2017年10月22日

10月21日「しおかぜ」

1300の「しおかぜ」は6040kHz、八俣からの電波は強力で、ジャミングの影響は軽微である。21日、土曜日は日本語放送から。緊急放送メッセージに次いで、北朝鮮で、中国が攻めてくという噂が立っているという、アジアプレスネットワークが伝えたニュースから。中国軍が攻めてきて、北朝鮮は植民地になるという噂もある。
次に、RFAのニュースから、10月7日に開催された朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会の模様。崔龍海が事実上ナンバー2になったとしている。
救出への道コーナーでは10月14日、めぐみさんへの手紙が読み上げられている。
 めぐみちゃん、こんにちは。日本は澄み渡った秋空がいよいよ高くなり、深い緑が美しい季節となりました。めぐみちゃんたちを必ず救い出すと心に誓い、支えてくださる皆さまの力で、折れそうになる心を何とかつないでいます。
 平成14年10月15日。15年前、めぐみちゃんと同じように北朝鮮に拉致された5人が日本へ帰国を果たしました。蓮池薫さんと祐木子さん、地村保志さんと富貴恵さん、そして曽我ひとみさん。5人は足元を確かめるように、一歩ずつ、タラップを下りてきました。
 家族会の皆が羽田空港に集まって、日の丸の旗を手に、「お帰りなさい」と5人を迎える横断幕を掲げ帰国を喜びました。長年、闇に隠されてきた国家犯罪が白日の下にさらされ、日本国民の目の前に突きつけられた瞬間でした。
 「助けてください!」。街頭で必死に叫ぶ家族たちが抱えていた顔写真の皆さんが帰ってきた。写真で幸せそうな笑顔だった若者たちは年を重ね、やせて、疲れ切っていました。「本当によく帰ってこられた」。そう思いながらも、北朝鮮の厳しすぎる生活がにじんでいるようで、胸に迫るものがありました。
 あの日、お父さんとお母さん、新潟小学校の馬場吉衛校長先生も5人をお迎えしました。そして、5人が下りた後も、ずっとタラップを見つめていました。「機内にまだ誰かいるのではないか。めぐみちゃんも乗っているのではないか…」。でも続いて祖国の地を踏みしめる人はいませんでした。

 平成14年9月17日。日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めましたが、めぐみちゃんたちを「死亡」と伝えてきました。東京に集まった家族たちは、体を粉々に打ち砕かれるような衝撃を受けました。
 死亡とされた被害者の家族は皆、怒りや悲しみなどさまざまな感情が交錯して茫然自失でした。生存を伝えられた家族は「こんなことになって申し訳ない」と肩をふるわせ、号泣する人もいました。
 なぜ、国家犯罪の被害者が謝らなければならないのでしょう。あまりに残酷で理不尽な宣告。9年に家族会が結成してから、共に闘ってきた家族は、さらに言いようのない混乱の渦に突き落とされましたが、伝えられた「結果」にかかわらず、全員が抱き合い、前を向いて、闘いを続けることを誓いあいました。

 北朝鮮の主張を信じることは、できませんでした。「明るく元気で、何事にもくじけないめぐみちゃんが死ぬわけがない」と。実際に北朝鮮は偽物の「遺骨」を提出し、拉致のいきさつや暮らしぶりなど「証拠」として示したものも、嘘にあふれていました。「今は帰ってこられないけれど、めぐみちゃんもいずれ必ず帰ってくる」。あれから15年、ずっと信じ続けていますが、帰国を果たした人はいません。厳しく、地獄のような日々でした。
 家族会は日本のあらゆる場所を訪れ、拉致問題の解決を訴えてきました。飛行機に乗って世界各国の要人にもお会いし、北朝鮮の深刻な実情を伝えてきました。それでもなお、捕らわれた子供たちは姿さえ見えません。
 お父さんとお母さんは年を取り、体も動かなくなってきました。今年、特別に大切にしてきた国民大集会も、体調やお父さんの介護のことを考え、思い悩んだ末に2人とも欠席することを決断しました。本当に申し訳なく思います。

