一部メディアでは、中国からの圧力で、今月からSOH「希望之声国際広播電台」は放送中止との情報も出ているようだ。すでに毎日書いているように、実際には止まることなく6月1日以降も、7月1日以降もこれまで通りのスケジュールで聞こえている。
ただ送信サイトがどうなったかは確認の手立てがないので詳細は不明だ。今月に入り台湾メディアもこのことを取り上げているが、当面中止されることはなくRTIとしてもSOHの送信は続けるようだ。7月5日付の台北時報英語版は以下の様に伝えている。
Officials dismiss Falun Gong radio allegations
SOUNDS OF HOPE:Falun Gong members in Washington criticized Taiwanese officials for allegedly not forwarding US Congress members’ letters of protest to President Ma
Taiwanese officials in Washington have hit back at criticism leveled against them earlier this week by members of the Falun Gong over claims that shortwave radio towers in Taiwan were being demolished to please China.
Falun Gong members said that as a result of pressure from Beijing the towers they used to broadcast uncensored programs to China were being pulled down.
They also alleged that letters of protest from three members of the US Congress to President Ma Ying-jeou (馬英九) had not been forwarded by the Taipei Economic and Cultural Representative Office (TECRO) in Washington.
In a statement issued on Wednesday night, TECRO rejected the allegations and said they were “absolutely contradictory to the facts.”
It said the dismantling of the Tainan and Huwei stations would result in no change in the technical support provided to the Falun Gong’s Sound of Hope (SOH) radio arm.
The statement said that Radio Taiwan International (RTI) continued to honor its contract with SOH and “there should be no concern over any possible restriction of SOH broadcasting.”
According to the statement, the Tainan and Huwei stations were being consolidated and relocated to sites at Yunlin County’s Baojhong Township (褒忠) and Tamsui District (淡水) in New Taipei City (新北市), both of which possess new transmission equipment.
“The current equipment at Tainan and Huwei stations is over thirty years old with annually increasing maintenance costs, and the stations’ transmitting effectiveness reached only 50 percent of the service area, compared with the new equipment’s efficiency of 80 to 90 percent,” the statement said.
“The consolidation will not only improve the quality of the signal, but also effectively reduce the cost,” the statement issued by TECRO spokesman Frank Wang (王億) said.
According to TECRO, the Tainan station was being moved to accommodate local development and for reasons of electromagnetic wave interference.
The Huwei station was being dismantled as part of the plans for a new Yunlin high-speed railway station special district.
TECRO denied the allegations that letters of protest from US Congressmen had been blocked.
“In each and every case, TECRO faithfully and rapidly relayed through the Ministry of Foreign Affairs and other relevant agencies the referenced letters from the Congressmen to President Ma expressing their concerns,” the statement said.
It said that Representative to the US King Pu-tsung (金溥聰) “deeply regrets” that the SOH radio network “didn’t check the facts and made these unfounded and misleading
同じく7月5日付「大紀元日本」はこう伝えている。
検閲のないラジオ放送、当局の圧力により封鎖の危機
中国当局の検閲を受けずに中国国内ニュースや人権情報を世界に発信していたラジオ放送「希望の声」は、発信源である短波ラジオ塔の取り壊し計画により受信が出来なくなる可能性が出てきた。米国に渡る以前、自宅軟禁中の盲目の人権弁護士・陳光誠氏も情報を得ていたというこのラジオ放送は、共産党の圧力により封鎖の危機にさらされている。
「希望の声」(本部:米国ワシントン)は1日、同社が放送に利用していた台湾の短波ラジオ塔施設が撤去計画に遭っているとの文章を発表した。同局社長のアレン・ゼン氏は約2カ月間、台湾の中央放送局が運営する台湾国際放送(RTI)と話し合いを続けてきたが、「中国当局が大陸向け短波放送を止めさせるため巨大な圧力を台湾に掛けている」ため、撤去計画の停止は困難になっているという。
なお、取り壊しに反対する3人の米国議会委員の声明を馬英九総統宛て手紙に託して送っていたが、希望の声に近い情報筋によると、総統は「論争のことを知らない」。3人は手紙で、無検閲のニュースを発信するのに短波ラジオは必要だと訴えていた。
短波ラジオ塔の取り壊しはすでに進んでいる。「希望の声」が放送に利用していた台南のラジオ塔施設は6月下旬に撤去された。同じく、云林県虎尾の短波ラジオ塔施設も今年後半に撤去が予定されており、今年中に両施設は完全に取り壊されるという。
同社の発表によると、2つのラジオ塔施設で少なくとも28の放送を流すことができ、その伝達力は中国全土をカバーすることが出来たという。「共産党はラジオの存在をとても恐れており、取り壊したがっている」と社長は同文章で主張している。
「希望の声」は9年間の放送電波レンタル契約をRTIと結び、毎晩4~5時間の放送を世界及び中国国内へ流していた。
台湾の民進党政権は、台南のラジオ塔を2004年に、虎尾の施設を2011年に取り壊すことを議会で可決していた。RTIによれば、利益のない短波での中国大陸向け放送をするよりも、中波を利用した台湾国内の個人放送に需要があると見なし、経費削減のために短波ラジオ塔を撤去するという。また民進党の台南地区代表者は、施設の早い撤去が周辺地域の発展を促すと主張している。取り壊された台南の施設の一部では河川整理と洪水防止計画が進められている。
2つの短波ラジオ塔は米軍の援助と資金提供でそれぞれ60~70年代に建てられた。当時、ラジオ放送は、中国大陸の民主主義化を促す重要な役割と位置づけられていた。
3人の米国議会議員の手紙
「たとえ(短波ラジオ塔)施設の取り壊しが計画されたとしても、他の代用施設に移るまで中止されなければならない」と米国のベテラン下院議員、フランク・ウルフ氏は手紙で馬総統に訴えた。またダナ・ローラバッカー下院議員は「他の選択肢が見つかるまで、中国向けの放送機能が減らされることは止めるべきだ」とし、クリストファー・スミス下院議員は「取り壊し計画は、これらが建設された目的を失うものだ」とそれぞれ総統への手紙の中で述べた。
3人の手紙について、2日、米国ワシントン駐在中華民国事務局は「『希望の声』の主張は事実と異なる」との声明を発表した。同事務局は「3人の米議員の手紙は適切に取り扱い、関連政府機関に伝達した」とし、6月21日には事務局長が同社幹部らと面談し、同日、台湾外務省に内容を報告していると主張した。だが、声明の責任所在について、事務局代表は答えられず、質問事項への回答も出し渋っていたという。
7月6日、土曜日、0900の放送も11760と9540kHzで聞こえている。もちろんCNR1ジャミング放送につぶされてはいるが。
周波数の変動もこれまでと変わりなく、開始から30分ほどで数十ヘルツ低いほうへ動いている。9540kHzも30Hz上に出ていたが、0935には逆に20Hz低く出ている。