2024年05月25日

5月24日「しおかぜ」

24日、金曜日の「しおかぜ」は5920kHzがジャミングに自爆、ノイジーである。5965kHzは混信もなく良好である。日本語放送から、林内閣官房長官兼拉致問題担当大臣が、特定失踪者家族会等と面会した。
5月20日特定失踪者家族会役員と林芳正・内閣官房長官兼拉致問題担当大臣が首相官邸で面会、家族会から要請を行いました。調査会からは武藤副代表・村尾幹事長・杉野副幹事長と代表の私が同席しました。
 当初参加予定だった生島馨子さん(生島孝子さんの姉)は体調を崩し官邸に行く直前救急搬送され、救急車に森本美砂さん(山本美保さんの妹)が同乗したため2人は面会はできず、面会したご家族は以下の7人になりました。
 今井英輝さん(会長・今井裕さんの兄)・植村照光さん(副会長・植村留美さんの父)・吉見美保さん(副会長・秋田美輪さんの姉)・竹下珠路さん(事務局長・古川了子さんの姉)・大澤昭一顧問(大澤孝司さんの兄)・佐々木美智子さん(佐々木正和さんの姉)・高野美幸さん(高野清文さんの妹)    要請文書の内容は下記の通りですが、今回は調査会の名前ははずしてもらい、特定失踪者家族会だけの要請にしました。これはこの要請がご家族の真剣な思いの発露であることを明らかにするためで、ご家族からは「ともかく1人でも2人でも取り返せるところから取り返してもらいたい」との思いが相次いで寄せられました。当初は時間の関係で代表3人だけの発言の予定でしたが、長官の配慮で参加家族全員が発言できました。
 ご家族皆さん林長官の対応には好感を持たれたようで何よりですが、ともかく現実を前に進めていただきたい、これが全てです。
(要請文書)     令和6年5月20日 内閣官房長官兼拉致問題担当大臣  林 芳正様    特定失踪者(北朝鮮による拉致の疑いを排除できない失踪者)家族有志の会 略称 特定失踪者家族会 会長 今井英輝                                平素の拉致被害者救出のためのご尽力に心より敬意を表します。昨年末のご就任以来、国の内外を問わず大変ご多忙な対応をいただき心から感謝申し上げます。 左様にもかかわらず、なかなか進展を感じられない拉致問題について以下お願い申し上げます。     記
1、国連人権委員会が北朝鮮人権に関する報告書を2014年に発表以来10年が経ちました。報告書の中で日本の拉致被害者は少なくとも100人以上と明記してあったにもかかわらず、日本政府は10年間拉致認定者17人のままで、被害者認定の追加も奪還も説明責任の追及もなく、国民にとっては何の対応もしていないように見受けられます。本年2月に国連人権高等弁務官事務所(ソウル)において「国連調査委員会より10年:国際犯罪に対する説明責任の道筋」と言うシンポジウムが開催されました。その中でマイケルカービー判事(国連北朝鮮人権調査委員会元議長)が、「日本の拉致被害がこれほど長い間継続し、若い被害者が多数発生していることを初めて知った」と発言されました。このことは国際社会の中で特に人権問題関係団体の中で日本政府が正しい情報を啓発してこなかったことの証左です。国際社会に対して積極的な情報発信を行って下さい。
2、政府認定拉致被害者田中実さん、特定失踪者金田龍光さんの北朝鮮在住情報が2014年ストックホルム合意時点で日本政府に打診され、日本政府が拒否してから10年が経過しました。理由は様々あろうとも、長い間この事実を秘匿し、政府が拉致認定している被害者の帰還を拒否した日本政府の責任は重く、竹下事務局長を含む有志は日弁連に人権救済申し立てを行いました。またこの事により北朝鮮政府は他にも拉致被害者が多数北朝鮮にいることを自ら露呈させました。  被害者の60%が70歳を超えており、さらにその半数は80歳を超えています。認定被害者も未認定の被害者も命の重さに軽重はなく、命の限界を北朝鮮の地で苦しみながら耐えています。命のあるうちに、救える人から救出してください。
3、現在の政府認定・警察断定拉致被害者19名以外に拉致の可能性がある人が、特定失踪者問題調査会に約470名、その大部分を含め警察にも現在約900名います。この中には北朝鮮での目撃・生存情報や、写真等の証拠がある被害者もいます。そこで特定失踪者家族会では、警察庁と調査会が氏名を公開している人々のリストを、失踪時の簡単な説明も加えて作成しました。近日中にソウルの国連人権事務所を通して国連人権委員会の作業部会に送付予定です。前述項目1の関連。今後、国連人権委員会の作業部会に対して必要な協力を行って下さい。
4、日本は、国際法の「強制失踪からのすべての者の保護に関する国際条約(強制失踪条約)」に批准しています。しかし、日本では拉致問題や強制失踪を本来の主題とした法律の制定がされていません。拉致被害者の救出や補償等に関する法案の早急な成立を望みます。
5、北朝鮮にいる被害者は数少ない情報の中で短波放送しおかぜを「希望の灯」として待ち望んでいます。政府(総務省)による短波送信施設の維持・管理を実現して下さい。設備の老朽化、NHKによる設備削減は危機管理、安全保障の観点から国益を損ねる重大な問題です。これは「しおかぜ」「ふるさとの風」による北朝鮮拉致被害者向け放送のためだけでなく、全世界の邦人が有事の際保護、情報共有を受けられるようにするためであり、ウクライナの例を見ても明らかです。

「救出への道コーナー」は増元照明さんから、2021年作文コンクール中学生部門優秀作品の朗読である。
「日本政府からご家族の声」は横田めぐみさんへ、弟横田拓哉さんから、2022年12月の収録である。あとはいつものように日本への脱出に際しての注意喚起である。後半1330は同じく朝鮮語放送「富士山は知っている」である。

1430の「ふるさとの風」は15475、9705と9685kHzがきわめて強力である。懐かしい日本の歌は「肩たたき」である。
「拉致問題解説」は松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから日本の家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、平壌で生活していると伝えてきた。その後よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので、ニセ遺骨を出すなど客観的なことは何も示されていない。
「ふるさとの声」は松木薫さんへのメッセージ、弟さん松木信弘さんから、2023年12月の収録である。次に2020年12月、そして2019年12月収録のメッセージが出ている。お姉さん斎藤文代さんから、2019年12月に熊本で収録したメッセージ。そして2019年5月、東京の国民大集会での収録から。「今日の一曲」はミュージックボランティア、うらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」である。お姉さん斎藤文代さんが、うらた剛さんに依頼し松木薫さんへの思いを込めて作られた曲である。台湾送信の9560kHzは1458に停波するため尻切れである。この番組は2024年2月5日、16日、26日、3月7日、19日、29日、4月5日、12日、22日、5月2日、13日と同じ内容である。

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