1300の「イルボネパラム」朝鮮語は9465、9900、9940kHz、そして1330の「ふるさとの風」は9705、9900、9950kHz、この時間は、いずれも台湾送信である。信号は強く受信状態は極めて強力である。拉致問題インフォメーションは、ジュネーブで開催された第34回人権理事会における北朝鮮人権状況決議の採択について外務大臣談話などが出ている。
続いて3月29日、日本、モンゴル外務大臣との会談の模様など。ニュース解説は「北朝鮮のミサイル発射失敗」について。4月16日中距離弾道弾の発射に失敗した。
今週の一曲、朝鮮語はGO!GO!7188の「こいのうた」、昨年11月にも登場している。日本語は1972年のヒット曲、森昌子の「同級生」、これは2015年11月以来の登場である。
23日の「しおかぜ」もこれまでと同じパターンで始まっている。昨日と同じ番組で、日曜日は朝鮮語放送から。通常通りの開始アナウンスに次いで緊急警戒情報を出している。
後半1330は日本語放送、北京とモスクワ大使館での金日成生誕慶祝会に大使が参加しなかったこと。双方ともピョンヤンへ帰国したのではとみられている。続いて曽我ひとみさんのメッセージが出ている。いつどこの収録かはアナウンスがなかったが収録時のバックノイズがかなりうるさい。再びロシアと中国の大使の動向について。
「救出への道コーナー」では4月9日産経が報じた横田滋、早紀江ご夫妻の横田めぐみさんへの思いを綴った手記を朗読している。以下、放送内容を書き取った。
「拉致されて姿がない40年希望持って闘っています、めぐみへの手紙」
めぐみちゃん、こんにちは。今年も春がめぐってきました。卒業式、そして入学式の季節です。お父さんは40年前の春、中学校の学生服を着ためぐみちゃんを桜の木の下で撮りました。特別にきれいな桜。体調を崩して入学式を欠席した後でした。ようやく治りかけのめぐみちゃんが「こんな顔じゃ嫌だよ。恥ずかしい」と嫌がるのを連れ出しましたね。私たちにとって大切な写真です。その年の冬、めぐみちゃんはいなくなりました。お母さんは寂しさが募り、それを振り払いながら一生懸命、救出運動を頑張っていますよ。めぐみちゃんが拉致され、どれだけ季節がめぐっても、姿がない40年が過ぎようとしています。どうにか希望を持って、闘っています。
何の前触れもなく姿を消しためぐみちゃんが北朝鮮にいることを知ったのは、20年もたった平成9年でした。生きていたんだ!と信じられない気持ちで、皆で大喜びしました。そして同じ年、他の拉致被害者の家族とともに家族会を結成しました。
「横田めぐみの父、滋」「母、早紀江」というたすきをかけて、新潟で初めて街頭に立って、めぐみちゃん達、拉致被害者の救出を呼びかけました。最初は事実を信じてもらえず拉致疑惑という言葉でしか報道されませんでした。それでも、国家犯罪によって大切な子供たちが拉致されている事実があることを、皆で必死に訴えました。その思いが伝わり、全国の方が応援してくださるようになりました。
家族会の呼びかけに1000万人以上が署名をしてくださいました。日本だけでなく、アメリカの大統領や議員にお会いしたり、国連で訴えたり。とてつもない日々でした。私たちの人生は一体何なのだろう。そう思うこともあります。めぐみちゃんを取り戻すことだけが願いでした。最初は国がすぐにでも立ち上がり、解決してくれると信じていました。でも、これだけの年月を要してなお、めぐみちゃんの姿が見えません。一生懸命やってくださる方たちは確かにいて、色々なことがわかりました。国民の皆さんが怒り、報道も取り上げてくださいます。でも結局、私たちは親であり庶民です。普通の日本の父親と母親。それが家族会なんです。日本中、本当に色々なところへ行き、思いを訴えました。多くの国民の皆様の後押しがなければ何もできませんでした。どの方も皆、純粋で有り難い方たちばかりです。
