。日本語番組「ふるさとの風」は夜十時半から、韓国語番組「イルボネパラム」は夜十時からそれぞれ30分間の番組を4回放送しています。ぜひお聞きください。」
この番組は2018年11月20日、12月11日、2019年1月8日、29日、2月19日、3月12日、4月2日、23日、5月14日、6月4日、25日、7月16日、8月6日、8月27日、9月17日、10月29日、11月19日、12月10日、2020年1月7日、28日、2月18日、3月10日、5月26日、6月23日、7月14日、8月4日、9月8日、29日、10月20日、11月10日、12月1日、22日、1月19日と同じ内容である。
1405の6070と7270kHz、八俣の電波はこの時間も弱い。受信状態は極めて悪い。時々日本語が浮いてくる程度である。ジャミングはよくわからないが弱いのが出ているようだ。
1430の「ふるさとの風」は9560と7290kHzが強力に入感している。5895kHzは青変わらず変な電波。どうしようもないな。懐かしい日本の歌は「汽車」で始まった。拉致問題解説は松本京子さんについて。2006年11月20日に17人目の拉致被害者に認定された。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま拉致され行方不明に、2002年の日朝実務者協議で北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。地元での救出活動や29歳で拉致された経緯などが紹介されている。
「ふるさとの声」は2020年6月電話収録されたお兄さん松本肇さんからのメッセージが出ている。続いて2020年1月の共同公開収録したメッセージ。そして2019年5月の国民大集会から。
今日の一曲は1995年のヒット曲、岡本真夜の「TOMORROW」である。今週の一曲でも幾度か登場している。この番組は2020年8月21日、31日、9月10日、21日、10月2日、15日、23日、11月2日、12日、23日、12月4日、14日、24日、2021年1月5日、15日、25日、2月4日と同じ内容である。