最近のテレビのカタログを見ると、4Kスーパーハイビジョン対応なる文字を目にする。今の2Kハイビジョンを更に高画質化するというものだ。
今日そのスーパーハイビジョンの大画面を見てきた。350インチスーパーハイビジョンである。22.2サラウンドシステムもすごい。まあ高画質なのは大いに結構なことだが、一般家庭でどこまで大画面が見られることやら。今の画質で十分という考えもある。
NHKやメーカーの言い分を聞いていると、また新しい方式のテレビに代わっていくのかと錯覚をしそうだが、決してそうではない。2年前に地上波は完全デジタル化した、これがこの先さらに高画質化することはあり得ない。このことを念頭に入れておかないとスーパーハイビジョンの話がおかしくなってしまう。
4Kテレビ放送が来年から始まるとか、さらに8Kテレビも東京オリンピックまでにははじまるとか言われている。多分そうなることは間違いないだろう、しかしこれらはすべて衛星テレビ放送のことで、今の地上波がスーパーハイビジョン化することではない。
現在市販されている4K対応テレビは、あくまで対応であって4Kテレビそのものではない。パネルが4Kになっているだけ、3840×2160画素を搭載しているということ。まだ4K放送は始まっていないのでその受信用チューナーは内蔵されていない。
いずれにしろ、今使っているテレビですらほんの一部の機能を利用しているだけ、ネット環境があるにもかかわらずそれすら利用せず、ほとんどの人はあのくだらない地上波放送を見ているだけではないだろうか。それでもまた勘違いして4Kテレビだと地上波もよりきれいに映るかもしれないと買う人も出てくるのだろうか。
一度テレビのカタログも最初から最後までじっくりと読むのがいいのかも。そう今のテレビはキーボードの無いパソコンそのものなのだ。今ではそのカタログに、オプションとしてキーボードが載っている。