16日、1300の「しおかぜ」は7295と5965kHzが良好である。バックでジャミングが出ているのがよくわかる。八俣からの電波が優勢である。金曜日は日本語によるニュースと解説番組「日本海にかける橋」、先週と同じ番組が出ている。
始めにご家族の声から、6月29日の国連シンポジウムから。特定失踪者植村留美さんのご家族、家族会副会長植村照光・光子氏の発言が出ている。
6月29日の北朝鮮における新型コロナウイルス感染症に対する対応について、6月30日毎日新聞から。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は29日、党中央委員会政治局の拡大会議で、新型コロナウイルス対策に関する幹部の怠慢が「国家と人民の安全に大きな危機をつくり出す重大事件を発生させた」と叱責した。国営の朝鮮中央通信が30日、報じた。事件の具体的内容は明らかにされていない。
報道によると、金総書記は、幹部が新型コロナ対策に関する党の重要な決定の執行を怠ったため会議を招集。金総書記は幹部の「無能と無責任」を批判し、並々ならぬ責任感と実務能力で責務を全うしていくべきだと注文した。会議では政治局常務委員らの解任や補選が行われたが、具体的な人名は明らかにされなかった。
世界保健機関(WHO)によると、北朝鮮は6月17日時点でこれまでに感染者は一人も発生していないと報告している。「重大事件」は感染者の発生を指す可能性もあるが、会議では主に幹部の姿勢や態度が問題となっており、新型コロナ対策を徹底しなかったことや、対策を実行する際に働いた不正を指す可能性が高い。公開された写真によると、出席者はマスクを着用していなかった。
北朝鮮は医療体制が十分でないこともあり、昨年1月末から国境を封鎖するなど、新型コロナの流入を防ぐための対策を徹底してきた。昨年7月、韓国に住んでいた脱北者の男性が海を泳いで渡り、北朝鮮南西部の開城市に戻った際には、この男性に感染の疑いがあるとして約3週間、同市を封鎖した。
続いて北朝鮮のナンバー2は誰なのかについての解説。
救出への道コーナーは7月の雨の中、渋谷での街頭署名などについて。43年間も助け出すことができなくて申し訳ないと無念さを語っている。
日本政府からご家族の声は横田めぐみさんへ、2015年2月に収録した横田滋さんの声が出ている。この後いつものように日本への脱出に際しての注意事項が告知されている。
1300代の朝鮮語と日本語放送は各波良好である。タシケント送信の11875kHzはいつも100Hz以上低いほうへずれているが、この時間はこれしか出ていないのでビートなどの障害はない。
1430の「ふるさとの風」は9450、9705、11995kHzが聞こえている。この時間3波とも強力である。懐かしい日本の歌は「海」である。
拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。当時24歳であった。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日心臓マヒで死亡したとされる。しかし結婚した事実もなく、何の前触れもなく死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年9月に北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。死亡を確認する客観的事実は何もない。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ。弟さん増元照明さんから、2020年6月電話収録のメッセージである。拉致され42年、つらい思いを語っている。お姉さん平野文子さんからも2020年6月の電話収録から。同じく2019年12月熊本での国民の集いで収録したメッセージである。
今日の一曲は1976年のヒット曲沢田研二の「コバルトの季節の中で」、この曲は1978年秋から約一年間、拉致被害者の蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。この番組は2020年8月25日、9月5日、15日、25日、10月7日、27日、11月6日、18日、28日、12月8日、19日、29日、2021年1月9日、19日、30日、2月9日、19日、3月3日、3月13日、23日、4月2日、14日、24日、5月4日、15日、25日、6月5日、15日、26日、7月6日と同じ内容である。