先のNYフィル公演、そもそもこの時期なぜ平壌でと言う事だったが、その後海外メディアの報道等を総合すると、全体像が見えてくる。
サッカー予選の南北対決で、国歌演奏を拒否する北朝鮮が、なぜ星条旗と米国歌の演奏を許可したのか。そこにはやはり関係する日本人の資金援助が大きく影響していた。
知ってか知らずか、こういった資金でも一般住民にはチケットは配られず、一部エリートたちのための演奏だったことから星条旗も何の問題もなかった。
韓国へ亡命した人から見たら、「新世界」も「パリのアメリカ人」も有り得ない曲だ。しかもそれがテレビで生中継されるなどと言うことはまさに前代未聞のこと。
そして2月26日、テレビで生中継されているその時間に、ラジオ放送、朝鮮中央放送は、アメリカを非難する論評を伝えていた。
結果、生中継は海外メディアのためにテレビ中継されただけだった。朝鮮中央放送と平壌放送は、NYフィルの公演を中継しなかった。さらに北朝鮮のテレビ普及率は低く、かつ厳寒の時期、電力不足もあり演奏を聴いた国民は極めて少ない。