1300の「しおかぜ」はまだ6085と7310kHzに出ている。八俣の電波はほぼスキップ状態、ここでの受信状態は悪い。土曜日は日本語放送から、先週と同じ番組が聞こえている。
日本語によるニュースとニュース解説は、11月8日、理事会で発表された特定失踪者問題調査会の今後の活動について述べている。
特定失踪者問題調査会は理事会を開催し、今後の活動方針を議論した。
調査会はこれまで「拉致の可能性のある失踪者について調査し、拉致被害者を救出する」ための活動を続けてきたが、事態が動かない現状を考え、今後は「拉致被害者を救出する。そのために国内外における調査を始め各種の活動を行う」という方針のもとに活動を進める。運動体としての活動を強化し、拉致・特定失踪者の問題について周知を図るために、コミニュティFMの活用をはじめこれまで拉致問題に触れることの少なかった地域・階層などに対する働きかけを積極的に実施する。短波放送「しおかぜ」は同時2波送信を実施することによって1波には妨害電波がかかっていない。さらに北朝鮮内部への情報注入を強化していく。
北朝鮮が正常化され、交渉に値する政権ができ、拉致被害者救出が実現すれば日朝の国交は自然と正常化されるだろう。しかし現状では拉致問題のみならず帰国者及び日本人妻など日本人家族の問題、政治犯収容所や公開処刑などの人権問題が山積している。現状の金正恩政権には圧力を強めること以外に拉致問題を進展させる方法はありえない。私たちは日本独自の圧力をバックに1人からでも拉致被害者の救出を実現するよう政府に求め、また私たち自身が救出のための活動を行う。
当初10月12日に予定され、台風のため来年3月1日に延期された神戸のデモ・集会では在日朝鮮人の拉致についても光を当てる予定だが、これまで顧みられなかった在日の被害者を入れれば、拉致被害者は4桁に上る可能性もある。加えて今年で60年になる北朝鮮帰還事業で北朝鮮に行った在日朝鮮人・日本人家族9万3千人も本質的に拉致に類する事件であり、北朝鮮・朝鮮総聯の責任は厳しく追及されるべきである。少なくともこれらの人々は自由な往来が許されなければならない。
拉致と断定できない中で表に出ることを躊躇し、苦しみを抱えている多数のご家族、逆に日本に待つ家族がなくても帰国を切望している人々が多数存在する。わたしたちは特定失踪者家族会をはじめ政府・議会・自治体・関係民間団体・報道機関を含め目的を同じくする全ての団体・個人と協力して拉致被害者救出を実現する。改めて志ある皆様のご支援をお願いする次第である。
令和元年11月8日
特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
続いて、11月7日のアジアプレスのニュースから、国連などの経済制裁などから北朝鮮の警察機関なども経済難に陥っており、わいろが横行しているという話。
11月9日天皇即位を祝う式典が開かれ、拉致被害者家族も幾人か招待された。1322:35の「日本政府からご家族の声」は松木薫さんへ、弟さん松木信弘さんからのメッセージが出ている。緊急放送ISに次いで、日本への脱出の際の注意喚起である。後半1330は朝鮮語放送である。
1300代の朝鮮語と日本語放送は台湾送信が弱いながらも聞こえている。ジャミングはわからない。今週の一曲、朝鮮語は小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」が出ている。日本語は、1973年のヒット曲、チューリップの「心の旅」である。どちらも今年8月に登場している。
1430の「ふるさとの風」は7290、9560、9705kHzの3波が出ている。9705、9560kHzは持ち直し実用レベルで聞こえている。7290kHzはCNR1と互角の勝負である。懐かしい日本の歌は「思い出のアルバム」、この曲は1981年NHKテレビで紹介され、広く歌われるようになった。
拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に、1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によってヨーロッパから平壌に連れていかれたことが判明している。当然のことながら北朝鮮はよど号ハイジャック犯との関わりを全面否定している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、お兄さん石岡章さんから、2019年2月の手紙が代読されている。2018年は暑い夏と大災害の起きたことを述べている。
今日の一曲は拉致問題の解決を願って歌われている、南こうせつの「国境の風」である。今年4月にも登場している。この番組は2019年8月6日、17日、27日、9月6日、18日、28日、10月8日、18日、30日、11月9日、19日と同じである。