2023年01月07日

私の娘を100ウォンで売ります

例年、年末年始に放送されている「しおかぜ」の特別番組だが、今回は1月6日1300に脱北者の詩集「私の娘を100ウォンで売ります」が登場した。過去何回も放送された番組である。5930kHzがよく聞こえている。1334に「日本政府からのメッセージ」があり引き続き詩の朗読が出ている。
この詩集は、脱北者、張真晟(チャン・ジンソン)氏により2008年4月に出版された。30歳代半ばで金日成総合大学を卒業、朝鮮作家同盟中央委員会のメンバーとして金正日体制の宣伝・扇動を担当。2004年に脱北した。1995年~1998年の4年間に300万人が餓死したとされる大飢饉の悲劇を扱った詩は全部で71編。
泣き叫ぶ幼子を脇に「娘を100ウォンで売ります」と書いた紙を首にかけた口の不自由な女性。軍人が100ウォンを手渡すと、女性はどこかに駆け出し、パンを抱えて戻ってくると、別れゆく娘の口に押し込んで号泣した-。1999年、平壌市内の闇市場で目撃した場面という。北朝鮮で100ウォンは当時、卵半個の値段だった。
詩自体を綴る事さえ許されない体制下で、「わたしたちのご飯は分厚い木の皮」など「米飯賛歌」からはじまり、生き残るための暮らしぶりや公開処刑、体制批判まで、生々しい言葉が連なっている。

1300の「にっぽんの風」と1330の「ふるさとの風」は7295と7585kHzが良好である。9705kHzはスキップ状態、全く聞こえない。この時間は毎日同じ番組が出ている。
ふるさとの風ニュースは、12月12日、北朝鮮による拉致被害者御家族と李信和(イ・シンファ)韓国政府北朝鮮人権国際協力大使及びエリサベス・サルモン国連北朝鮮人権状況特別報告者と面会した。日本政府から、石川正一郎内閣官房拉致問題対策本部事務局長他が同席、双方からの発言が出ている。
ふるさとの唱歌コーナーは日本語放送のみで「荒城の月」が出ている。
今週の一曲、朝鮮語放送は、たまの「さよなら人類」と1980年のヒット曲八神純子の「パープルタウン」の2曲である。日本語放送は1972年のヒット曲、天地真理で「一人じゃないの」が出ている。1349から終了テーマが流れ、1357に終了している。

1430の「ふるさとの風」は7520kHzが良好である。7290kHzはCNR1の混信が強い。9560kHzは全く聞こえない。1月6日、金曜日はこの時間も1330と同じ番組である。
そして1457に、今月のアニメソングとして「あかねちゃん」が登場している。1月2日放送分から変更されている。

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