2015年10月04日

10月3日「しおかぜ」

1300代の9950kHz、3日も台湾からの電波は強力である。ジャミングも聞こえない。受信状態は良好である。拉致問題インフォメーションから。9月13日に開催された国民大集会から、安倍総理と山谷拉致問題担当大臣の挨拶が出ている。以下、安倍総理の挨拶から。
「家族会・救う会・拉致議連・知事の会、そして地方議連主催の国民大集会にあたり、一言御挨拶申し上げます。
 拉致問題の解決は安倍政権の最重要課題であり、最優先で取り組んでまいりました。そして、北朝鮮との交渉に当たっては、『対話と圧力』、『行動対行動』の原則を貫きつつ、拉致問題の解決が最重要であることを粘り強く北朝鮮に伝えてまいりました。
 何よりも大切なことは、拉致問題を解決しなければ北朝鮮がその未来を描くことは困難である、と北朝鮮の最高指導者に認識させることであります。その上で、直ちに拉致被害者全員を日本に返すよう強く要求してまいります。
 昨年7月の北朝鮮による特別調査委員会の立ち上げと調査の開始から一年以上が経過をしましたが、この調査に関して、いまだに具体的な見通しが立っていないことは誠に遺憾であります。
 こうした北朝鮮側の対応については、本日お集まりの皆様から、強い憤りとともに、今後に対する御懸念、そして、我が国による対北朝鮮措置の強化を求める声があることも十分に承知をしております。
 先月、私の指示を踏まえ、岸田外務大臣が北朝鮮の李珠墉(リ・スヨン)外相に対し、日朝合意の履行を求めつつ、日本国内の懸念を伝え、一日も早い全ての拉致被害者の帰国を強く求めました。政府としては、この働きかけの結果をよく見極めつつ、日朝合意に基づく迅速な調査を通じ、一日も早い全ての拉致被害者の帰国を目指し、北朝鮮からの具体的な動きを早急に引き出すべく、引き続き最大限努力を続けてまいります。
 御家族の皆様も御高齢になられ、一刻の猶予も許されない中、被害者の方々と御家族の皆様が抱き合う日ことのできる日がやってくるまで私の使命は終わらない、その考え方にいささかの揺るぎもございません。
 我々は、拉致被害者、そして御家族の皆様と常に共にある。この想いで、問題の解決に全力を尽くしていくことを改めてお誓いを申し上げまして、内閣総理大臣としての御挨拶とさせていただきたいと思います。皆様と共に頑張ってまいります。」

