1300代の朝鮮語と日本語放送は開始時強かったが、次第に弱くなり7295kHz以外は聞こえなくなってしまった。9日木曜日は1430の放送も1330と同じ番組である。これは8日ごとのローテーションで行われている。
「ふるさとの風ニュース」は12月24日日中韓サミットで安倍総理の会見から。
北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射が続いています。私たち3ヶ国は、この状況に強い懸念を有している。本日の日中韓サミットでは、この認識で一致しました。3ヶ国は、米朝プロセスの進展を完全に支持します。プロセスが正念場を迎える中で、更なる挑発行動は自制すべきである、それが一致したメッセージであります。
朝鮮半島の完全な非核化に向けて3ヶ国が協力し、それぞれができる限りの努力を行っていく、その認識を共有しました。最重要課題である拉致問題については、その早期解決を目指す我が国の立場に、中国、韓国から理解を頂きました。拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を目指すとの、我が国の方針に変わりはありません。
韓国の文在寅大統領とも、北朝鮮問題に対する日韓の緊密な連携を確認しました。現在の東アジアを取り巻く厳しい安全保障環境の下で、日韓の協力は極めて重要です。韓国は重要な隣国であります。しかしながら、国交正常化の基礎となった日韓基本条約、日韓請求権協定が守られなければ、国と国との関係は成立しない、成り立ちません。
文在寅大統領には、旧朝鮮半島出身労働者問題に関する我が国の立場を伝えました。国と国との約束を遵守してもらわなければなりません。韓国側の責任で解決策を示すべきである。日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを韓国側からつくるよう求めました。
日中韓サミットがスタートして20年です。この枠組みの下で、経済、文化、スポーツ、幅広い分野での協力によって、人々の交流はその厚みを増してきました。隣国ゆえに様々な課題があります。そうした中でも民間同士の交流は、途絶えることなく続いてきました。その時々の政治情勢には左右されない分厚い交流の基盤をつくり上げていく。それが、3か国によるサミットの原点であります。本年の日中韓サミットでは、日本の経済界にも参加いただき、ビジネスサミットを開催したほか、様々な分野での協力を確認いたしました。
私たちが共有する海では、プラスチックごみによる汚染が深刻な問題となっています。この世界的な課題に立ち向かうため、本年、我が国で開催したG20大阪サミットにおいて、2050年までに、海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロとする新しいビジョンに合意しました。そして、その実現に向けた具体的な実施枠組みを設けました。大阪で合意に達した強固な基盤の上に、今回、3ヶ国で更なる協力を進めていくことで一致いたしました。貿易摩擦など世界的に保護主義への懸念が高まる中で、自由貿易の基本原則や質の高いインフラ投資に関する原則など、大阪サミットで共有した諸原則の重要性についても、今回改めて確認いたしました。
昨日は北京において、習近平国家主席と日中首脳会談を行いました。日本と中国は、この地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有している。その点を改めて確認いたしました。そして、その責任を果たすとの意思を明確に示していく。そのことが今現在のアジアの状況において国際社会から求められている、そう考えています。私からは、東シナ海を平和、協力、友好の海にするための努力を促しました。国際社会から高い関心が集まっている南シナ海、また、香港情勢や、新疆(しんきょう)ウイグル自治区における人権状況について話し合いました。課題があるからこそ、対話を続けなければならない。たゆまぬ交流を続けることで国際社会の期待に応える。新時代の成熟した日中関係を構築していく考えです。明日は、李克強(り・こくきょう)総理と世界遺産の都江堰(とこうえん)を訪れます。雄大な自然の下、経済を始め、日中2国間の課題、この地域の様々な課題について、時間をかけて話し合いたいと思います。
さて、年が明けるといよいよ、半世紀ぶりとなる東京オリンピック・パラリンピックが日本にやってきます。18年の平昌、そして22年の北京。日中韓で連続してオリンピック・パラリンピックが開催されることで、この地域にはかつてなく、世界の関心が集まります。この機に、世界の平和と安定に向けた力強いメッセージを、この地域から発信していく。そのような大会にしたいと思います。
今年も残すところ1週間です。本年は、200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承が行われました。未来への希望と共に、新しい令和の時代がスタートした、大きな節目となる年となりました。来たる令和2年が皆様にとってすばらしい年となることを心より祈念しております。
私からは以上であります。
「ふるさとの唱歌」はドレミの歌である。
「ふるさとの声」は12月14日国際シンポジウムから、作文コンクール入賞作品のうち高校生部門の最優秀作品が発表されている。
今こそ「考動」のとき
山形県立山形東高等学校 3年 長澤パティ 明寿
新聞に掲載された一枚の写真。そこには、山形県遊佐町に漂着した一隻の木造船が映し出されていた。大きく破損した船体にはハングルの文字。記事には北朝鮮から流れ着いた船だろうと記されていた。その数ヶ月前、アニメ「めぐみ」を視聴し、拉致問題を自分事として考え、北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクールに応募していた私にとって、読み流せる記事ではなかった。なぜなら、拉致問題について調べる過程で、北朝鮮工作員は小型船やゴムボートを使って拉致を実行したということを知ったからだ。ふと、「まさか…」という思いが頭をよぎった。
「私達はもうすでに忍耐の限界を過ぎています。」「もう本当に時間がないんです。」「会いたいんです。」拉致被害者ご家族ビデオメッセージの中で語られた悲痛の叫びだ。北朝鮮という国家主導で行われた理不尽な犯罪行為が40年以上の間本人と家族の生活を歪めている。日本海の青い海が被害者と家族の人生、夢、希望を阻み続けている。拉致問題。それは時間が解決してくれるものではない国際的人権犯罪だ。被害者と家族の高齢化が進む中、一日も早い帰国へ向けて悠々と構えている時間はない。安倍総理は、「拉致問題解決に向けて条件をつけずに金正恩氏と直接向き合う。冷静な分析の上であらゆるチャンスを逃すことなく果敢に行動する。」と述べている。日本政府が強い決意で北朝鮮と対話していく。それを支えるのは私達一人一人の声に違いない。
ここに興味深い世論調査がある。平成30年10月実施外交に関する世論調査。北朝鮮への関心事項という項目について日本人拉致問題を挙げた人の割合が81.4%と最も高い結果であった。しかし年代別にみると、18歳~29歳においては、ミサイル問題、核問題に続く70.4%と関心度が低い状況である。若者の声。若者の力。国内世論を盛り上げる上で、これからの日本・世界を担う私達の積極的参加は欠かせない。そしてそれを喚起し主体的に取り組める機会が何より重要だ。私はその具体案として北朝鮮による拉致問題を考える政府主催の全国中学生・高校生サミットの開催を提案する。サミットでは、「めぐみ」を視聴し、被害者のご家族の生の声をお聞きする。更に、参加者同士活発な意見交換を行い自分達に出来る事を模索する。この機会は拉致問題へのより深い理解・視点を持つことにつながるとともに参加者間のネットワーク構築に大きく資するはずだ。参加者が、そのネットワークを活かし、全国各地でメッセンジャーとして周りに発信し、関心の輪を広げるアクションを展開していく。その輪の広がりこそ拉致問題解決の推進力だ。
拉致被害者の方々が家族と再び手を取り合う日まで、一日本国民として積極的かつ主体的に「考動」し続ける。
このあと新潟の拉致現場を見た時の感想が発表されている。
今週の一曲、朝鮮語放送は、たまの「さよなら人類」が出ている。日本語放送は12月14日国際シンポジウム第三部から参加者全員の合唱で唱歌「ふるさと」である。