2023年10月28日

10月27日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は5965と6040kHzが聞こえている。5965kHzはCHR1がバックで聞こえている。6040kHzは5kHz上のジャミングで聞き取り困難である。先週と同じ番組が出ている。
最初に「拉致確実」について。10月20日、これまで通称「救う会認定」と言われていた寺越昭二さん・外雄さん・武志さんと福留貴美子さん及び小住健蔵さんについて、調査会ではあらたに「拉致確実」というカテゴリーを作り今後対応していくことになった。
寺越昭二さん・外雄さん・武志さん
 寺越昭二さん(昭和2年-1927-3月31日生まれ)・外雄さん(昭和14年-1939-2月7日生まれ)・武志さん(昭和24年-1949-9月21日生まれ)は昭和38年(1963)5月12日石川県能登半島西岸の福浦漁港を漁船「清丸」(1.5トン)で出港したまま行方不明になり、翌13日沖合で船だけが発見された。昭二さん・外雄さんは兄弟(次男・四男)、武志さんは長男太左ヱ門さんの息子。海難事故として処理され戸籍も抹消されたが事件から24年経った昭和62年(1987)1月に外雄さんの手紙が突然石川県に住む姉に届き、外雄さんと武志さんの生存が明らかになった。
 武志さんの母寺越友枝さんは関係者のところを奔走し同年7月夫太左衛門さんとともに北朝鮮を訪問、外雄さん・武志さんと24年ぶりの面会を果たす。今に至るまで家族が平壌で面会できた唯一のケースであり、友枝さんはその後も数十回訪朝して武志さんに会っている。外雄さんは平成6年(1994)北朝鮮で亡くなったとされる。昭二さんについては北朝鮮の発表は昭和43年(1968)病死したとしているが、元工作員安明進氏の証言によれば事件当時抵抗して射殺された可能性もある。
 武志さんは北朝鮮の女性と結婚し現在平壌で暮らしている。平成14年(2003)、5人の拉致被害者帰国の前に北朝鮮人として日本を訪問するという形で一時帰国を果たしたが、その後状況は変わっていない。本人が北朝鮮にいるのだから拉致は間違いないのだが、武志さんは公式的には「自分は拉致されたのではなく海難事故に遭ったのを北朝鮮の船に助けられた」と言わされており、それを否定することのできない友枝さんの意向を理由に拉致認定をしていない。
福留貴美子さん(昭和27年-1952-1月1日生まれ)
 昭和51年(1976)7月、当時24歳でモンゴルに行くと言い残して出国後行方不明になる。当時社会主義圏のモンゴルには入国が難しく、騙されて北朝鮮に連れて行かれたものと思われる。北朝鮮でよど号ハイジャック事件(昭和45年)犯人の一人岡本武と結婚。昭和55年(1980)3月一度日本に入国したが、高知の実家に行こうとして無理矢理北朝鮮に戻らされたものと見られている。
小住健蔵さん(昭和8年-1933-10月生まれ)
 北海道出身で東京都板橋区などに居住。昭和54年(1979)年に戸籍を足立区西新井のアパートに変更しており、「朴」を名乗る北朝鮮工作員が小住さんの身分を盗用する「背乗り」を行っていたことが明らかになっている。「朴」ことチェ・スンチョルは蓮池薫さん・祐木子さん拉致の実行犯として国際指名手配されている。
「拉致確実」を設ける理由
 5人は平成15年(2003)1月10日の調査会発足当時、すでに拉致は間違いないとされていた。そのため調査会の特定失踪者リストからは除外されており、一方政府認定も受けていないという中途半端な状況になっていた。調査会では調査は政府認定拉致被害者まで含めて行っており、もちろん5人についても同様だが、新たにリストに加えることによって情報収集や政府への要請等を強化するきっかけとしようとするものである。
 なお、寺越昭男さん・北野政男さん・内田美津夫さんは家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)に入っており、その活動は従前と変わらず続ける。福留さんについてはすでに同級生等福留さんを直接知る人などで故郷高知を中心にあらためて問題のクローズアップを図る。小住さんは北海道にご兄弟がおられるとされるが、今後可能であれば連絡をとり対応を考えたい。

続いて、韓国の核武装に関するニュース。10月16日の朝鮮日報からの報道。救出への道コーナーは増元照明さんから、「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録in鹿児島へ行ったこと。東京モノレールの車内アナウンスなどを紹介していた。
「日本政府からご家族の声」は横田めぐみさんへ、弟横田拓也さんから、2021年12月国際シンポジウムでのメッセージが出ている。あとはいつもの日本への脱出に際しての注意喚起が告知されている。
後半1330は八俣の電波も強くなり6040kHzもクリアーに聞こえている。日本語放送と同内容の朝鮮語放送である。

1300代の朝鮮語と日本語放送は台湾送信が強力である。タシケント送信の15475kHzは若干弱いが聞き取りは可能である。フェージングが強く時々ノイズレベルまで落ち込んでしまう。この時間は毎日同じ番組である。

1430の「ふるさとの風」は各波良好である。15475kHzもよく聞こえている。27日はこの時間も1330と同じ番組が出ている。「ふるさとの風ニュース」は10月14日、北朝鮮向けラジオ放送を行う拉致問題対策本部事務局(放送名「ふるさとの風」)と特定失踪者問題調査会(放送名「しおかぜ」)が共同で、『北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録~希望の光、届け海を越えて!~』を鹿児島県鹿児島市で開催した。今回の共同公開収録では、塩田康一鹿児島県知事及び下鶴隆央鹿児島市長からの、拉致被害者等を励ますビデオメッセージが上映された。
また、登壇された拉致被害者 増元るみ子さんの弟の増元照明さん、特定失踪者 園田一さん、トシ子さん夫妻の娘の前山利恵子さん及び特定失踪者 田中正道さんの妹の村岡育世さんからは、拉致被害者等へ向けた心からのメッセージが発信された。
共同公開収録の後半では、拉致被害者等の救出を願うライブコンサートが行われ、地元鹿児島市からは、拉致被害者 増元るみ子さんの母校である鹿児島女子高等学校音楽部及び鹿児島女子高等学校のOGで結成された女声合唱団Prunusが出演し歌声を披露したほか、歌手のYAMATOさん、宇佐美由美子さん、sayaさんが出演し、それぞれ思いを込めた楽曲が披露された。また、鹿児島のPRキャラクター「ぐりぶー」も応援に駆けつけていた。
 最後に、拉致被害者全員が1日も早く帰国できることを願い、出演者及び来場者全員で「ふるさと」を合唱した。この中から塩田康一鹿児島県知事及び下鶴隆央鹿児島市長からのメッセージが紹介されている。
「ふるさとの唱歌」は日本語放送のみで「夢路より」が出ている。
「今週の一曲」は朝鮮語、日本語放送ともに同じである。10月14日「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録~希望の光、届け海を越えて!~』が鹿児島県鹿児島市で開催された。共同ライブコンサートで披露された鹿児島女子高等学校音楽部・女声合唱団Prunusによる「ふるさと」「花は咲く」である。そして1457にアニメソング「お化けのQ太郎」が追加されている。

1600の「しおかぜ」は5920kHzが良好である。6070kHzも強いが、5kHz上が強く多少がさついている。先週並びに1300と同じ番組である。

1600、1700、1800の「ふるさとの風」はいずれも1330と同じ番組である。各波受信状態は良好である。そして各時間、毎時27分にアニメソング「お化けのQ太郎」が追加されている。
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