救出活動を始めてから総理大臣は十数人も変わりました。拉致問題担当大臣も数年ごとに変わります。難しい政治や国際関係はよく分かりません。だから、そのたびに「どうにか解決してください」と必死にお願いしてきました。ひとたび、北朝鮮で事が起こり、暴走が始まればすべての日本人が一瞬で消えてしまうかもしれません。そのとき、国民を守れるのか。拉致被害者を救えるのか。国家の危機がすぐそこにあるのに、政治は真剣に考えているでしょうか。本当に国を思い、国民を思い、北朝鮮に拉致された子供たちを思っているのでしょうか。
国会を見ていても、「もっと重要な問題があるのに」とひどく悲しくなることがあります。重要な問題をあえて議論しないような動きがあるようにも感じます。今、日本にとって本当に大切な事柄を議論してほしいと心から願います。最近、政治家の皆さんにこう話します。拉致された人たちは親兄弟に見捨てられたと思っているかもしれません。日本国にも見捨てられたと思っているのではありませんかと。一つ間違えば殺されてしまう国で「助けて」と声をあげることもできず、黙って救いを待つ子供たちがいる。お父さんとお母さんは、日本の国として一刻も早く、救いの手を差し伸べてほしいと強く思っています。
悲しい出来事はたくさんありました。めぐみちゃんの事件が初めて実名で報じられたとき。平成14年に北朝鮮が死亡と伝えてきたとき。めぐみちゃんの偽の遺骨が来たときもありました。すべて「命」の問題です。北朝鮮は恐ろしい国です。何があってもおかしくない。恐怖で何日も眠れないことが続きました。
毎日、めぐみちゃんを思い、祈ります。どれだけ離れていても私たちは青い空でつながっています。夜、お月様や星を眺めながら、めぐみちゃんも見ているかな、と思います。文字通り、祈るような思いなのですが。家の中を見回しても、道を歩いていても、あちらこちらにめぐみちゃんの足跡を感じます。お花をたくさん摘んできてくれたり、お気に入りの本のことを話してくれたりしました。小さな出来事の一つ一つが思い出され、つらくなります。
お母さんはこの間、めぐみちゃんがよくいたずらしていたおひな様を出して、お花と一緒に飾りました。とてもすてきで、全てが懐かしく思い出されます。
お父さんは84歳。お母さんは81歳になってしまいました。よく今日まで生きてこれたと思います。どうか諦めないで。元気で頑張って。めぐみちゃん、必ず日本に帰って、新しい写真をたくさん撮ろうね。
この後1352:28に「日本政府からのメッセージ」、3月28日ジュネーブで人権状況決議が採択された内容。そして緊急放送ISのあと先回と同じ「緊急警戒情報」が繰り返されている。周波数アナウンスは無し。
1430の「ふるさとの風」は9450、9560、9960kHz、この時間3波とも強力に入感している。9450kHzも10kHz下のジャミング放送の被りが若干ある。懐かしい日本の歌は「めだかの学校」である。拉致問題解説は松本京子さんについて。2006年11月20日に17人目の拉致被害者に認定された。鳥取県米子市で1977年10月21日夜、自宅近くの編み物教室に出かけたまま拉致され行方不明に、北朝鮮は入国した事実はないとして、拉致を認めていない事案でもある。29歳で拉致された経緯などが紹介されている。
ふるさとの声は拉致被害者松本京子さんへ、2016年2月に収録のお兄さん松本肇さんからのメッセージ。そして2015年8月に日本政府が制作した松本肇さんのビデオメッセージ。京子さんが当時縫製会社に勤めていた同僚だった友人福本成子さんとウメさん二人から2007年の収録メッセージ、同級生矢倉修さんからも2007年収録で過去放送されたメッセージと同じ内容ある。
今日の一曲は1977年のヒット曲狩人の「あずさ2号」、いまだに旅立ったまま、生涯帰ることのできない人はどんな思いで聞くのだろう。この曲で一躍有名になった列車で、現在新宿8時発は特急スーパーあずさ5号である。12月12日であずさ運転開始50年を記念して12月17日に特別列車が走った、そしてこの歌も40年がたった。この時間、最初の歌が変更されたのみで、後はこれまでと同じ内容である。この番組は2017年2月6日、24日、3月5日、14日、23日、4月1日、5日、14日の再放送である。