連日1300代の9950kHzは良好な受信状態が続いている。拉致問題インフォメーションは、12月10~16日の北朝鮮人権問題啓発週間の関連行事として、二つの政府主催行事、拉致問題啓発コンサート「ふるさとの風コンサート」についての広報。もう一つは12月13日の開催する「対北朝鮮ラジオ放送シンポジウム」のお知らせが出ている。
1330の「しおかぜ」は5910kHz、昨日からジャミングが出てきたが、今日はスキップもなくまた元の木阿弥である。受信状態はかなり悪い。29日土曜日は朝鮮語放送が出ている。後半1400は日本語放送、やはり聞き取りは困難である。
11月13、14日の実施された第24回1万キロ現地調査岡山・広島での模様が録音を交えながら出ている。失踪現場などで収録したメッセージが聞こえている。
松村哲史さんのお父さん哲夫さん65歳からのメッセージ、
1990年代若い女性が数多く行方不明になっておりその中の一人、清水桂子さんの妹さん羽原美喜子さんからのメッセージ、
和田佑介さんのお母さん執子さん、妹さん淑子さん、昇子さんからのメッセージ、
藤倉紀代さん・靖浩さんのお母さん桶谷幸江さんからのメッセージなど。
1422:26に「日本政府からのメッセージ」が出ている。拉致問題啓発のため、新しいポスターを制作した内容である。
1430の「ふるさとの風」は9960kHz、ジャミングは聞こえない、送信機からのバズ音がわずかに聞こえるのみである、受信状態は良好である。懐かしい日本の歌「汽車」で始まった。1987年11月29日、大韓航空機爆破事件が起きた日である。
拉致問題解説は田口八重子さんについて。1978年6月ごろ高田のベビーホテルに子供を残したまま拉致された。日本人を偽装し大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮工作員・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の証言から、田口八重子さんがこの北朝鮮工作員の教育係を務めたことが明らかになっているが、北朝鮮はこうした事実や事件そのものへの関与を完全に否定している。しかし、田口さんは、別の拉致被害者(2002年に帰国)に対して、「1981年から1983年にかけて「オッカ」(=金賢姫の別名)という名の女性工作員と共同生活した」ことが確認されている。
また、北朝鮮は、「田口さんは、1984年に別の拉致被害者・原敕晁さんと結婚し、1986年7月に原さんが病死したため、精神的な慰労のための旅行中に交通事故で死亡した」と説明している。しかし、帰国した拉致被害者は、田口さんとは1986年7月頃まで同じ招待所にいたが結婚の事実はなかったと証言しており、したがって、「原さんの死後、交通事故で死亡した」という北朝鮮側の説明は信憑性も疑わしい。
北朝鮮側は、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯の教育係を務めていたという事実を隠そうとしている。もちろん事件そのものを北朝鮮は認めていないし、韓国も機体引き上げなどの捜査をしないなどおかしな事件である。
ふるさとの声は田口八重子さんへのメッセージ、残された子供はもう40歳にもなる。2014年2月収録でお兄さんの飯塚繁雄さんとお兄さん本田勝さんからのメッセージである。八重子さんの姉が2013年9月に亡くなったことなども述べている。続いて2013年4月27日の「すべての拉致被害者を救出するぞ国民大集会」での収録で八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんから。これは従来通りである。
今日の一曲は1975年のヒット曲布施晃の「シクラメンの香り」、この番組は11月2日、11日と同じ内容である。