引き続き山谷大臣の挨拶から。
 「激しい怒り、そして救出への強い思いを込めてお集まりいただきありがとうございます。すべての被害者の救出、帰国、一日も早く全力で、あらゆる手段を講じて結果を出していきたいと思います。
 長きに渡って閉ざされていた日朝協議の思い扉が開きました。そして特別調査委員会が立ちあがって1年以上。未だに帰国に向けての誠実な報告が北朝鮮からなされていない。誠に遺憾であります。
 拉致は北朝鮮の国家犯罪です。わが国への主権侵害です。そして家族の時間を引き裂く。それぞれの希望ある人生、その未来をふさぐ残酷な人権問題、人道問題です。何としても、国家として解決しなければならない問題です。
 国際社会、国連の場では、かつてないほどこの北朝鮮の人権問題、拉致問題を解決せよとの声が高まってきています。国連の人権理事会に、様々な調査をする委員会が立ちあがり、400ページ近い北朝鮮の人権問題と拉致問題のひどい状況が報告されました。
 多くの関係者がそれを読んで、これは何としても解決しなければということで、昨年の12月には責任者を国際刑事裁判所に付託を含む、かつてない強い文言の決議が、賛成国116、反対国20で採決されました。そして6月には、それを具体化していくための現地事務所がソウルに開設されました。
 今年の5月には、日本政府主催でニューヨークで、国連を背景にこの拉致問題の残酷さ、そして解決を求めるパネルディスカッションを開きました。家族会の代表として、横田拓也さんが出席され、「横田家から笑いが消えた」こと、そして多くの国から人々が奪われた状況を訴えられました。
 救う会の西岡会長や特定失踪者問題調査会の荒木代表にも出席していただきました。今月下旬にもまた、国連人権理事会でのパネルディスカッション関連行事があります。家族会から横田拓也さん、飯塚耕一郎さんが出席され、強く、強く訴えてくれると考えています。
 全国各地で集会が開かれています。ご家族の皆様が高齢化され、体力の問題があります。またスケジュールがたくさんあって、ご家族の皆様の心の叫びのビデオメッセージを作りました。政府のインターネットテレビや拉致問題対策本部のホームページからも見ることができます。
 どのような家庭で暖かく育ったか、どのような故郷で育ったか。それが断ち切られている現状の残酷さ。是非皆様に見ていただきたいと思います。英語版も作って世界に訴えます。ホームページにアクセスしていただいて、この問題を皆様に大きく、広く伝えていただきたいと思います。
「許せない」というこの声が、世論が、そしてすべての国民が心を一つにしての激しい怒りの声が北朝鮮の拉致問題解決の大きな一歩となります。そういう意味で、今日の集会は大切な集会です。
「拉致は許さない。すべての被害者を帰国させよ」。そして安倍内閣の最重要、最優先課題であり、安倍内閣でしか解決できないと私は思っています。この拉致問題の解決、全力で取り組みます。どうぞ宜しくお願いいたします。」
ニュース解説の後は今週の一曲、朝鮮語は中森明菜の「十戒」、およそ15ヶ月ぶりの登場である。日本語は1972年のヒット曲吉田拓郎の「旅の宿」、初登場である。

1330の「しおかぜ」は6020kHz、八俣からの電波は弱い。5kHz下のスーパージャミングがあまりにも強すぎる。内容の聞き取りはほとんど不可能、受信状態は悪い。後半1400は日本語放送、先週、先々週と同じ番組が出ているようだ。

1430の「ふるさとの風」は9960kHz、3日もこの時間はジャミングは全くない、パラオの信号はいつもの強さはない。引き続き「拉致被害者ご家族ビデオメッセージ」の中から、ご家族からのメッセージが放送されている。9月19日から同じ内容である、きょうで14回目の再放送となる。
田口八重子さんへ、兄の家族会代表飯塚繁雄さんからのビデオメッセージ、続いてお兄さん本間勝さんから、息子飯塚耕一郎さんから。
横田めぐみさんへ、ご両親横田滋さんから、横田早岐江さんから、弟横田哲也さんと横田卓也さんのメッセージ。
曽我ミヨシさんへ、曽我ひとみさんからのメッセージ、
松本京子さんへ、お兄さん松本肇さんからのメッセージ、
市川修一さんへ、お兄さん市川健一さんから、お姉さん市川龍子さんから。
増元るみ子さんへ、お姉さん平野フミ子さんから、弟さん増元輝明さんから。
松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんから、弟さん松木信宏さんから。
最後に、有本恵子さんへ、ご両親有本明弘さんからと有本嘉代子さんから。
以上の方々のメッセージが放送されている。
1500以降のパラオ送信もパラオの電波は弱い。しかしジャミングがないので聞き取りは可能である。1600の「ふるさとの風」は9960kHz、懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ東京高田のベビーホテルに2歳と1歳の子供を残したまま拉致された。当時22歳である。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信用できるものではない。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、お兄さんの飯塚繁雄さんから2015年3月4日収録されたもの。お兄さん本田勝さんからのメッセージは2015年4月26日東京で開催された「最終決戦のとき!不退転の決意で全員救出を!国民大集会」での収録から。同じく飯塚耕一郎さんから、田口八重子さん家族のメッセージが放送された。今日の一曲はない、この番組は2015年9月24日と同じ内容である。

おなじく1600の「しおかぜ」は5985kHz、この時間の周波数変更はNHKが頑なに拒んでおり実現しない。連日CRIのスワヒリ語につぶされている。まったく聞き取り不可能である。1656:40にスワヒリ語が終了、キャリアーの中からエンディングだけがクリアーに聞こえている。
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