日本の援助により、パキスタンに中波送信機2台が更新された。インフラの老朽化に対し中波送信機とイスラマバード本局のスタジオ設備の更新がこのほど完了したようだ。詳細はJICAのサイトに公開されている。スタジオ内の詳細な間取りまでありこんなの公開していいのかとさえ思えてくる。
ボーダーラインという地域性から、スタジオから送信所まではSTLが技術的にも困難とされ、電話回線(ISDNコーデック)が採用された。1970年製という日本のマスターコントロールも保守ができないことから更新された。
ファキラバード送信所のアンテナ自体は使用に耐えうるとして見送られた。中波送信機は250kW2台で、出力合成式500kW運用が可能なオール個体式である。
工期約16ヶ月を要し2014年8月をめどに運用できる見通しである。更新された送信機は中波585kHzで1968年建設当初は500kW2台で1000kWを誇っていたが、現在は一台は破損して使用不可能、運転中の一台も150kWが精いっぱいといったところ。
送信アンテナは359m、1976年のソ連製である。
このほかパキスタンでは、ペシャワールでも米国の援助で400kW、DIカーンで100kW中波送信機が更新されている。