 めぐみや、多くの人々が拉致されて40年。私たち家族が救出運動を始めてからも20年がたってしまいました。被害者を一刻も早く救おうと、多くのものを犠牲にして走り続けてくださった皆さまの思いも痛いほど伝わってきて、動けなくなってきたことが本当に悔しく、申し訳なく思います。
 今、弟の拓也や哲也たちも私たちにかわって訪米したり、日本各地の集会に参加したりして必死に訴えています。あの小さかった弟たちが、今は立派なお父さんです。それぐらい、長い時がたったのですね。

 日本では総選挙が行われます。「国を思い、拉致を必ず解決する政治を実現していただきたい」。私たち家族の思いは、ずっと変わりません。この思いをしっかりと心に持つ政治家を選ぶため、私たち国民は候補者一人一人を凝視して、選ばなければなりません。大切な選挙だと思います。
 さらわれた国民を救えないのは国家の恥ではないでしょうか。党派を問わず、真心から拉致被害者を救うために知恵を集め、一日も早く実行していただくことを祈ります。私たちには、時間がありません。
 核やミサイルの問題も緊張が高まっています。北朝鮮の指導者はきっと孤独な人なのだと思います。心を開き、世界中の人々と話し合えるようにできればいいのですが。そういう機会が来るように祈っています。

 めぐみちゃん。いつも姿の見えないあなたに「こんにちは」と声をかけていますね。お父さんとお母さんはいつでも、あなたがすぐそばにいるように感じているのですよ。これまで思いつく限りの努力をしてきました。ありとあらゆる手を尽くし天に委ね祈ります。必ず喜びの日が来ます。もう少し、待っていてね。
 平成14年9月17日、日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めましたが、めぐみちゃんたちを「死亡」と伝えてきた。この衝撃を私たちは決して忘れません。そして皆さんが無事に帰ってくることを祈り続けています。皆さん必ず元気で生きて帰ってきてください。


1324:25に「日本政府からのメッセージ」が出ている。1326に再び緊急メッセージ、スケジュールなどの紹介があり番組終了。後半1330は朝鮮語放送である。引き続き受信状態は良好である。

1300代の朝鮮語、日本語放送の台湾送信はいずれも強力である。ジャミングは確認できない。受信状態は極めて良好である、この時間は毎日同じ番組である。

1430の「ふるさとの風」は台湾送信、パラオの9960kHzすべて強力である。懐かしい日本の歌「荒城の月」で始まっている。拉致問題解説は石岡亨さんについて。1980年5月頃大学生だった石岡さんはヨーロッパへ出かけたまま行方不明に、1988年家族あてに8月13日付のポーランドの消印で手紙が届き平壌で暮らしていることがわかった。こうして有本恵子さん、松木薫さん3人が北朝鮮に拉致されたことが判明、1984年11月4日死亡と北朝鮮は発表している。松木薫さんを含めた3人は、よど号ハイジャック犯とその関係者によって平壌に連れていかれたことが判明している。小泉総理の訪朝が決まると、2002年に急遽死亡したことにされてしまった。
ふるさとの声は石岡亨さんへのメッセージ、2016年2月に収録したお兄さん石岡章さんからのメッセージが出ている。今日の一曲は1979年のヒット曲、円広志の「夢想花」、周波数アナウンスは台湾送信のみが出ている。この番組は2017年2月16日、25日、3月6日、15日、24日、4月2日、6日、15日、24日、5月3日、21日、30日、6月8日、17日、26日、7月5日、14日、23日、8月1日、19日、28日、9月6日、15日、10月3日、12日と同じ内容である。

1600の「しおかぜ」は6090kHz、1300の放送とは違い、ジャミングが超強烈である。強力な八俣の電波をもつぶす勢いである。キャリアーをカットしてもかなり聴きづらい。
このところ電力事情がいいのかジャミングはもとより放送波の停波もなく正常な状態が続いているようだ。

1600の「ふるさとの風」は7335、9470、9960kHz、いずれもジャミングは無い、信号も強く受信状態は良好である。この時間は1330と同じ番組で、最後に、今月の特別バング、アニメソング「鉄腕アトム」が追加されている。
1700の6155kHzも良好である。1430と同じ番組が出ている。

BBCの朝鮮語放送、21日も良好である。5810kHzはジャミングの中、よく聞こえている。9940kHzも開始から強力である。しかし1730以降若干スキップ状態に、1759TWRのISにつぶされてしまった。
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