2017年10月16日

10月15日「しおかぜ」

1300の「イルボネパラム」と1330の「ふるさとの風」はすべて台湾送信、フェージングが結構激しい、概ね受信状態は良好である。この時間9735kHz、RTI日本語放送のほうが強く、よく聞こえている。
拉致問題インフォメーションは、国民大集会における安倍総理のあいさつ。ニュース解説は「10.4宣言10周年を迎えた南北関係」について。
今週の一曲、朝鮮語は無し、日本語放送は1978年のヒット曲松本ちえこの「恋人試験」、2015年6月以来の登場。

1300の「しおかぜ」は6040kHz、激しいジャミングで受信状態は悪い。昨日と同じ番組で、前半朝鮮語、後半1330は日本語放送である。9月29日、朝鮮半島有事の際にどうすべきかのパネルディスカッションはかなりきわどいパネラーの発言もあった。放送されたシミュレーションの内容は以下の通り。
某日、北朝鮮で金正恩が側近に暗殺される。当初は死亡が極秘とされる。
2日後、情報が外に漏れ始め、一気に世界中を駆け巡る。
3日後、北朝鮮は金正恩の現地指導のニュースを流すが、その映像が1年前のものであることが分かり、かえって死亡説が裏付けられてしまう。
4日後、金永南最高人民会議常任委員長の名前で金正恩の死亡が発表され、1週間後に中央追悼大会を開催することが発表される。
7日後、各地の軍部隊の移動が偵察衛星で確認される。
10日後、休戦ラインを警備する人民軍部隊から韓国側への投降が各地で起きる。
14日後、人民軍部隊の投降のニュースが北朝鮮に流れ込み、一般民衆が休戦ラインを越えて韓国に入り始める。一部は海上からの韓国行きを目指す。
21日後、能登半島沖で12人が乗った北朝鮮船が漂流しているのが発見され、海上保安庁が保護する。船内に麻薬が発見される。その後各地で相次いで10〜30人の乗った北朝鮮船の漂流が確認され、一部は青森、秋田、福井などの港に接岸する。また山形、新潟、鳥取などでは海岸で数人ずつの死体の乗った北朝鮮船が発見される。
 上陸した人たちの中の多数は北朝鮮帰国者の家族ないし子孫だが、「自分は拉致された」と言う人物も混じっており、一部は特定失踪者リストで確認されるものの、特定失踪者問題調査会のリストにも警察のリストにもない人が入っている。また、帰国者の子孫と自称する人間の中にもその証言が不確かな人間が少なからず混じっているが、日本語を解さないため確認には非常に困難を来す。その後このような船の漂着が相次ぐ。九州西岸には黄海側から中国人ブローカーによると思われる難民の上陸が始まる。総数は最初の到着から3カ月で1万人を超える。
25日後、重体の男性・子供を含む8人を乗せた船が島根県美保が関の海岸に漂着。子供はまもなく死亡。男性は鳥インフルエンザの感染の可能性が確認された。同様の症状はその後富山、北海道に漂着した船にのっていた人々からも確認されるが、北海道に漂着した船で罹患していた人のうち2人は未認定ながら拉致被害者であることが確認される。
30日後、日本の各県がとりあえず設置した収容施設の中で待遇に不満が高まる。一部は「自分は東京の出身だからそこに帰る」と言って施設から勝手に出ていきそのまま行方不明になる。

以上が放送された内容である。

1430の「ふるさとの風」は9450、9560、9960kHzである。各波ともジャミングもなくクリアーに聞こえている。懐かしい日本の歌「星の界(よ)」で始まった。讃美歌312番のメロディが使われていることでもよく知られている名曲である。
月なきみ空に きらめく光
嗚呼その星影 希望のすがた
人智は果てなし 無窮の遠(おち)に
いざその星影 きわめも行かん
月なきみ空に きらめく光
嗚呼その星影 希望のすがた
人智は果てなし 無窮の遠に
いざその星影 きわめも行かん

雲なきみ空に 横とう光
嗚呼洋々たる 銀河の流れ
仰ぎて眺むる 万里のあなた
いざ棹させよや 窮理の船に

拉致問題解説は増元るみ子さんについて。1978年8月12日鹿児島県吹上浜で市川修一さんとともに拉致された。二人は1979年7月20日結婚し、1981年8月17日死亡したとされる。何の前触れもなく心臓マヒで死亡したというのはいかにも不自然であり、2002年北朝鮮の捏造死亡診断書で死んだことにされてしまった。
ふるさとの声は増元るみ子さんへ、お姉さん平野フミ子さんからのメッセージ、2016年11月4日、長崎ブリックホール国際会議場において、政府拉致問題対策本部、長崎県、長崎県拉致問題早期解決議員連盟の共催により、「拉致問題を考える国民の集いin長崎」の国民集会での収録から。
続いて2015年8月に日本政府制作のビデオメッセージから同じく平野フミ子さんから、そして中学生時代の同級生メイソンSもと子さんの訴え、小中学校の同級生苅谷達郎さんのメッセージ、いずれも2013年2月の収録である。
今日の一曲は、これまでと同じ、1976年のヒット曲沢田研二「コバルトの季節の中で」、1978年秋から約一年間、蓮池由紀子さんと増元るみ子さんが北朝鮮で一緒に暮らしていた際、由紀子さんがるみ子さんによく歌っていたという。
この番組は2017年2月1日、10日、19日、28日、3月9日、18日、27日、5月6日、15日、24日、6月2日、11日、20日、29日、7月26日、8月4日、13日、22日、31日、9月9日、18日と同じ内容である。
1600の「しおかぜ」は6090kHz、強力なジャミングのため受信状態は悪い。1300と同じ番組が出ている、放送終了後も延々とジャミングの垂れ流しが続いている。

1600の「ふるさとの風は良好である。台湾、パラオ送信ともクリアーに入感している。1330と同じ番組で、最後はアニメソング「鉄腕アトム」で終了している。
1700の「ふるさとの風」は6155kHz、受信状態は良好である、ジャミングは無い、この時間は1430と同じ番組である。

1530からのBBC朝鮮語放送、いつものように5810kHzは1519頃からキャリアーを出している。ジャミングより強く、上下のキャリアーをカットすれば影響はほとんどない。3時間ほぼ安定した受信状態である。
9940kHzは1522にノイズジャミングを出してきた。台湾からの電波は弱く受信状態は悪い。しかし1730から1820までは信号が急上昇クリアーな受信ができた。1820以降またジャミングに埋もれてしまった。1824にジャミングは止まったがTWRは極めて弱い。BBCは30分番組を6回繰り返し放送している。
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