いまだ囚われの身にとって年末も紅白もない。大みそかも短波放送は続いている。1300代の朝鮮語と日本語放送、9965と7295kHzが聞こえている。9705kHzは全く聞こえない、ジャミングは3波とも確認できない。
31日月曜日からまた新しい内容の番組である。故郷の風ニュースは12月15日の国際シンポジウムにおける飯塚繁雄さんの拉致問題の実態と思いを述べている。
伊豆見元教授によるニュース解説は2019年北朝鮮の展望について、遅くとも5月末までには2回目の米朝首脳会談が行われるのではないか。また9月には習近平の訪朝、金正恩の訪米も憶測を呼んでいるようだ。
ふるさとの声は12月14日の国際問題をテーマにしたセミナーにおける菅 義偉内閣官房長官・拉致問題担当大臣のあいさつが出ている。以下その内容である。
家族会、救う会、そして拉致議連の皆さんには日ごろから様々な活動に、ご理解ご協力を賜っていますことに感謝を申しあげますと同時に、大変心強く思っているところです。
私自身、当選1回生の時から拉致問題に一貫して取り組んできました。内閣官房長官としては拉致対策本部の執行本部長として、そして10月に発足した安倍内閣において拉致問題担当大臣に就任しました。
この問題にしっかり対応したい、そういう決意でこの場に立たせていただいています。北朝鮮からの帰国を未だ果たすことのできない被害者の方々はもちろんですが、切ない思いで帰国を待ち続けるご家族の方々の長年にわたる苦しみと悲しみに思いを致す時に、申し上げる言葉もありませんし、政府として大変申し訳なく思う次第です。
安倍総理も私も、そのような被害者の皆さん、そしてご家族の皆さんの思いを胸に、問題解決に向けてあらゆるチャンスは絶対逃さないとの決意で取り組んでいるところです。
こうした中にあって、本年6月に行われた米朝首脳会談は新たな流れを生んだものであると思っています。また先月にはわが国及びEUが共同提出した北朝鮮人権状況決議が国連総会第3委員会で採択されました。これが国連総会で採決されるように引き続き、各国に精力的に働きかけをしていきたいと思っています。
さらに、中国で北朝鮮に拉致された疑いのあるデビッド・スネドンさんに関する決議案が、先月末、米国上院本会議において全会一致で採択、可決されています。米国の拉致問題に対する高い問題意識を表すもので、歓迎したいと思っています。
このように拉致問題の解決には、米国を含む国際社会との連携が重要です。しかし一番大切なのは、日本政府自身が主体的に取組んでいくことです。総理も私自身も、あらゆる機会に徹底して、チャンスを逃さないで取り組んでいきたいと思いますし、総理は、「自分自身が金正恩委員長と向き合って解決する」との決意を強く表明しているところです。
まさに正念場を迎えていると思っています。本日、このセミナーを通じて、皆様の声がより一層大きくなることは、拉致問題解決の大きな後押しになると思っています。
皆様もご案内の通り、政府はこの10日から16日を北朝鮮人権問題啓発週間としておりますが、その一環として明日、政府主催で国際シンポジウムを開催します。拉致問題を含む北朝鮮の人権状況の改善に向けた具体的な行動を北朝鮮から引き出すために、国際情勢について内外の専門家の皆さんをお招きして、議論したいと思っています。
拉致問題は安倍政権の最重要、そして最優先課題です。認定の有無にかかわらず、すべての拉致被害者の皆さんの一日も早い帰国の実現に向けて全力で取り組んでいく決意です。
どうぞ皆様方におかれましては、今後ともご指導、ご支援を賜りますことを心からお願い申し上げ、拉致問題担当大臣としてのご挨拶とさせていただきます。どうぞくれぐれも宜しくお願いいたします
今週の一曲、朝鮮語はクリスタルキングの「大都会」がちょっとだけ。今年6月にも登場している。日本語は12月15日開催のシンポジウム第三部で歌われた山口采希「空と海の向こう」が出ている。
1300の「しおかぜ」は6085kHz、ジャミングは確認できなかったが、開始直後にノイズジャミングが出てきた。31日月曜日も昨日と同じ番組である。これで「しおかぜ」も三日続けて同じ番組となった。
1405の「しおかぜ」は7245kHz。混信の中、先週12月24日1330に放送された「ふるさとの風」が出ている。
1430の「ふるさとの風」はパラオからの9960kHzが強力に聞こえている。台湾送信は9560と7295kHzが若干弱いものの聞こえている。
懐かしい日本の歌「どこかで春が」で番組開始。 拉致問題解説は、松木薫さんについて。1980年5月頃スペイン留学中に消息を絶った。1988年に石岡亨さんから家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き、平壌で生活していると伝えてきた。その後よど号ハイジャック犯とその関係者によって増元るみ子さんを含め3人が平壌へ連れて行かれたことが判明している。北朝鮮は1996年8月交通事故で死亡と発表、しかしこれは拉致を認めて2002年に急遽死亡確認書をねつ造したもので、偽遺骨を出すなど客観的なことは何も示されていない。
ふるさとの声は松木薫さんへ、お姉さん斉藤文代さんのメッセージで、2018年2月に収録した新しい内容である。2014年に92歳でお母さんが亡くなったことなども語っている。次いで弟松木信弘さんからも2018年2月収録のメッセージ。RFAからもこれらのメッセージが流れていると語っている。最後に二番目の姉松木照代さんから、これは以前と同じ2014年2月収録のメッセージが出ている。
今日の一曲は、ミュージックボランティア、うらた剛さん作詞作曲の「薫の約束」、松木薫さんへの思いを込めて作られた曲である。この番組は2018年3月16日、25日、4月3日、13日、23日、5月3日、14日、25日、6月4日、14日、26日、7月6日、16日、26日、8月6日、17日、27日、9月7日、17日、27日、10月8日、19日、29日、11月8日、20日、30日、12月10日、20日と同じ内容である。